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DATE/ 2022.01.25

社長の住む街ランキング、第1位は?

 新進気鋭のベンチャーが数多く生まれている昨今。その社長の活躍や言動も、大きな話題を呼んでいますよね。起業家や実業家が住む街についても、皆さん気になるところではないでしょうか。今、日本の社長はどんな街を選んで住んでいるのでしょう。

住人の7人に1人が社長の「港区赤坂」

 信用調査会社の大手・東京商工リサーチの調べによると、全国約400万社の社長のうち最も多くの社長が住んでいる街(2021年)は、東京都港区の「赤坂」で3,739人でした。赤坂は前回も第1位で、実に港区の全住人の7人に1人(13.8%)が社長であるということです。

<日本の社長が住む街ランキング~町村ベース~(2021年)>
1位:東京都 港区 赤坂(3,739人)
2位:東京都 新宿区 西新宿(3,079人)
3位:東京都 港区 六本木(2,960人)
4位:東京都 港区 南青山(2,848人)
5位:東京都 渋谷区 代々木(2,800人)
6位:東京都 港区 高輪(2,628人)
7位:東京都 新宿区 新宿(2,515人)
8位:東京都 港区 芝浦(2,511人)
9位:東京都 港区 南麻布(2,433人)
10位:東京都 港区 三田(2,398人)
※( )内は社長の人数
※参照:東京商工リサーチ「2021年全国「社長の住む街」調査」

 公開されているランキングの20位まで東京都23区の街が独占。いずれも大型の商業施設が集中し、高級マンションや高層ビルが林立する地域となっています。

 トップ1となった「赤坂」は、もともと江戸幕府のお膝元ともいえる地域で、幕府に出仕する大名、旗本らの屋敷がありました。歴史的な舞台となった場所も数多く、政治家、軍人、文化人など上流階級の人々がこの街に集まり、交流を深めていったのです。その流れから、赤坂は国家の中枢を担う人々が住みこなす日本屈指の高級住宅街、繁華街として発展しました。現在は外資系企業や各国の大使館も点在しているため、駐在員など外国人も多数居住。国際色豊かな様相を呈しているのも特徴です。

 2位の「西新宿」は、住宅街というよりビジネス街としてのイメージが強いでしょう。このエリアのシンボルともいえるのが東京都庁です。周囲には日本を支える大手企業のビル群、高級ホテルが建ち並び、そこで働く人々の胃袋を満たす老舗飲食店も軒を連ねています。表通りはにぎやかですが、一本路地を入ると閑静な住宅街が広がっており、そのギャップにときめく人も多いそう。新宿駅に近いため、東京近郊のどのエリアへもアクセスしやすいのも大きな魅力です。

 3位の「六本木」は、日本の最先端のトレンド発信地として名高いエリア。六本木ヒルズや東京ミッドタウンを代表とする大型商業施設のほか、高級ブティックやバー、美術館もあり、華やかながらどこか落ち着きのある大人の街として、老若男女問わず人気があります。テレビ局があるため芸能人やアーティストの居住者が多く、昨今では人気YouTuberも続々と六本木に転居しているとか。青山や麻布にも隣接しており、歩くだけでリッチな気分に浸れます。

東京以外の市区郡で社長が住む街とは?

 ここで範囲を少し広げた「市区郡別」のランキングも見てみましょう。

<日本の社長が住む街ランキング~市区郡ベース~(2021年)>
1位:東京都 世田谷区(50,943人/ 943,664人)5.40%
2位:東京都 港区(36,087人/ 260,486人)13.85%
3位:東京都 大田区(27,175人/ 748,081人)3.63%
4位:東京都 新宿区(26,880人/ 349,385人)7.69%
5位:東京都 渋谷区(26,783人/ 243,883人)10.98%
6位:東京都 練馬区(25,999人/ 752,608人)3.45%
7位:東京都 杉並区(24,066人/ 591,108人)4.07%
8位:東京都 江戸川区(22,214人/ 697,932人)3.18%
9位:東京都 足立区(21,752人/ 695,043人)3.13%
10位:東京都 目黒区(21,403人/ 288,088人)7.43%
※()内:社長数/人口、%は社長比率
※参照:東京商工リサーチ「2021年全国「社長の住む街」調査」

 最も社長が多い市区郡は、東京都「世田谷区(50,943人)」。2位の「港区(36,087人)」を大きく引き離し、堂々の5万人越えです。世田谷区はもともと東京23区内で最も人口の多い区として知られますが、社長の人数が5万人を越すのは2012年の調査開始以来、初めてのことだそうです。

 市区郡別調査でもトップ10はすべて東京都が独占状態でしたが、東京都以外だと埼玉県の「川口市」が最多で13位(1万8,801人)。20位(13,604人)には千葉県「船橋市」がランクイン。次ぐ21位(13,509人)が千葉県「市川市」でした。いずれも都心にアクセスしやすいエリアです。

働き方の多様化で“社長が住む街”も変わるかも?

 ハイグレード、ハイクオリティなライフスタイルを描きやすい都市型の街や、多忙な中でも時間を確保しやすい、いわゆる“職住近接”のエリアが、社長に選ばれやすい傾向にあるようです。しかし在宅ワークやリモートワークといった場所を選ばない働き方が増えつつある近年、神奈川県の三浦郡葉山町(57位/1,397人)のように、交通の便は悪いものの、都会の喧噪から離れられるリゾート地もじわじわと人気を集め始めているとも。

 働き方の多様化は「社長の住む街」にも影響を与えるのでしょうか。今後に要注目です。

<参考サイト>
・東京都港区住民の7人に1人が社長 ~ 2021年全国「社長の住む街」調査 ~(東京商工リサーチ)
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20211224_02.html
・東京商工リサーチ pdf
https://release.nikkei.co.jp/attach/600914/02_202011301450.pdf

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