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DATE/ 2022.05.16

「何か質問はありますか?」面接のNGな逆質問

 就職活動などの面接の際、「最後に何か質問はありますか?」と聞かれることは珍しくありません。この逆質問は面接の最後に自己アピールできる絶好のチャンスでもある反面、質問の内容によってはイメージダウンにつながってしまうことも。失敗しないためにも、逆質問で何を見られているのか、避けるべきポイントは何なのかをしっかりと把握しておきましょう。

逆質問で面接官が見ているポイント

 面接官やどのステップかによって異なるものの、逆質問で面接官が見ているポイントには「入社する意欲があるか」「いま会社が求めている人材か」「社風に合った人材か」といった点が含まれています。企業側の質問だけではなかなかアピールしきれない部分もあるので、逆質問は絶好の自己アピールの場であるということを覚えておきましょう。

こんな回答はNG

・「御社の主なサービスはなんですか?」「御社の強みはなんですか?」

 あらかじめ調べればわかるような質問は絶対NG。企業の基本的な情報を知らない=下準備をしていないと思われてしまうので、ネガティブな印象を与えてしまいます。入社を希望するならせめて企業のホームページなどを調べて、基本的な情報は事前に確認しておくようにしましょう。

・「月収はいくらですか?」「どんな福利厚生がありますか?」

 条件や待遇面は気になるところですが、こんな質問ばかりすると仕事内容ではなく待遇面で企業を選んでいるのでは?と思われる可能性も。それでも聞きたい場合には「御社の規定に従う考えですが、私と同じくらいの年齢・経験の方の年収がどれくらいか教えていただけますか?」など、ストレートな言い方はせずに聞くようにしましょう。

・「能力を伸ばせる環境でしょうか?」「入社してから勉強すれば大丈夫でしょうか?」

 自分のスキルアップを考えるのは良いことですが、会社は共に働いて利益を上げてくれる存在を求めて採用活動をしています。企業に依存している姿勢や、自分に自信のない不安そうな態度はマイナス評価に。「○○のスキルを持っているのですが、入社してから役立てることはできるでしょうか?」など、もともと持っているスキルをアピールするのが良いでしょう。

・「特にありません」

 質問することがない場合でも、言い方には気をつけましょう。「特にない」という回答は企業に対して興味がないのでは?と思われてしまうこともあります。もし面接の中で解消されていれば「面接いただいた中で確認させていただきたい点はすべてうかがうことができたので、これ以上は特にありません」など言い方を変えるだけでも、印象をがらりと変えることができます。
 

アピールにつながる回答例

・すでに知っている情報を深掘りする

 「私と同世代の方が活躍されているとのことでしたが、どのようなプロジェクトを担当されていますか?」「御社のサービスの強みである○○を生かして、今度どのような事業展開をお考えですか?」など、面接の中で出た話題を広げたり、ホームページで見知った情報についてより深く質問をすることは、企業に対する興味関心を示す良い質問となります。あらかじめ用意しておくのが良いでしょう。

・モチベーションの高さを伝える

 「入社までに勉強しておいた方が良いことはありますか?」「入社後はどんなステップで実務に入るか教えていただけますか?」など、入社したら前向きに頑張りたいという気持ちを伝える内容は印象アップにつながります。「努力します」「頑張ります」といった抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉で示すとより好感度をアップできます。

・自分のスキルをアピールする

 「前職では○○のスキルを習得したのですが、入社後は生かせるでしょうか?」「人とコミュニケーションをとることが好きなのですが、配属先はどのような雰囲気でしょうか?」など、逆質問は前職や学生時代に得たスキルをアピールする絶好のチャンス。面接の内容だけでは伝えきれない自分の長所をしっかり伝えられるようにしましょう。

逆質問を有利に使おう

 繰り返しになりますが、逆質問は企業に関心があること、自分は企業の役に立つ人材であることをアピールする絶好の機会となります。このチャンスを無駄にしないよう、あらかじめ質問を用意しておくようにしましょう。

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