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DATE/ 2022.07.26

電車の揺れに強い立ち方とは?

 電車に乗っていると、手すりや吊り革につかまるようアナウンスが流れますが、乗車人数が多かったり、荷物を両手に抱えているとそれができないこともしばしばありますよね。電車の揺れにふらついて隣の人にぶつかった、転びそうになったという経験も誰しも持っているでしょう。そんな時、なるべくふらつかないためにはどんな立ち方をすれば良いのでしょうか。筆者も実際に試して、ベターに感じたものを紹介していきます。

立ち方のポイント

 電車の揺れに耐えるにはいかにバランスをとるかが大切です。足はどのポジションがベストかについてさまざまな検証がされていますが、もっとも効果的だったのは「進行方向に垂直の向きで立ち、脚を肩幅に開いて、進行方向の脚を少しだけ外側に向ける」という立ち方でした。左右の足が違う方向に向いているため、前後の揺れ、左右の揺れどちらにも対応できてふらつきを軽減することができたのだと思われます。

 立っている時は足に力を入れすぎず、膝を少し曲げるくらいの気持ちでいましょう。これはスポーツ選手がとる姿勢にも通ずるところがあり、膝を曲げて重心を下げることで膝のバネを使えるようになり、バランスを取りやすくすることができます。足のポジションを変えられないときでも、足を肩幅に開いて立ち方を意識するだけでふらつきはかなり軽減できました。

 そして電車の動きに併せて体重移動をするのもポイントといえるでしょう。電車が出発するときは進行方向側に体重をかけ、停車するときには進行方向と逆側に体重をかけるとふらつきを軽減できます。無意識にやっているかもしれませんが、やるとやらないとでは体感が全然変わりますので、ぜひ実践してみてください。

立ち方以外にこんなポイントも

 意外かもしれませんが、履いている靴がふらつきの原因になることもあります。靴のサイズが大きいと靴の中で足が滑ってしまい踏ん張りがきかなくなるので、足にフィットした靴を履くようにしましょう。女性の場合、底の厚い靴やヒールの高い靴はふらつきの原因になってしまうので、薄底の靴を選べばふらつきを軽減できるでしょう。

 また、電車で立つ位置にもポイントがあります。車両の連結部分に近いほど揺れが大きいので、なるべく車両の中央部分まで進むのが良いでしょう。特に通勤ラッシュの際はドア付近は人が密集しやすいので、混雑や揺れを回避するためにも座席の前まで進むことをおすすめします。

少し意識するだけでも楽になる

 電車に乗っている時のふらつきをなんとかしたい、というのは誰しもが思うことですが、通勤電車の中ですべてのポイントを抑えるのは難しいかもしれません。ただし、今回立ち方を工夫してみると「多少意識するだけでも楽になる」ことを感じました。足のポジションを変えてみる、重心を落としてみる、体重移動をしてみる、靴のサイズを見直してみる、座席の前まで進んでみる。こうしたポイントのうち、できるところを実践するだけでも、少し快適に電車に乗ることができるかと思います。

<参考サイト>
・揺れる通勤電車、ふらつかずに立つ5つの秘訣|NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/article/DGXDZO36231780U1A101C1W03201/
・【満員電車でバランスをとる】これがつり革なしでも揺れに強い立ち方です | きゃちマグ
https://catchup-mag.com/howtostand-crowded-train/
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