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世界の観光都市ランキング
感染症流行もおさまりつつあり、観光地では人々が集まりにぎわいを取り戻しています。
そんな中、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)が2022年に行った観光に関する統計をもとに、最新の「世界の観光都市ランキング」を発表しました。
フランスのパリ、中国の上海など名だたる観光地が並ぶ中、あまり聞きなじみのない都市名もランクイン。日本からは、東京が7位にランクインしています。
<2022年 世界の観光都市ランキング(GDP寄与額)トップ10>
1位:パリ 360億ドル(約4.6兆円)
2位:北京 330億ドル(約4.2兆円)
3位:オーランド 310億ドル(約4兆円)
4位:上海 300億ドル(約3.8兆円)
5位:ラスベガス 230億ドル(約2.9兆円)
6位:ニューヨーク 211億ドル(約2.7兆円)
7位:東京 180億ドル(約2.3兆円)
8位:メキシコシティ 170億ドル(約2.2兆円)
9位:ロンドン 150億ドル(約1.9兆円)
10位:広州 130億ドル(約1.7兆円)
(WTTC『The World's 50 Best Restaurants』より)
(※ドル円換算額は1ドル128円で算出)
パリと北京が、3位のオーランドに大きく水をあけて2トップとなりました。CNNによると、パリの場合、2024年に開催予定の夏季オリンピックに向けてインフラの整備や治安対策に多額の投資を行ったことが影響したと解説しています。
ここで気になるのは、3位のオーランド。アメリカのフロリダ州の都市ですが、聞きなじみのない人も多いでしょう。
オーランドは、実は世界屈指のテーマパークの密集地。世界最大規模を誇るウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートを始めとして、ユニバーサル・オーランド・リゾート、人気の水族館シーワールド・オーランド、ワニ中心の動物園ゲーターランドなどがあり、テーマパーク好きにはたまらない“聖地”となっています。さらに気候も1年を通して温暖で、季節問わず観光客が訪れます。世界トップクラスの観光都市というのも納得です。
中国はこれまでも国をあげて交通インフラ、ホテルの建設などへ積極的に投資しており、過去10年間で観光のGDP寄与額を大きく伸ばし続けてきました。北京は今回330億ドルとなりましたが、WTTCは今後10年間で北京は770億ドル(約9.9兆円)となり、現在4位の上海も710億ドル(約9.1兆円)と倍以上の成長を遂げ、世界1、2位を争う“最強”観光都市となると予測しています。
パリも360億ドルから490億ドルになると試算されていますが、北京・上海の躍進には敵わず、3位に転落するだろうと指摘しています。
WTTCはほかにも、リゾート地として観光客に人気を集めている中国の三亜(さんあ)が、2019年から比較してGDP寄与額が10.2%増と急成長を遂げていることに注目。三亜は、市のGDP全体の43.6%が観光で占められたそうです。
今後10年の間に、中国が観光大国としてますます存在感を示すことになるのかもしれません。
<2032年 世界の観光都市ランキングトップ10(予測値)>
1位:北京 770億ドル(約9.9兆円)
2位:上海 710億ドル(約9.1兆円)
3位:パリ 490億ドル(約6.3兆円)
4位:オーランド 450億ドル(約5.8兆円)
5位:ラスベガス 370億ドル(約4.7兆円)
6位:広州 350億ドル(約4.5兆円)
7位:ニューヨーク 340億ドル(約4.4兆円)
8位:マカオ 330億ドル(約4.2兆円)
9位:バンコク 320億ドル(約4.1兆円)
10位:東京 300億ドル(約3.8兆円)
なお、観光客の「支出額」のみに焦点を当ててみると、トップ10位以内にランクインしている中国の都市はマカオのみ。1位はドバイ、2位はドーハ、3位はロンドンとなっています。
<2022年 海外旅行者支出額ランキングトップ10>
1位:ドバイ 290億ドル(約3.7兆円)
2位:ドーハ 168億ドル(約2.2兆円)
3位:ロンドン 160億ドル(約2兆円)
4位:マカオ 156億ドル(約1.9兆円)
5位:アムステルダム 136億ドル(約1.7兆円)
6位:イスタンブール 131億ドル(約1.67兆円)
7位:バルセロナ 127億ドル(約1.6兆円)
8位:ニューヨーク 125億ドル(約1.6兆円)
9位:シンガポール 110億ドル(約1.4兆円)
10位:パリ 98億ドル(約1.2兆円)
GDP寄与額で7位となった東京は、残念ながらここではランクインならず。インバウンド政策による観光客誘致が十分でないか、感染症の流行のダメージが未だ残っているせいもあるでしょう。記録的な円安により、日本で使われる金額がそこまで高くないことも影響しているかもしれません。
とはいえ10年後予想では、東京は180億ドルから300億ドルに大幅アップされると試算されており、観光都市としてはまだまだこれから。今後も注視していきたいですね。
そんな中、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)が2022年に行った観光に関する統計をもとに、最新の「世界の観光都市ランキング」を発表しました。
フランスのパリ、中国の上海など名だたる観光地が並ぶ中、あまり聞きなじみのない都市名もランクイン。日本からは、東京が7位にランクインしています。
世界の観光都市ランキングとは
今回取り上げるのは、観光業界団体の世界旅行ツーリズム協議会(World Travel & Tourism Council、以下WTTC)制作の観光都市ランキングです。WTTCは観光客の現地での支出額、政府や自治体、企業が観光客を呼ぶために行った投資、人件雇用費などをもとに調査。旅行&観光における都市への直接GDP(国内総生産)寄与額から、ランキングが作成されました。2022年 最も観光力がある都市はパリ
それでは、旅行&観光部門でGDP寄与額が高い都市ランキングを見てみましょう。<2022年 世界の観光都市ランキング(GDP寄与額)トップ10>
1位:パリ 360億ドル(約4.6兆円)
2位:北京 330億ドル(約4.2兆円)
3位:オーランド 310億ドル(約4兆円)
4位:上海 300億ドル(約3.8兆円)
5位:ラスベガス 230億ドル(約2.9兆円)
6位:ニューヨーク 211億ドル(約2.7兆円)
7位:東京 180億ドル(約2.3兆円)
8位:メキシコシティ 170億ドル(約2.2兆円)
9位:ロンドン 150億ドル(約1.9兆円)
10位:広州 130億ドル(約1.7兆円)
(WTTC『The World's 50 Best Restaurants』より)
(※ドル円換算額は1ドル128円で算出)
パリと北京が、3位のオーランドに大きく水をあけて2トップとなりました。CNNによると、パリの場合、2024年に開催予定の夏季オリンピックに向けてインフラの整備や治安対策に多額の投資を行ったことが影響したと解説しています。
ここで気になるのは、3位のオーランド。アメリカのフロリダ州の都市ですが、聞きなじみのない人も多いでしょう。
オーランドは、実は世界屈指のテーマパークの密集地。世界最大規模を誇るウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートを始めとして、ユニバーサル・オーランド・リゾート、人気の水族館シーワールド・オーランド、ワニ中心の動物園ゲーターランドなどがあり、テーマパーク好きにはたまらない“聖地”となっています。さらに気候も1年を通して温暖で、季節問わず観光客が訪れます。世界トップクラスの観光都市というのも納得です。
中国の都市が躍進中。10年後は北京が首位に?
WTTCは「(今回はパリが1位だが)2032年までに北京に追い越される」と述べています。中国はこれまでも国をあげて交通インフラ、ホテルの建設などへ積極的に投資しており、過去10年間で観光のGDP寄与額を大きく伸ばし続けてきました。北京は今回330億ドルとなりましたが、WTTCは今後10年間で北京は770億ドル(約9.9兆円)となり、現在4位の上海も710億ドル(約9.1兆円)と倍以上の成長を遂げ、世界1、2位を争う“最強”観光都市となると予測しています。
パリも360億ドルから490億ドルになると試算されていますが、北京・上海の躍進には敵わず、3位に転落するだろうと指摘しています。
WTTCはほかにも、リゾート地として観光客に人気を集めている中国の三亜(さんあ)が、2019年から比較してGDP寄与額が10.2%増と急成長を遂げていることに注目。三亜は、市のGDP全体の43.6%が観光で占められたそうです。
今後10年の間に、中国が観光大国としてますます存在感を示すことになるのかもしれません。
<2032年 世界の観光都市ランキングトップ10(予測値)>
1位:北京 770億ドル(約9.9兆円)
2位:上海 710億ドル(約9.1兆円)
3位:パリ 490億ドル(約6.3兆円)
4位:オーランド 450億ドル(約5.8兆円)
5位:ラスベガス 370億ドル(約4.7兆円)
6位:広州 350億ドル(約4.5兆円)
7位:ニューヨーク 340億ドル(約4.4兆円)
8位:マカオ 330億ドル(約4.2兆円)
9位:バンコク 320億ドル(約4.1兆円)
10位:東京 300億ドル(約3.8兆円)
なお、観光客の「支出額」のみに焦点を当ててみると、トップ10位以内にランクインしている中国の都市はマカオのみ。1位はドバイ、2位はドーハ、3位はロンドンとなっています。
<2022年 海外旅行者支出額ランキングトップ10>
1位:ドバイ 290億ドル(約3.7兆円)
2位:ドーハ 168億ドル(約2.2兆円)
3位:ロンドン 160億ドル(約2兆円)
4位:マカオ 156億ドル(約1.9兆円)
5位:アムステルダム 136億ドル(約1.7兆円)
6位:イスタンブール 131億ドル(約1.67兆円)
7位:バルセロナ 127億ドル(約1.6兆円)
8位:ニューヨーク 125億ドル(約1.6兆円)
9位:シンガポール 110億ドル(約1.4兆円)
10位:パリ 98億ドル(約1.2兆円)
GDP寄与額で7位となった東京は、残念ながらここではランクインならず。インバウンド政策による観光客誘致が十分でないか、感染症の流行のダメージが未だ残っているせいもあるでしょう。記録的な円安により、日本で使われる金額がそこまで高くないことも影響しているかもしれません。
とはいえ10年後予想では、東京は180億ドルから300億ドルに大幅アップされると試算されており、観光都市としてはまだまだこれから。今後も注視していきたいですね。
<参考サイト>
・WTTC reveal Paris as the World’s Most Powerful City Destination
https://wttc.org/news-article/wttc-reveal-paris-as-the-worlds-most-powerful-city-destination
・世界「最強」の観光都市ランキング パリ1位、東京は7位(CNN)
https://www.cnn.co.jp/travel/35198881.html
世界の観光都市力ランキング2022、トップはパリ、東京は7位、10年後は北京と上海がツートップの予測も│トラベルボイス
https://www.travelvoice.jp/20230124-152807
・WTTC reveal Paris as the World’s Most Powerful City Destination
https://wttc.org/news-article/wttc-reveal-paris-as-the-worlds-most-powerful-city-destination
・世界「最強」の観光都市ランキング パリ1位、東京は7位(CNN)
https://www.cnn.co.jp/travel/35198881.html
世界の観光都市力ランキング2022、トップはパリ、東京は7位、10年後は北京と上海がツートップの予測も│トラベルボイス
https://www.travelvoice.jp/20230124-152807
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