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家族で守る命のルール
いざ災害が起きたとき、命を守るにはどのように行動すればよいのでしょうか。災害がいつ、どのようなときに襲ってくるかわかりません。子供は学校、父母は職場、家にはシニア世代の祖父母のみ、といった状況で災害が発生することは十分あり得ます。連絡手段はどうしておくと安心でしょうか。一方で、家にいるときに災害が起きることもあります。家の中の安全は保たれているでしょうか。
こういった点については家族全員で一度話し合い、確認しておく必要があります。では、どのように取り決めをしておくとよいのでしょうか。ここでは特にシニア世代も含めて、家族全員が安心して行動するための方法について確認しておきましょう。
この番号にかけた人はこの伝言を再生することができます。また、スマホやPCのブラウザからWebサイト(参考サイトを参照)を利用することもできます。また、災害時に携帯電話会社が開放する災害用伝言板も活用できます。これは被災地の人が伝言を文字で入力して登録し、携帯電話番号をもとにして全国から伝言を確認できるものです。
避難所を事前に確認しておくことも大事です。特に地域によっては、避難所が複数ある場所もあります。いざという時にどこに集まるか、しっかりと話をしておきましょう。災害の種類によっては避難場所が変わる場合もあります。特にシニア世代や小さな子供がいる場合、避難する際に津波や建物の倒壊リスク、ガラスが飛散するリスクが低い安全なルートをあらかじめ確認しておくことが大事です。
背の高い家具や冷蔵庫、テレビといったものは転倒・落下防止対策を確実にとっておきましょう。家具を壁にねじ止めできる場合はL型金具でネジ止めします。ネジ止めが難しい場合、突っ張り棒を使って天井と固定し、家具の前にストッパー(くさび)を挟み込んだり、粘着マットの上に家具を置いたりして固定します。
キャスター付き家具はキャスターをロックしておきます。家具の向きにも注意が必要です。家具が倒れた時にドアや避難経路が塞がれてしまうと、たいへん危険です。また、窓ガラスにはガラス飛散防止フィルムを貼っておくと、割れた際に破片の飛び散りを防げます。
「非常用食品」は調理不要な乾パン、ペットボトルの水、アルファ米などと共に、シニア世代には介護食や柔らかいレトルト食品などを準備しておきましょう。避難時に持ち出す時には、これを1日~2日分程度用意する必要があります。
「簡易トイレ」や「成人用おむつ」も忘れずに入れておきましょう。断水した避難所はトイレが限られます。精神的・肉体的な健康を維持するために、これらは必須アイテムです。また、避難する際にはガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを下げます。蛇口もしっかり閉めておきましょう。可能であれば、しっかり施錠し雨戸やシャッターを閉められる場合は活用します。貴重品は肌身離さず持ち歩きます。こうした泥棒対策も大事です。
大切なことは、事前にしっかりと準備しておくことです。このために災害時の行動を事前にシミュレーションし、避難所までの道を実際に家族で歩いて確認しておきましょう。また自治体やマンションの避難訓練、防災訓練に参加したりすることも大事です。
こういった点については家族全員で一度話し合い、確認しておく必要があります。では、どのように取り決めをしておくとよいのでしょうか。ここでは特にシニア世代も含めて、家族全員が安心して行動するための方法について確認しておきましょう。
緊急連絡手段と集合場所の確認
災害が起こったときには家族の安全が気になります。ですが多くの場合、電話回線はアクセスが集中したり緊急用に確保されたりして通じにくくなります。こういった場合にはLINE、X(旧Twitter)、FacebookなどのSNSで連絡が取れるようにしておくことのほか、災害用伝言ダイヤル(171)も役立ちます。このサービスは、被災を受けた人が自分の電話番号宛に伝言を音声で登録するものです。この番号にかけた人はこの伝言を再生することができます。また、スマホやPCのブラウザからWebサイト(参考サイトを参照)を利用することもできます。また、災害時に携帯電話会社が開放する災害用伝言板も活用できます。これは被災地の人が伝言を文字で入力して登録し、携帯電話番号をもとにして全国から伝言を確認できるものです。
避難所を事前に確認しておくことも大事です。特に地域によっては、避難所が複数ある場所もあります。いざという時にどこに集まるか、しっかりと話をしておきましょう。災害の種類によっては避難場所が変わる場合もあります。特にシニア世代や小さな子供がいる場合、避難する際に津波や建物の倒壊リスク、ガラスが飛散するリスクが低い安全なルートをあらかじめ確認しておくことが大事です。
家の安全確認と備え
一方で、家にいるときに災害が起きた場合についても考えて、家族で対策をとっておきましょう。東京都防災ホームページによると、まずはできるだけ生活空間に家具類を置かないことが推奨されています。クローゼットや納戸、据付収納家具に積極的に活用しましょう。家具を置く場合はなるべく低い家具の方が安全です。高い家具が固定されていないと、倒れてドアが開かなくなったり、直接下敷きになるリスクがあります。背の高い家具や冷蔵庫、テレビといったものは転倒・落下防止対策を確実にとっておきましょう。家具を壁にねじ止めできる場合はL型金具でネジ止めします。ネジ止めが難しい場合、突っ張り棒を使って天井と固定し、家具の前にストッパー(くさび)を挟み込んだり、粘着マットの上に家具を置いたりして固定します。
キャスター付き家具はキャスターをロックしておきます。家具の向きにも注意が必要です。家具が倒れた時にドアや避難経路が塞がれてしまうと、たいへん危険です。また、窓ガラスにはガラス飛散防止フィルムを貼っておくと、割れた際に破片の飛び散りを防げます。
防災グッズの準備と点検
避難するとなった時に持ち出すものは防災リュックに詰め、家族全員がわかるように決めた場所に置きましょう。防災リュックはもちろん自分たちで作ることもできますが、さまざまな必需品をセットにしたものも販売されています。これら基本の持ち出しセットに加えて、「貴重品(現金・健康保険証や免許証のコピーなど)」「持病の薬・お薬手帳・生理用品」も入れておきます。「非常用食品」は調理不要な乾パン、ペットボトルの水、アルファ米などと共に、シニア世代には介護食や柔らかいレトルト食品などを準備しておきましょう。避難時に持ち出す時には、これを1日~2日分程度用意する必要があります。
「簡易トイレ」や「成人用おむつ」も忘れずに入れておきましょう。断水した避難所はトイレが限られます。精神的・肉体的な健康を維持するために、これらは必須アイテムです。また、避難する際にはガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを下げます。蛇口もしっかり閉めておきましょう。可能であれば、しっかり施錠し雨戸やシャッターを閉められる場合は活用します。貴重品は肌身離さず持ち歩きます。こうした泥棒対策も大事です。
災害時の行動を事前に訓練する
災害に強い家族にするためには、事前の話し合いと安全に対する検証が必須です。このためにまずはここで紹介した大きな3つのポイント「バラバラの時にどこに集まるのか」、「家の安全対策が十分か」、「持ち出し品に不足はないか」といった点をしっかり話し合って確認しておきましょう。大切なことは、事前にしっかりと準備しておくことです。このために災害時の行動を事前にシミュレーションし、避難所までの道を実際に家族で歩いて確認しておきましょう。また自治体やマンションの避難訓練、防災訓練に参加したりすることも大事です。
<参考サイト>
・災害用伝言板(web171)
https://www.web171.jp/
・自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策|東京都防災ホームページ
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/bousai/1000027/1005737.html
・家庭の防災対策|おかやま防災ポータル
https://www.bousai.pref.okayama.jp/data/note/pdf/katei_bousai.pdf
・子どもがいる家庭で備えるべき防災対策、いざという時のために必要なことは?|at home
https://www.athome.co.jp/contents/disasterprevention/measures/family/
・災害用伝言板(web171)
https://www.web171.jp/
・自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策|東京都防災ホームページ
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/bousai/1000027/1005737.html
・家庭の防災対策|おかやま防災ポータル
https://www.bousai.pref.okayama.jp/data/note/pdf/katei_bousai.pdf
・子どもがいる家庭で備えるべき防災対策、いざという時のために必要なことは?|at home
https://www.athome.co.jp/contents/disasterprevention/measures/family/
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