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こんなに違う!加湿器の種類と効果的に使う3つの方法
毎年寒い季節に猛威をふるうインフルエンザ。今年は新型のノロウイルスも流行るという。加湿器が良いらしい、というのは聞くけれど、何が良いのか。使い方は?今回は、その疑問を解消するべく、まとめておきたい。
私たちを乾季から守ってくれる加湿器。正しく使って、最大限の効果を得られるように、よく調べて使用したい。
加湿器ってこんな効果が
・ウイルス感染を防ぐ
冬場、活発になりだすウイルス。乾燥して潤いのなくなった喉は防御機能が著しく低下しており、簡単に入り込まれてしまう。そんなとき、加湿することによって喉の潤いが保たれる。さらにウイルスが水分を含み、重みで下へ落ちるので、さらに感染リスクを防げる。・乾燥肌、ドライアイの緩和
のどと同じように、粘膜のある目の乾燥を防いだり、粉をふくような乾燥肌を潤してくれる。PCモニターやスマホによる目の疲れ、肌のかゆみに悩まされている人は、これだけでずいぶん楽になるのではないだろうか。加湿器の種類
加湿器には大きく分けて4種類ある。・スチーム式
蒸気を噴き出して湿度を上げる加湿器。短時間でぐんと空気が変わる。電力を使うので、使う時間が限られていて、すぐにでも環境を良くしたい人におすすめ。・気化式
じわっと湿度を上げる気化式は、蒸気が出ないうえに音が静かなため、空間を大事にしたい方に良い。電気代が安いのも魅力。しかし湿度が上がるまでに時間がかかり、また排気が冷たいので温かみがない。・超音波式
小型で音が静か、消費電力が少ないと良いところがたくさん。しかし水を入れておくので、ブラシを使うようなこまめな手入れが必要。手入れを怠るとカビや雑菌が繁殖し、それが空気中に舞うことも。・ハイブリッド式
気化式のように静かでありながら、難点であった湿度の上がりにくさを克服したのがこちら。パフォーマンスはいいが、その分電気代が高い上手く使うための3つの方法
1.加湿器は部屋の中央におくべし
邪魔だからといって角に起きたくなる人は多いだろう。しかし壁が遮ってしまうため、結露がたまり、部屋がかびやすくなってしまうので、本当は真ん中に置くのが理想。難しいようなら、エアコンなどで空気の循環をさせること。2.掃除は怠らない
加湿器は湿度を上げるためにあるので、水分との関係を切っても切り離せない。水には微生物や菌が発生しやすい。フィルターをきれいにしないまま使い続けると、呼吸器系アレルギーになってしまう可能性がある。健康を守るためのもので害を受けてしまうこともあるので要注意。3.加湿しすぎない
なんでもかんでも湿度を上げておけば良いということではない。適切に使っていたとしても、湿度が高すぎるとカビやダニが繁殖しやすくなるのだ。ウイルスを防いでこれらを吸い込んでは逆効果となる。必要ない場所ではむやみに使わないのが賢明だ。私たちを乾季から守ってくれる加湿器。正しく使って、最大限の効果を得られるように、よく調べて使用したい。
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