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DATE/ 2016.01.18

こんなに違う!加湿器の種類と効果的に使う3つの方法

 毎年寒い季節に猛威をふるうインフルエンザ。今年は新型のノロウイルスも流行るという。加湿器が良いらしい、というのは聞くけれど、何が良いのか。使い方は?今回は、その疑問を解消するべく、まとめておきたい。

加湿器ってこんな効果が

・ウイルス感染を防ぐ

 冬場、活発になりだすウイルス。乾燥して潤いのなくなった喉は防御機能が著しく低下しており、簡単に入り込まれてしまう。そんなとき、加湿することによって喉の潤いが保たれる。さらにウイルスが水分を含み、重みで下へ落ちるので、さらに感染リスクを防げる。

・乾燥肌、ドライアイの緩和

 のどと同じように、粘膜のある目の乾燥を防いだり、粉をふくような乾燥肌を潤してくれる。PCモニターやスマホによる目の疲れ、肌のかゆみに悩まされている人は、これだけでずいぶん楽になるのではないだろうか。

加湿器の種類

 加湿器には大きく分けて4種類ある。

・スチーム式

 蒸気を噴き出して湿度を上げる加湿器。短時間でぐんと空気が変わる。電力を使うので、使う時間が限られていて、すぐにでも環境を良くしたい人におすすめ。

・気化式

 じわっと湿度を上げる気化式は、蒸気が出ないうえに音が静かなため、空間を大事にしたい方に良い。電気代が安いのも魅力。しかし湿度が上がるまでに時間がかかり、また排気が冷たいので温かみがない。

・超音波式

 小型で音が静か、消費電力が少ないと良いところがたくさん。しかし水を入れておくので、ブラシを使うようなこまめな手入れが必要。手入れを怠るとカビや雑菌が繁殖し、それが空気中に舞うことも。

・ハイブリッド式

 気化式のように静かでありながら、難点であった湿度の上がりにくさを克服したのがこちら。パフォーマンスはいいが、その分電気代が高い

上手く使うための3つの方法

1.加湿器は部屋の中央におくべし

 邪魔だからといって角に起きたくなる人は多いだろう。しかし壁が遮ってしまうため、結露がたまり、部屋がかびやすくなってしまうので、本当は真ん中に置くのが理想。難しいようなら、エアコンなどで空気の循環をさせること。

2.掃除は怠らない

 加湿器は湿度を上げるためにあるので、水分との関係を切っても切り離せない。水には微生物や菌が発生しやすい。フィルターをきれいにしないまま使い続けると、呼吸器系アレルギーになってしまう可能性がある。健康を守るためのもので害を受けてしまうこともあるので要注意。

3.加湿しすぎない

 なんでもかんでも湿度を上げておけば良いということではない。適切に使っていたとしても、湿度が高すぎるとカビやダニが繁殖しやすくなるのだ。ウイルスを防いでこれらを吸い込んでは逆効果となる。必要ない場所ではむやみに使わないのが賢明だ。

 私たちを乾季から守ってくれる加湿器。正しく使って、最大限の効果を得られるように、よく調べて使用したい。

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