社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2024.12.18

あなたの家は大丈夫?空き巣が狙う家のポイント

 設備が充実しセキュリティの重要性に気がついていてもなくならない「空き巣」の被害。「空き巣」は、人の気の緩みを見逃さない。大事なものがなくなってから、「ああしておけば...」と後悔することがないよう、住む家の防犯対策を再確認しておきたい。

在/不在は最も重要な情報

 「空き巣」にとって、特に重要な情報は「在宅していない時間帯」。狙われるのは明らかに不在だとわかる家なのだ。では、それはどういう家なのだろうか。

・家が暗い

 節電は大事なこと。しかし玄関や室内の明かりがまったくないと、留守であると目星をつけられてしまう。そこで、玄関用の明かりを用意しよう。消費電力が少ない、LEDの電球をつけておくだけで、在宅しているのだと「空き巣」に伝わる。

・カーテンが開けっ放し

 前述の「家が暗い」「カーテンを開けたまま」はダブルで良くない。防犯意識の低い家だと思われ、「空き巣」に侵入されやすい。カーテンはきちんと閉めて外出したい。外から結構見えているのだ。

・郵便受け

 郵便受けの様子は、在/不在をチェックできる情報になる。配達物が長期間がそのままになっている家は狙われやすい。貯めがちな人は特に注意しよう。

狙われやすい一軒家

 もしご自宅が一軒家なら、特に注意してほしいのが、塀の様子。高い塀で囲われていたり植木で家の側面が隠れているような「死角のある」家になっていないだろうか。外から見えにくいことから、ターゲットにされたときに厄介だ。ベランダやバルコニー、裏庭も含め、なるべく見通しが良い造りにしておきたい。
 ただし、立地やデザイン上それができなければ、やはり玄関に防犯カメラや明かりをつける(前を人が通ると光るというものでもよい)のが威嚇になって良いだろう。

マーキングをチェック!

 玄関やポストなどに覚えのない文字や記号が書いてあったら要注意。訪問系のセールスマンなどもつけている記号で、以下のような意味があるという。

 ○ → いけそう
 △ → もう一押し
 X → 話を聞かない
 M → 男
 W → 女

 また、シングルか家族持ちの印であったり、色のついたシールで判断している場合もある。もし見つけたら、必ず消したり剥がしたりしておきたい。自分の家の様子がマーキングされ、その情報をもとに狙われる可能性があるためだ。

施錠が鍵をにぎる

 「ちょっとコンビニに」という軽い外出に鍵をかけずに外出する人がいるが、いつでも「空き巣」に狙われているということに気がつけば、怖くてそんなことできないはずだ。特に外出時に気をつけたいのは、ベランダの鍵。1つだけしかつけていないのはあまりにも心許ない。できれば補助錠をつけて2つ以上にしておきたい。また、日本でよく使われているディスク・シリンダーはピッキングに適していることから、防犯力の高いロータリー・シリンダーに付け替えたいところ。

備えあれば憂いなし

 防犯意識は、忙しい日々の中についつい薄れてしまうが、空き巣被害はとつぜん起こる。まず狙われないように、そして、いつ狙われてしまっても安全なように対策を講じたい。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

日本の外交には「インテリジェンス」が足りない

日本の外交には「インテリジェンス」が足りない

インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動

国家が的確な情報を素早く見つけ行動するためには、インテリジェンスが欠かせない。日本の外交がかくも交渉下手なのは、インテリジェンスに対する意識の低さが原因だ。日本人の苦手なインテリジェンスの重要性について、また日...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/07
中西輝政
京都大学名誉教授 歴史学者 国際政治学者
2

2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』、秀吉と秀長の実像に迫る

2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』、秀吉と秀長の実像に迫る

豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力

「織田家中一の武略者」――今までの大河ドラマでは見たことがない秀吉の姿が見られるという2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』。いったいどういうことなのか。日本史の中でもファンの多い戦国時代だが、特に「天下一統」に向かう...
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/17
黒田基樹
駿河台大学法学部教授 日本史学博士
3

ルソーの「コスモポリタニズム批判」…分権的連邦国家構想

ルソーの「コスモポリタニズム批判」…分権的連邦国家構想

平和の追求~哲学者たちの構想(4)ルソーが考える平和と自由

かのジャン=ジャック・ルソーも平和問題を考えた一人である。個人の「自由意志」を尊重するルソーは、市民が直接参加して自分の意思を反映できる小さな単位を基本としつつ、国家間紛争を解決する手段を考えた。「自由の追求」に...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/16
川出良枝
東京大学名誉教授 放送大学教養学部教授
4

親娘で進歩させた芸術…葛飾応為の絵の特徴と北斎との比較

親娘で進歩させた芸術…葛飾応為の絵の特徴と北斎との比較

葛飾北斎と応為~その生涯と作品(4)葛飾応為の芸術と人生

葛飾北斎の娘であるお栄は、「応為」という画号で独自の絵画表現を切り拓いた。北斎とは異なる、女性ならではの描き方は、特に身体表現に現れ、西洋画の陰影表現の色濃い影響を感じさせる。積極的に新たな画法を吸収し、後世の...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/13
堀口茉純
歴史作家 江戸風俗研究家
5

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制

「バイアスがかかる」と聞くと、つい「ないほうが望ましい」という印象を抱いてしまうが、実は人間が生きていく上でバイアスは必要不可欠な存在である。それを今井氏は「マイワールドバイアス」と呼んでいるが、いったいどうい...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/09
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授