社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
利回り8.3%!マイナス金利で注目される百貨店「友の会」
1月下旬、「マイナス金利」導入が日銀政策決定会合より発表されました。日本では初の事態とあって、そもそもマイナス金利って何? という方も多いと思います。今回は身近なことに的を絞り、マイナス金利が家計にどう影響するのかを見ていきましょう。
今回導入されたマイナス金利は、日銀と民間銀行との間の話。黒田総裁も「一般の人が普通の銀行に預金した場合にはマイナス金利が適用されることはない」と明言しています。
しかし、マイナスになる分を銀行が放置するはずがありません。その分を手数料で回収しようと、手数料値上げを決める銀行も早速出はじめています。銀行は金利より手数料で選ぶ時代がやってきたと言えるでしょう。
ローン返済中の人にとっても、より低い金利の商品に借り換えるチャンス到来。たとえば日本国債の長期金利を指標にする「フラット35」では、2月の最低金利は1.48%を記録しました。3月にはさらに下がると予想されています。
ただし、借り換えにはローン事務手数料、保証料、登記手数料などの諸費用が必要になります。十分にシュミレートして判断するのが得策です。
一般に、借り換えメリットが活かせるのは「残りの債務が1000万円以上」「残りの返済期間が10年以上」「借り換え先の金利と今の金利の差が1%以上」ある人と言われます。
無料スマートフォンアプリを活用して、借り換えメリットを比較してみましょう。
今、人気を集めているのは、毎月の積み立てで「ボーナス分」の買い物券をもらえる、百貨店の「友の会」です。たとえば1口1万円を1年間積み立てると、ボーナス分1万円を加えた計13万円分の買い物券がもらえます。
銀行利息に見立てると、利回り8.3%にものぼるお得なサービスのうえ、グループ内ホテルやレストランでの割引優待など、プラスアルファのメリットもあります。
ただし、満期まで積み立てないとボーナスはつきません。満期時に受け取るのもあくまで、その百貨店でしか利用できない商品券ですので、お中元やお歳暮、セールなど、毎年一定のお買物がある方の利用が望ましいと思われます。
なぜ今マイナス金利なのか、マイナス金利を導入したことで、今後の日本経済の見通しはどうなっていくのかについては、10MTVレギュラー講師の講話をご視聴ください。
預金は目減りする?
金利がマイナスになるとは、今のお金の価値より将来のお金の価値が下がること。ですから今回の決定は、事業を経営されている方に対して「今は借りてでも設備投資や事業拡大に務める時期ですよ」と、景気回復に向けて国が背中を押しているということになります。今回導入されたマイナス金利は、日銀と民間銀行との間の話。黒田総裁も「一般の人が普通の銀行に預金した場合にはマイナス金利が適用されることはない」と明言しています。
しかし、マイナスになる分を銀行が放置するはずがありません。その分を手数料で回収しようと、手数料値上げを決める銀行も早速出はじめています。銀行は金利より手数料で選ぶ時代がやってきたと言えるでしょう。
住宅ローンは借り換えた方がいい?
住宅ローンの金利低下は、うれしいニュースです。新たにローンを組む人にとっては、月々の返済額が従来より抑えられるというメリットが。ただし、そのために予定以上の高額物件に手を出してしまい、返済に困ることがないよう注意する必要があります。ローン返済中の人にとっても、より低い金利の商品に借り換えるチャンス到来。たとえば日本国債の長期金利を指標にする「フラット35」では、2月の最低金利は1.48%を記録しました。3月にはさらに下がると予想されています。
ただし、借り換えにはローン事務手数料、保証料、登記手数料などの諸費用が必要になります。十分にシュミレートして判断するのが得策です。
一般に、借り換えメリットが活かせるのは「残りの債務が1000万円以上」「残りの返済期間が10年以上」「借り換え先の金利と今の金利の差が1%以上」ある人と言われます。
無料スマートフォンアプリを活用して、借り換えメリットを比較してみましょう。
保険金利はどうなる?
現在払い込んでいる最中の保険について、満期返戻金などが下がることはありません。これから発売される積立型などの商品に関しては、注意が必要です。貯蓄型保険のヒット商品である一時払い終身保険については、複数の生命保険会社が販売停止を検討しています。タンス預金より注目される「友の会」
「銀行に預けてもメリットがないのなら、タンス預金の方が良いのでは」と思われる方も多いでしょう。しかし、自宅に現金を置くだけでは決して増えるあてはありません。今、人気を集めているのは、毎月の積み立てで「ボーナス分」の買い物券をもらえる、百貨店の「友の会」です。たとえば1口1万円を1年間積み立てると、ボーナス分1万円を加えた計13万円分の買い物券がもらえます。
銀行利息に見立てると、利回り8.3%にものぼるお得なサービスのうえ、グループ内ホテルやレストランでの割引優待など、プラスアルファのメリットもあります。
ただし、満期まで積み立てないとボーナスはつきません。満期時に受け取るのもあくまで、その百貨店でしか利用できない商品券ですので、お中元やお歳暮、セールなど、毎年一定のお買物がある方の利用が望ましいと思われます。
なぜ今マイナス金利なのか、マイナス金利を導入したことで、今後の日本経済の見通しはどうなっていくのかについては、10MTVレギュラー講師の講話をご視聴ください。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
SF的予言…おまえは将来、ブッダになり世界を救済していく
おもしろき『法華経』の世界(4)スペース・ファンタジーと『法華経』
「法華経はSFだ」が鎌田氏の持論だが、今回はSF映画の名作2本『2001年宇宙の旅』と『スター・ウォーズ』と『法華経』とを比較して考えていく。特に、鎌田氏が若き日に観た『2001年宇宙の旅』終盤に登場するスターチャイルドは、...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/05/25
大恐慌時代の「スムート=ホーリー関税」の悲劇と教訓とは
第2次トランプ政権の危険性と本質(3)スムート=ホーリー法とトランプ政権
かつてアメリカでは「スムート=ホーリー法」という関税政策が行われた。それは大恐慌時のアメリカ経済をさらに苦しめる悲惨な結果をもたらしたが、第2次トランプ政権による関税政策は、その関税政策を彷彿とさせるものだ。歴史...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/24
「哲学・歴史」と「実証研究」の両立で広い視野をつかむ
デモクラシーの基盤とは何か(3)政治と経済を架橋するもの
「政治経済」と一口にいっても、両者を結びつけて思考することは簡単ではない。政治と経済を架橋するためには、その土台にある歴史や哲学、また実証的なデータを同時に検討する必要がある。これからの公共性を考えるための多角...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/23
グローバル主義が全ての元凶…トランプ政権がめざすのは?
米国システムの逆襲~解放の日と新世界秩序(1)米国システム「解放の日」
第二次トランプ政権は、その関税政策を発動させた日、4月2日を「解放の日」と称した。そこには、アメリカが各国の面倒を見るという第二次世界大戦以降の構図が、アメリカに損害をもたらしているという問題意識がある。「解放の...
収録日:2025/04/25
追加日:2025/05/20
イヌ、ネコ、ニワトリ…弥生時代の役割と縄文時代との違い
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(10)弥生人と動物
われわれにとって馴染み深いイヌやネコなどの動物。縄文時代や弥生時代は、その役割、位置づけはどうなっていたのか。また、現代との違いはどこにあるのか。出土品から見えてくる動物との関係について、当時の食生活にも触れな...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/05/21