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女性に広がる「落語」ブーム!今聞くべきオススメの落語家4人
ここ数年、ジワジワと落語の人気が高まっています。最近では『落語心中』という落語を題材にした漫画が評判になったり、ジャニーズのタレントが落語家を演じるドラマが放送されたり。また、お手頃な値段で落語が聴けるカフェなども登場し、女性の間でも「落語が好き」「一度聴きに行きたい」という声をよく聞くようになりました。
でも、落語といったら笑点に出ている噺家さんしか知らないという方も多いはず。今回は初めての落語でも思いきり楽しませてくれる、落語デビューにうってつけの、女性に人気の噺家さんたちをご紹介します。
いかがでしたか?
落語は、同じ演目でも演じる人によってまるで違う物語に聞こえるもの。そのおもしろさは、噺家次第とも言えます。歌舞伎や能といった他の伝統芸能よりも、「笑う」ことが目的の落語は敷居が低く、チケット代がお手頃なのも魅力。気軽に楽しめる新しい趣味として、落語デビューをしてみてはいかがでしょうか。
でも、落語といったら笑点に出ている噺家さんしか知らないという方も多いはず。今回は初めての落語でも思いきり楽しませてくれる、落語デビューにうってつけの、女性に人気の噺家さんたちをご紹介します。
力の抜け感がたまらない、若手ナンバーワン 春風亭一之輔
まだ30代後半、若くしてその頭角をあらわし、若手の噺家さんの中でも多くのファンがいる実力派です。ほどよいユルさと肩の力の抜けた軽やかな語り口ので、聴いている方も自然体にしてくれるような不思議な魅力を持っている一之輔さん。ときどき出る自虐的なギャグセンスも抜群で、どこか現代的なのも人気の秘訣。落語を聞き慣れてない人も、リラックスして楽しめること間違いなしです。小さいお子さんが2人いるそうで、「初天神」など子どもが出てくる演目が特におもしろいと評判です。爆笑御免。落語界のアイドルはこの人 柳家喬太郎
「キョンキョン」という愛称で呼ばれる、大人気の噺家さん。真ん丸の目とお腹に、よく響く大きな声。全身を使って、お客さんを夢中にさせ大爆笑の渦に巻き込むエンターテイナー。「時そば」など、食べたり飲んだりを表現する演目では、見ている人のお腹が鳴ってしまうほどの巧みの技を持っています。味わい深い古典落語だけでなく、「新作落語」と呼ばれるオリジナルの創作落語も得意とし、ナンセンスでちょっとエッチな噺などもイヤミなく聴かせます。とにかく大笑いしたいなら、喬太郎師匠が一番のオススメです。笑って泣ける。「聴かせる落語」を堪能 立川談春
あの立川談志師匠との師弟愛を描いた自著『赤めだか』がドラマ化され、談春さんの役を嵐の二宮くんが演じています。ドラマ『下町ロケット』にも出演、テレビでも大活躍。とはいえ落語も、チケットを手に入れるのが一番難しいと言われるほどの人気で、その古典落語は「聴かせる落語」。鯔背で勢いのある噺も巧いのですが、聴く人をストーリーに引き込み、感情移入させる芸は極上。花魁と職人の一途な恋を描く「紺屋高尾」など、しっとり聴かせる人情物では涙を流す人も。落語は笑いだけではないということを、教えてくれます。うまいなぁ…とシミジミ、落語の王道 柳家三三
見た目も語り口も端正な、正統派の落語家といったら三三さん。滑らかな話しぶりで、落語が流れるように聴く人の耳に気持ちよく入ってきます。ちょっと辛口でシニカルなところも魅力。落語らしい落語、その技と伝統を体感したいなら、まずこの人がオススメ。「笑わせてやろう」と気負ったところがまるでないのに、おもしろいのは巧さの証。その喋りのスマートさが光る怪談物などは、息を飲んで聴き入ってしまいます。古典落語のおもしろさを、この人の落語で再確認したというお客さんも多く、本格派として注目されています。いかがでしたか?
落語は、同じ演目でも演じる人によってまるで違う物語に聞こえるもの。そのおもしろさは、噺家次第とも言えます。歌舞伎や能といった他の伝統芸能よりも、「笑う」ことが目的の落語は敷居が低く、チケット代がお手頃なのも魅力。気軽に楽しめる新しい趣味として、落語デビューをしてみてはいかがでしょうか。
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