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日米で比較する女性の高年収職業ランキング (後編)
「女性が高収入を得られる職業ランキング」の日米比較、いよいよ5位から1位の発表です。パイロットなどは高収入ですが、比較的女性が働きやすく、実際に働いている職場をご紹介するため、アメリカでは24%以上、日本では18%以上の女性が働く職業を対象としたために、ここでは登場していません。
日本全体で見た場合、男性の平均年収は514万円、女性は272万円と、女性の年収は男性の約52.9%。ベスト10の範囲内でみると、男女間の差が最大の職業は医師で76.8%、最小の職業は大学教授で92.3%でした。女の子を持つ家庭では、とくに真剣に考えておきたいですね。以下、数字は平均年収と各職業の女性進出率。米国の年収情報は、ニュースサイト「Chron」より、1ドル=122円換算。日本国内の情報は「年収ラボ」を参考にさせていただきました。
米:薬剤師/1,319万円/51.5%
日:記者/694万円/22.6%
米:弁護士/1,371万円/33.2%
日:准教授/783万円/24.4%
米:歯科医/1,701万円/24.2%
日:医師/948万円/28.9%
米:看護麻酔士/1,711万円/55.7%
日:弁護士/971万円/24.8%
米:医師/2206万円/32.8%
日:大学教授/1005万円/18.4%
女性が活躍するアメリカでは、1833年から大学の男女共学が採用されています。「女性活躍推進法」の手前にあるのが、大学教授を目指す女子学生が今後順調に増えるかどうか。ぜひ期待したいものです。
日本全体で見た場合、男性の平均年収は514万円、女性は272万円と、女性の年収は男性の約52.9%。ベスト10の範囲内でみると、男女間の差が最大の職業は医師で76.8%、最小の職業は大学教授で92.3%でした。女の子を持つ家庭では、とくに真剣に考えておきたいですね。以下、数字は平均年収と各職業の女性進出率。米国の年収情報は、ニュースサイト「Chron」より、1ドル=122円換算。日本国内の情報は「年収ラボ」を参考にさせていただきました。
5位は米:薬剤師、日本:記者
薬剤師は、日本でも女性が61.6%を占める人気の専門職ですが、年収の日米差は歴然としています(日本は494万円)。一方の記者は、テレビ局や新聞社、雑誌などの社員が平均をリードしていて、フリーランサーが足を引っ張る格差状態。月間稼動時間を見ても、獣医師につぐハードワーク(獣医師:187時間、記者:182時間)となっています。米:薬剤師/1,319万円/51.5%
日:記者/694万円/22.6%
4位は米:弁護士、日本:准教授
アメリカでは弁護士の3人に1人が女性。企業の顧問弁護士か独立開業で、日米とも年収には大きな差があります。日本の准教授も、ほぼ4人に1人が女性となってきました。教授まで上り詰められるかどうかは業績次第。研究と教育の両立が課題です。米:弁護士/1,371万円/33.2%
日:准教授/783万円/24.4%
3位は米:歯科医、日本:医師
歯科医の男女比率は、日本がアメリカを上回っています。公的保険に頼れないアメリカでは、歯が白くて美しいことはステータス。高収入層が顧客なので、収入も違うのでしょう。女性医師の進出率を診療科別で見ると、意外にも産婦人科は5位。トップ3は皮膚科、眼科、麻酔科で、女医さん率が少ない分野は整形外科、泌尿器科、外科となっています。米:歯科医/1,701万円/24.2%
日:医師/948万円/28.9%
2位は米:看護麻酔師、日本:弁護士
看護麻酔師(CRNA)は、日本にはない職種。看護師が麻酔専用の訓練を受けて就くもので、150年の歴史があります。日本でも導入が検討されていますが、高年収が期待できるかどうかは分かりません。弁護士については、医師同様資格を得るのに男女差はありませんが、女性の強みを生かせるかどうかは日米ともに課題のようです。米:看護麻酔士/1,711万円/55.7%
日:弁護士/971万円/24.8%
1位は米:医師、日本:大学教授
アメリカでは医師、日本では大学教授が、女性の最も活躍しやすい高年収職であることが分かりました。日本の女性教授率はまだ18.4%ですが、日本女性が「大学」と名のつくところへ入ることが許されたのは1901(明治34)年の日本女子大学が最初。旧制大学(帝大)が正式に女子学生を受け入れるようになったのは、終戦後の1946(昭和21)年のことでした。米:医師/2206万円/32.8%
日:大学教授/1005万円/18.4%
女性が活躍するアメリカでは、1833年から大学の男女共学が採用されています。「女性活躍推進法」の手前にあるのが、大学教授を目指す女子学生が今後順調に増えるかどうか。ぜひ期待したいものです。
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