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DATE/ 2016.07.10

女性を悩ます白髪問題…すぐにできる3つの対策

 ある年齢を超えた男性の多くが薄毛に悩むように、同様に女性たちを悩ますのが白髪問題。白髪を発見すると「私もついに?」とショックを受ける女性も多いものですが、これは特定の年代に限ったことではなく、個人差があるもの。人によっては20代の若い時分から悩まされている人もいます。ですが、ナーバスな問題ゆえに、女性同士でも話しにくいところもあり、密かに対策に頭を悩ませている人も多いのでは。

美容院派? 自分で染める派?

 頻度にもよりますが、一般的な白髪対策として手っ取り早いのは美容院で染める方法。美容院に行く時間とお金さえあれば、自分の手を汚すことも手間をかけることもないですし、プロの手で染めてくれるので仕上がりも一番綺麗に仕上がります。

 逆に美容院へ行く時間と、お金をそんなにかけられない、という人には市販の白髪染めを購入して自分で染める方法が楽チン。おそらくこの方法をとっている人が一番多いのではないでしょうか。

 女性スタッフの母親世代である60~70代の女性たちに聞いたところ、

「お金をかける余裕があるわけではないけれど、どうしても自分ではうまくできないからしょうがなく美容院」
「美容院でやってもらいたいけれど1カ月に一度も通う経済的余裕はないから仕方なく自分染め」

という2派に大きく分かれました。そして染める時間も美容院もどちらも無理!という人には白髪染めトリートメントを選択している人も。これは普段の洗髪時に白髪染め効果のあるトリートメントを使うことで、日々ケアをするという方法。効果や評判は人によってさまざまですが、どちらも嫌という人の選択肢の1つとして選ばれているようです。

白髪染めによる頭皮のダメージには「ヘナ」

 できてしまった白髪を染めるとなると、気になるのは頭皮のダメージです。それが気になり、「染めることを諦めた!」といって40歳になってから白髪をそのままにしている女性に会ったことがあります。「なんてカッコイイんだろう!」と思いましたが、真っ白になればそれはそれで美しいものの、その過程を綺麗に見せるには、ヘアスタイルやメイク、服装などの高度なコーディネート力、そして周りの意見に惑わされない強い意思が必要になると考えられ、誰にでも真似できることではなさそうです。

 そこで、白髪染めのダメージが気になる人は、「ミソハギ科」の植物、ヘナを材料にした天然素材からできた染料、「ヘナ」を使ってみてはいかがでしょうか。

 ヘナは古来からアーユルヴェーダの薬草として使われてきたため、頭皮へのダメージが少ないと考えられています。むしろ使うことでトリートメント効果が期待でき、髪にハリとコシが出ます(スタッフが使った実感でもあります)。

 ですが、欠点も。ヘナには脱色作用がなく白髪のみを染めることができるため、白髪の割合によって仕上がりの印象がかなり違ってきます。ヘアカラーのように自在に好みの色に染めることはできません。また、染める時間が1~2時間とかなりかかるため、時間をかけられない方にはハードルが高いかも。実際、ヘナを使って3年ほどのスタッフはいま、「白髪が目立つな」というよりも「髪にハリがなくなった」というサインで月に一度ヘナ染めをしているとのこと。

 そうしたことをふまえた上で、せっかく手間をかけて自分で染めるなら、ダメージの少ない方法も試したいという方にはおすすめです。

白髪予防に効くシャンプーマッサージ

 できることならこれ以上白髪を増やしたくはないというのが女心。そもそも白髪ができる原因とはなんでしょう? それはメラニン色素の減少が理由といわれています。このメラニンはメラノサイトという細胞から合成されますが、頭皮の血行が悪いと栄養が十分に行き届かず、白髪の発生につながるんだそうです。そこで白髪予防、改善におすすめするのが頭皮のマッサージ兼シャンプー。この方法は日々のシャンプーで取り入れるだけなので、継続がしやすいのです。

 ポイントは頭皮の血行をよくして清潔に保つこと。以下の3つに注意しておこなう簡単な方法です。

1)指の腹で頭皮をつかむようにして触り、ゆっくりと優しく、頭皮をズラすように動かす
2)爪を立ててギシギシと強くこすらない
3)しっかりとすすいでシャンプーの洗い残しがないようにする

 当然、効果に個人差はありますが、この方法で1年ほどシャンプーマッサージを続けるうちに髪がサラサラになり、白髪が増えなくなった人もいるとか。マッサージ方法はほかにもいろいろ提唱されていますので、あくまでひとつの参考例と考えていただきたいのですが、大事なことは継続しやすい方法で健康な頭皮を維持すること。

 根本的な改善には、体の内側からの対策も必要です。肌と同様に髪にも普段の食事やライフスタイルが影響しますし、ストレスは天敵。バランスのとれた食事と、十分な睡眠、そしてストレスフリーな生活リズムを意識してみましょう。

 とはいえ、白髪があることは恥ずかしいことではありません。女性スタッフによれば、同世代の女性が集まったときにさりげなく話題にしてみると、意外と盛り上がるとのこと。気軽に周りの人と話してみることで、お得な美容院情報やヘアケア対策を知れたりするかもしれませんね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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