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DATE/ 2016.07.15

異性はあなたのココを見ている!全然違う「男の視点」と「女の視点」

 「わたしのどこを見て好きになったの?」と、女性なら一度や二度、彼氏や夫に聞いた経験があると思います。そんな時、男性から「全部だよ」とか「優しい雰囲気がタイプだったから」など、なんとなく全体的にぼんやりした答えしかなく、物足りない気分になったことはありませんか?

 一方、女性に同じ質問をすると、「スーツが似合っていて、清潔感があったから」「食べ方が綺麗で、お店の人への対応も丁寧だったから」など、かなり具体的な答えが出てくるはず。

 男性は、答えるのが面倒くさいという部分も多々あるとは思いますが、もしかしたら、男性と女性では異性を見ている視点=ポイントが違っているのかも。今回は、ある合コンにおじゃまし、その後に男女それぞれ同席した初対面の異性への感想や気づいたことを書いてもらって、その違いを分析してみました。

初対面の異性、男と女はこんなところを見ています!

<男性側からの視点>
・おとなしいけれど人の話を熱心に聞いていて、いい子っぽかった。
・すごい美人で派手な子がひとりいた。モテそうだし遊んでいそう。
・とびぬけてスタイルの良い子がいたが、顔は普通だった。
・ずっと楽しそうに笑顔で、気の使える優しい子がいた。
・オシャレしていたが、パンツで合コンに来ないでほしい。
・遅れて来た子もいたが、感じが良かったので許す。
・仕事の話ばかりする子がいて、なんとなく気が強そうだなと思った。

<女性側からの視点>
・何度も電話で席を立ち、忙しいアピールか、彼女からの電話なのか、印象が悪かった。
・ハイペースで大量にビールを飲み続けている人がいて、こんな人と結婚したら大変だなと思った。
・女子全員にまんべんなく話しかけ気配りができ、会計もスムーズに。仕事もきっとできる人なのだろうと感じた。
・家事は苦手と言っていたが、ワイシャツのアイロンもズボンのプレスも完璧。たぶん彼女がいるので危険。
・男同士の会話を聞いていたら、誰が一番頼りになるのか、好かれているのか、誠実なのかが見えて来た。

女性は「細部から」、男性は「全体から」見ている!?

 女性と男性の視点を比べると、圧倒的に女性の方が細かく、具体的なポイントをチェックしていることがわかります。もはや観察者といっても過言ではないほど。細部をつなぎ合わせて情報を組み立て、その男性の人物像を作って見ているような印象があります。自分の目で見たことよりも、そこから予測される男性像を見ているのは、女性の想像力の豊かさの表われともいえます。

 このように男性は女性に細かいところをチェックされていますが、とはいえ、そのすべてに気を配るのは難しいこと。たとえスタートでつまずいたとしても、プラスになる部分を加えてアピールしていけば、女性からの印象を変えられる可能性も。

 それに対し男性は、その場にふさわしい女性かどうか、第一印象が良いか、その点を優先して見ている傾向があります。まず雰囲気が良いか、自分のタイプか、その基準をクリアしてはじめて、髪やネイル、バッグや作法など細部を見る流れに。空間把握能力が高いといわれる男性は、初対面ではざっくり全体をつかむように見ているともいえます。

 もし男性に好かれたいのであれば、女性は第一印象を良くすることが大事。髪型やメイクにこだわるよりも、女性らしい雰囲気や、スタイルよく見えるファッション、最初の挨拶などが見られていることを意識したいもの。最初の出会いでうまくいかなかった場合には、次はガラリとイメチェンして異性に与える印象を変える手=ギャップを狙うのもありですね。

 もし、あなたが異性と歩いているときにきれいな女性とすれ違ったら、ぜひ観察してみてください。女性はまずその人のファッションをチェックし、男性は胸やお尻といった性的な目線も含め、スタイルを見てから顔を見るという違いを感じると思います。これこそ「細部を見てから、全体像を見る」女性と、「全体を見て、興味があれば細部を見る」という男性の異なる視点がわかる瞬間かもしれません。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授