社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
高学歴・高収入の女性が結婚できないのは本当?
女性の未婚率の上昇や晩婚化を受けて、「高学歴・高収入の女性は縁遠くなる」というような言葉を耳にするようになりました。結婚相談所では、そのような女性の成婚は簡単ではないと言っているところもありますが、学歴が低く低収入の女性の方が結婚しやすいというわけでもなさそうです。
高学歴・高収入の女性が結婚しにくいと言われている理由はどこにあるのか。その恋愛・結婚事情を探ってみました。
女性の多くが男性に自分と同等、あるいは自分を上回った学歴や収入を求めているのは否定できない事実。まして高学歴・高収入の女性となると、大学は東大や早慶クラス、年収は1000万円以上などと、さらにその基準が高くなります。実際に年収1000万円以上の男性は世の中の1パーセントほどですから、ストライクゾーンはかなり狭くなります。また、高学歴の女性は、教育を十分に受けられる裕福な家庭で育った人が多く、今ある経済的な水準を結婚によって下げられない、下げたくないという特徴も。
加えて男性は、「結婚相手の女性が自分より学歴も収入も上なのはちょっと…」という意見が大半。「女性に負い目を感じたくない」という男性のプライドからか、自分より高学歴・高収入の女性は無意識に恋愛対象から外してしまうという人も多いようです。
男性側からは好まれにくく、本人自身も結婚相手へのハードルを高くしている。つまり、双方に要因があることも高学歴・高収入女性がなかなか結婚できない理由として、指摘されているのです。
当スタッフも高学歴といわれる大学を卒業しましたが、当時のゼミメンバーの女性10人を調べたところ、全員40歳前に結婚していることが分かりました。そのうち半数を越える6人は同級生や先輩など、同じ大学の男性と20~30代前半で結婚。学生時代にすでに結婚相手を確保していた例が多いのです。また、職場恋愛で結婚した女性も一流企業に就職している人が多いからか、お相手も高学歴・高収入の男性がほとんどでした。
東大を卒業した女性の半数以上が夫も東大出身者というデータもあり、高学歴の女性は、高学歴男性と結婚している割合は決して低くありません。高学歴・高収入女性の、恋愛・結婚の対象となる男性の絶対数は少ないかもしれませんが、わざわざいろいろな場所に出掛けていかなくても、自分の学校や職場といった近い環境に高学歴・高収入の男性が多いのです。ですから、普段の環境でハイスペックな相手と出会い、恋愛し、結婚する確率は高くなるという長所があることも事実なのです。
ちなみに、意外かもしれませんが、専業主婦には高学歴女性の割合が高いのです。それは、夫が多忙かつ高収入の仕事をしていて、経済的に安定しているケースが多いためだといわれています。
「いくら勉強が出来て、いい会社に入っても、女の子は幸せになれない」などと言う人もいますが、それは一部の話なのかもしれません。大切なのは結婚できるかどうかではなく、ふさわしい相手に出会えるかどうか。自分を磨いてその価値を上げ、より良い環境へ身を置くことが、理想の結婚相手とめぐりあえることにつながるのではないでしょうか。
高学歴・高収入の女性が結婚しにくいと言われている理由はどこにあるのか。その恋愛・結婚事情を探ってみました。
結婚できないのは、理想が高過ぎるから?
この高学歴・高収入の女性の恋愛・結婚問題について、早稲田大学国際教養学部の森川友義教授が「恋愛学」の講座でも取り上げて、話題になりました。多くの女性が自分を上回る学歴や収入を男性に求めている現実を受け、森川教授はその恋愛学に触れた記事(<大学生の恋愛事情と「恋愛学」のすすめ>)の中で、「自分より年収を多くもらい、一流と呼ばれる大学を卒業している男性もいなくはないだろうが、そのような男性と首尾よく出会い、気に入られ、恋愛関係に入る確率は、条件をふさない場合に比べて、相当低いことが予想される」として、高学歴・高収入の女性にとって恋愛や結婚への壁が高いことを指摘しています。女性の多くが男性に自分と同等、あるいは自分を上回った学歴や収入を求めているのは否定できない事実。まして高学歴・高収入の女性となると、大学は東大や早慶クラス、年収は1000万円以上などと、さらにその基準が高くなります。実際に年収1000万円以上の男性は世の中の1パーセントほどですから、ストライクゾーンはかなり狭くなります。また、高学歴の女性は、教育を十分に受けられる裕福な家庭で育った人が多く、今ある経済的な水準を結婚によって下げられない、下げたくないという特徴も。
加えて男性は、「結婚相手の女性が自分より学歴も収入も上なのはちょっと…」という意見が大半。「女性に負い目を感じたくない」という男性のプライドからか、自分より高学歴・高収入の女性は無意識に恋愛対象から外してしまうという人も多いようです。
男性側からは好まれにくく、本人自身も結婚相手へのハードルを高くしている。つまり、双方に要因があることも高学歴・高収入女性がなかなか結婚できない理由として、指摘されているのです。
ハイスペックな結婚がしたいなら、ハイスペックな環境へ
しかし、高学歴・高収入女性であっても実際に結婚している人が多くいることも現実です。当スタッフも高学歴といわれる大学を卒業しましたが、当時のゼミメンバーの女性10人を調べたところ、全員40歳前に結婚していることが分かりました。そのうち半数を越える6人は同級生や先輩など、同じ大学の男性と20~30代前半で結婚。学生時代にすでに結婚相手を確保していた例が多いのです。また、職場恋愛で結婚した女性も一流企業に就職している人が多いからか、お相手も高学歴・高収入の男性がほとんどでした。
東大を卒業した女性の半数以上が夫も東大出身者というデータもあり、高学歴の女性は、高学歴男性と結婚している割合は決して低くありません。高学歴・高収入女性の、恋愛・結婚の対象となる男性の絶対数は少ないかもしれませんが、わざわざいろいろな場所に出掛けていかなくても、自分の学校や職場といった近い環境に高学歴・高収入の男性が多いのです。ですから、普段の環境でハイスペックな相手と出会い、恋愛し、結婚する確率は高くなるという長所があることも事実なのです。
ちなみに、意外かもしれませんが、専業主婦には高学歴女性の割合が高いのです。それは、夫が多忙かつ高収入の仕事をしていて、経済的に安定しているケースが多いためだといわれています。
「いくら勉強が出来て、いい会社に入っても、女の子は幸せになれない」などと言う人もいますが、それは一部の話なのかもしれません。大切なのは結婚できるかどうかではなく、ふさわしい相手に出会えるかどうか。自分を磨いてその価値を上げ、より良い環境へ身を置くことが、理想の結婚相手とめぐりあえることにつながるのではないでしょうか。
<参考サイト>
http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/society_081125.html
http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/society_081125.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
なぜ『ホトトギス』に注目?江藤淳の「リアリズムの源流」
AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(2)江藤淳の「リアリズムの源流」
文芸評論を再考するに当たり、江藤淳氏の「リアリズムの源流」を振り返ってみる。一般的に日本で近代小説が始まった起源は坪内逍遥だといわれるが、江藤氏はそれに疑問を呈す。そして注目したのが、夏目漱石の「坊ちゃん」であ...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/07/02
ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係
地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ
国際政治の戦略を考える上で今やかかせない地政学の視座。今回のシリーズではヨーロッパに焦点を当て、地政学の観点から情勢分析をする。第1話目では、まず地政学の要点をおさらいし、常に揺れ動いてきた「ヨーロッパ」という領...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/05/05
アジア的成熟国家モデルづくりへ、日本が目指すべき道とは
日本の財政と金融問題の現状(4)日本が目指すべき成熟国家への道
機関投資家や経営者の生の声から日本の金融市場の問題点を見ていくと、リスクマネーを供給するための市場づくりや人材育成等の課題が浮き彫りになる。良質なスタートアップ企業を育てるにはどうすればいいのか。今こそアジア的...
収録日:2025/04/13
追加日:2025/07/01
「イエス・キリスト」という名前の本当の意味は?
キリスト教とは何か~愛と赦しといのち(1)「イエス」とは一体誰なのか
キリスト教とは何か。「文明の衝突」が世界中で現実化する中、この問題は日本人にとっても重要なものになっている。上智大学神学部教授・竹内修一氏は、「キリスト教とは何か」という問いは、同時に「イエスとは誰なのか」も意...
収録日:2016/12/26
追加日:2017/02/28
最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか
第2次トランプ政権の危険性と本質(8)反エリート主義と最悪のシナリオ
反エリート主義を基本線とするトランプ大統領は、金融政策の要であるFRBですらも敵対視し、圧力をかけている。このまま専門家軽視による経済政策が進めば、コロナ禍に匹敵する経済ショックが世界的に起こる可能性がある。最終話...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/28