社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
インターネットの深淵「闇ウェブ」とは何か?
Googleで検索すれば、探したいサイトや情報がすぐに出てくる。インターネット黎明期では考えられなかったことです。ともすれば、検索サイトはウェブ上にあるすべての情報を掌握しているようにも思えてしまいますが、実はGoogleで検索できるのはごくごく一部なのです。
ただ、「ディープウェブ」がすべて怪しい、危険なページというわけではありません。検索サイトで見つからないページとしては、例えばgmailや楽天、あるいはフェイスブックなどのマイページ的な部分は当然、検索で見つからないですよね。IDやパスワードなどで守られたページも「ディープウェブ」です。その中でも容易にアクセスできない、奥底に存在するものが「闇(ダーク)ウェブ」と呼ばれるものなのです。
「ディープウェブ」は、IDやパスワード、IPアドレスなどが条件に合えば通常のブラウザーでアクセスできるのに対し、「闇ウェブ」は接続経路を匿名化する「Tor」、「フリーネット」といった手段を使わないと特殊な通信方法を使わないとアクセスすることすらできません。
そこはまさにアンダーグラウンドの世界。違法薬物、児童ポルノ、偽造ID、銃や個人情報などの売買が行われています。探知されにくいことから、イスラム国のサイトが存在しているという説もあります。ちなみに、セキュリティソフト販売のトレンドマイクロが発表したレポート「日本サイバー犯罪アンダーグラウンドの実態調査」によると、最も高額な偽造パスポートは米国で100ドル。日本は700ドルだそうです。
違法な取引が横行しているだけに、クレジットカードや銀行振り込みではなく、ビットコインなど仮想通貨を使うことが主流です。というのも、ビットコインは極めて匿名性が高く、取引から足がつきにくいため好まれるようです。
普通にインターネットを利用しているだけなら、「闇ウェブ」に触れることはまずないでしょう。ですが、アクセスしようと思えばさして遠い場所にあるわけではないことも事実。ここまで伝えておきながら何ですが、決して興味本位ではのぞかないようにしてください。痛い目に遭ってから後悔しても遅いのですから。
検索できるサイトは全体のわずか1%!?
ニュースサイトやブログなど通常検索で行き着くことができるサイトを「サーフェイスウェブ」と呼びます。つまり表面にあるサイトということですね。一方、検索ではたどり着けないサイトは「ディープウェブ」です。『闇(ダーク)ウェブ』(文春新書)によると、「サーフェイスウェブ」はインターネット全体でわずか1パーセントだといいます。ただ、「ディープウェブ」がすべて怪しい、危険なページというわけではありません。検索サイトで見つからないページとしては、例えばgmailや楽天、あるいはフェイスブックなどのマイページ的な部分は当然、検索で見つからないですよね。IDやパスワードなどで守られたページも「ディープウェブ」です。その中でも容易にアクセスできない、奥底に存在するものが「闇(ダーク)ウェブ」と呼ばれるものなのです。
「ディープウェブ」は、IDやパスワード、IPアドレスなどが条件に合えば通常のブラウザーでアクセスできるのに対し、「闇ウェブ」は接続経路を匿名化する「Tor」、「フリーネット」といった手段を使わないと特殊な通信方法を使わないとアクセスすることすらできません。
アンダーグラウンドな取引が横行
では「闇ウェブ」にはどのようなコンテンツがあるのでしょうか?そこはまさにアンダーグラウンドの世界。違法薬物、児童ポルノ、偽造ID、銃や個人情報などの売買が行われています。探知されにくいことから、イスラム国のサイトが存在しているという説もあります。ちなみに、セキュリティソフト販売のトレンドマイクロが発表したレポート「日本サイバー犯罪アンダーグラウンドの実態調査」によると、最も高額な偽造パスポートは米国で100ドル。日本は700ドルだそうです。
違法な取引が横行しているだけに、クレジットカードや銀行振り込みではなく、ビットコインなど仮想通貨を使うことが主流です。というのも、ビットコインは極めて匿名性が高く、取引から足がつきにくいため好まれるようです。
普通にインターネットを利用しているだけなら、「闇ウェブ」に触れることはまずないでしょう。ですが、アクセスしようと思えばさして遠い場所にあるわけではないことも事実。ここまで伝えておきながら何ですが、決して興味本位ではのぞかないようにしてください。痛い目に遭ってから後悔しても遅いのですから。
<参考文献・参考サイト>
『闇ウェブ』(セキュリティ集団スプラウト著、文春新書)
・日本サイバー犯罪アンダーグラウンドの実態調査
http://blog.trendmicro.co.jp/archives/12349
『闇ウェブ』(セキュリティ集団スプラウト著、文春新書)
・日本サイバー犯罪アンダーグラウンドの実態調査
http://blog.trendmicro.co.jp/archives/12349
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
叩き潰せ、正しいのは自分だけ…ロイ・コーンの教えとは
[深掘り]世界を壊すトランプ関税(1)トランプ大統領の動機と思考
トランプ政権が発表した関税政策は、世界を大きな混乱に落とし込んでいる。はたして、トランプ大統領の「動機」や「思考」の淵源とはいかなるものなのか。そして世界はどうなってしまうのか。
島田晴雄先生には、...
島田晴雄先生には、...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/04/25
共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(5)共存・共生のための理性
フェイクが含まれた情報や陰謀論が跋扈する一方、多様性が尊重されるようになり多元化する人々の価値観。そうした現代社会で、いかにして私たちはともに公共性を保って生きていけるのか。多様でありながらいかに共存・共生でき...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/04/25
水にビジネスチャンス!?水道事業に官民連携の可能性
水から考える「持続可能」な未来(8)人材育成と水道事業の課題
日本企業の水資源に関するリスク開示の現状はどうなっているか。革新的な「超越人材」を生み育てるために必要な心構えとは何か。老朽化する水道インフラの更新について、海外のように日本も水道事業に民間資本が入る可能性はあ...
収録日:2024/09/14
追加日:2025/04/24
太陽系は銀河系の中で塵のように小さな存在でしかない
ブラックホールとは何か(1)私たちが住む銀河系
銀河の中心にある巨大なブラックホールは一体何なのか。それを考えるためには、宇宙にある数多の銀河の構造について正しく理解する必要がある。私たちが住むこの太陽系は、天の川銀河という巨大な銀河のごくごく小さな一部分で...
収録日:2018/10/31
追加日:2019/03/26
実は考古学者と人類学者で違う!? 渡来系弥生人の定義
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(6)弥生人のDNA
後の二重構造説の見直しにつながっていく「ヤポネシアゲノムプロジェクト」は、これまで手薄だった弥生人のDNA分析によって、古代人の分布について新たな見方を示した。そして、鳥取県にある青谷上寺地遺跡の調査では、現代日本...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/04/23