社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
普通のOLでも貯金1,000万を超える「富女子」とは?
近年、働く世代の単身女性の3人に1人が貧困状態にあるという統計があり、手取り月収が10万円以下、もしくは家賃を引いた額が8万5千円以下なら「貧困女子」にあたると言われています。
その一方で増えているというのが「貧」とは逆の、「富女子」(ふじょし)。今まで“ふじょし”と言ったら、アニメや漫画など二次元の創作世界を愛する女性たちを指す「腐女子」が一般的でしたが、最近では「富女子」の方を耳にすることが多くなってきました。
一方、「富女子」ですが、『富女子宣言~20代女性が5年で1000万円貯める方法~』(永田雄三著、幻冬舎)によると、その定義は20~30代で1000万円の貯蓄を目指す女性たちのこと。「富女子」の多くは平均月収25万円前後の普通のOLたちであることが特徴で、普通なら無理だと思われるような貯金額1000万円を達成しようと日々努力しているそうです。
・Yさん(31歳・メーカー勤務)
「女性には出世も昇給もあまり期待のできない職場。給料も低い上に、いつ結婚できるかもわからない。なんとか生活はできる、という状態をただこのまま何年も続けていくのに不安もありました。そんなとき、「富女子」という言葉を知り本も読んでみたところ、私にできるのはこれだと思ったんです。収入を増やすのは難しいけれど、節約と貯金で資産を増やせば安心できると思って」
・Kさん(29歳・フリーランス)
「フリーライターをしていますが、年々原稿の単価も下がり、質より量で働くように。その分、忙しくなり、遊ぶ暇も買物をする暇もなくお金を使わなくなり、気づいたら銀行残高が増えていたんです。それがきっかけで、貯金や節約が楽しくなり趣味になりました。貯金がいくらあると分かっているだけで心の保険にもなります。貯蓄が大台にのったら、投資や株など資産運用で不労所得を得たい」
ちなみに、彼女たちが実践している節約方法は以下とのこと。
<二人が実践している節約方法>
・ムダな飲み会には一切行かず、飲むなら家飲み
・実家で暮らす、もしくは実家に戻り、家賃を減らす
・飲物は水筒、お昼はお弁当持参で、コンビニには行かない
・用事がある時はできるだけ1日にまとめ、不要な外出はしない
・買物はリサイクルのショップやネットを利用
・メイクは薄化粧で、化粧品代を抑える
・豆苗やネギなど、根の部分を捨てずに再生させて食べている
お話を伺い「そこまでして…」と思う部分がなかったと言ったら嘘になりますが、富女子にはまず目標と計画があり、節約も楽しんで実践している印象でした。節約方法には、貯金をしたいと思っている人なら誰でも参考にできるヒントも。
富女子会とは、1000万円の貯蓄を目指す女性たちが交流し、互いに励まし合い情報交換ができる団体。ワイズアカデミー株式会社が運営する「富女子会」では、「学ぶ事で、選択肢の多い人生を」「他に依存せず、経済的自立を目指す!!」を目的に、現在約150名の会員が。定期的な勉強会やセミナーなど、女性同士が堂々とお金の話ができる環境なのだそう。
もともとは、将来への金銭的な不安の解消や、貧困女子にならないための予防策とも思えた富女子の活動。節約や貯蓄は、どちらかと言えば、ひとりでひっそりコツコツとするものだ、ケチだという暗いイメージもありましたが、それは財テクでもあります。お金のことをもっとポジティブに考えるようになった女性たち、それが富女子なのかもしれませんね。
その一方で増えているというのが「貧」とは逆の、「富女子」(ふじょし)。今まで“ふじょし”と言ったら、アニメや漫画など二次元の創作世界を愛する女性たちを指す「腐女子」が一般的でしたが、最近では「富女子」の方を耳にすることが多くなってきました。
増える○○女子。「富女子」の定義とは?
読んで字のごとく「富女子」ですから、貧困女子とは反対の裕福な女性のこと?と思われがちですが、実は少し違います。貧困女子の対極にあるのは「富裕女子」で、学歴やキャリアを積み、男性と同等もしくはそれ以上稼いでいる女性たち。一方、「富女子」ですが、『富女子宣言~20代女性が5年で1000万円貯める方法~』(永田雄三著、幻冬舎)によると、その定義は20~30代で1000万円の貯蓄を目指す女性たちのこと。「富女子」の多くは平均月収25万円前後の普通のOLたちであることが特徴で、普通なら無理だと思われるような貯金額1000万円を達成しようと日々努力しているそうです。
富女子になるきっかけとは。その節約法もご紹介
スタッフの身の回りにいる友人や知人のなかにも富女子がいたので、貯金1000万円を目指すことになったきっかけや目的などを聞いてみました。・Yさん(31歳・メーカー勤務)
「女性には出世も昇給もあまり期待のできない職場。給料も低い上に、いつ結婚できるかもわからない。なんとか生活はできる、という状態をただこのまま何年も続けていくのに不安もありました。そんなとき、「富女子」という言葉を知り本も読んでみたところ、私にできるのはこれだと思ったんです。収入を増やすのは難しいけれど、節約と貯金で資産を増やせば安心できると思って」
・Kさん(29歳・フリーランス)
「フリーライターをしていますが、年々原稿の単価も下がり、質より量で働くように。その分、忙しくなり、遊ぶ暇も買物をする暇もなくお金を使わなくなり、気づいたら銀行残高が増えていたんです。それがきっかけで、貯金や節約が楽しくなり趣味になりました。貯金がいくらあると分かっているだけで心の保険にもなります。貯蓄が大台にのったら、投資や株など資産運用で不労所得を得たい」
ちなみに、彼女たちが実践している節約方法は以下とのこと。
<二人が実践している節約方法>
・ムダな飲み会には一切行かず、飲むなら家飲み
・実家で暮らす、もしくは実家に戻り、家賃を減らす
・飲物は水筒、お昼はお弁当持参で、コンビニには行かない
・用事がある時はできるだけ1日にまとめ、不要な外出はしない
・買物はリサイクルのショップやネットを利用
・メイクは薄化粧で、化粧品代を抑える
・豆苗やネギなど、根の部分を捨てずに再生させて食べている
お話を伺い「そこまでして…」と思う部分がなかったと言ったら嘘になりますが、富女子にはまず目標と計画があり、節約も楽しんで実践している印象でした。節約方法には、貯金をしたいと思っている人なら誰でも参考にできるヒントも。
ケチではなく財テク。お金にもっとポジティブに
しかし、ひとつ気になったのが、節約や貯蓄にこだわるあまり、「友人との付き合いも減り、ひとりの時間が増えた。彼氏がいたらこんな節約は無理」「誰と会うにもどこへ行くにも、対価やコストパフォーマンスが基準になった」という言葉。どっぷり富女子生活に浸かってしまうと、「貧困」と同じくらい苦しいであろう「孤独」になってしまうのでは?と聞いてみたところ、富女子同士が集う「富女子会」なるものの存在を教えてもらいました。富女子会とは、1000万円の貯蓄を目指す女性たちが交流し、互いに励まし合い情報交換ができる団体。ワイズアカデミー株式会社が運営する「富女子会」では、「学ぶ事で、選択肢の多い人生を」「他に依存せず、経済的自立を目指す!!」を目的に、現在約150名の会員が。定期的な勉強会やセミナーなど、女性同士が堂々とお金の話ができる環境なのだそう。
もともとは、将来への金銭的な不安の解消や、貧困女子にならないための予防策とも思えた富女子の活動。節約や貯蓄は、どちらかと言えば、ひとりでひっそりコツコツとするものだ、ケチだという暗いイメージもありましたが、それは財テクでもあります。お金のことをもっとポジティブに考えるようになった女性たち、それが富女子なのかもしれませんね。
<参考文献・参考サイト>
・『富女子宣言~20代女性が5年で1000万円貯める方法~』(永田雄三著、幻冬舎)
・ワイズアカデミー株式会社「富女子会」
http://y-academy.co.jp/girls
・『富女子宣言~20代女性が5年で1000万円貯める方法~』(永田雄三著、幻冬舎)
・ワイズアカデミー株式会社「富女子会」
http://y-academy.co.jp/girls
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
ショパン…ピアノのことを知り尽くした作曲家の波乱の人生
ショパンの音楽とポーランド(1)ショパンの生涯
ピアニスト江崎昌子氏が、ピアノ演奏を交えつつ「ショパンの音楽とポーランド」を紹介する連続シリーズ。第1話では、すべてのピアニストにとって「特別な作曲家」と言われる39年のショパンの生涯を駆け足で紹介する。1810年に生...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/03/16
国力がピークアウトする中国…習近平のレガシーとは?
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(6)習近平のレガシー
「時間は中国に有利」というのが中国の認識だが、中国の国力はすでに衰え始めているとの見方を提示した垂氏。また、台湾問題の解決が習近平主席のレガシーになり得るかだが、かつての香港返還問題を事例として、その可能性につ...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/10/16
歴史のif…2.26事件はなぜ成功しなかったのか
クーデターの条件~台湾を事例に考える(5)世直しクーデターとその成功条件
クーデターには、腐敗した政治を正常化するために行われる「世直しクーデター」の側面もある。そうしたクーデターは、日本では江戸時代の「大塩平八郎の乱」が該当するが、台湾においては困難ではないか。それはなぜか。今回は...
収録日:2025/07/23
追加日:2025/10/17
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06
学力喪失と「人間の理解」の謎…今井むつみ先生に聞く
編集部ラジオ2025(24)「理解する」とはどういうこと?
今井むつみ先生が2024年秋に発刊された岩波新書『学力喪失――認知科学による回復への道筋』は、とても話題になった一冊です。今回、テンミニッツ・アカデミーでは、本書の内容について著者の今井先生にわかりやすくお話しいただ...
収録日:2025/09/29
追加日:2025/10/16