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DATE/ 2017.02.18

ナイスミドルとオジサンの境界線とは?

 男性のなかには「あの子もオバサンになったなあ」とか「40歳過ぎたら女子会とは言えないよ」と、中年にさしかかった女性たちを容赦なくオバサン扱いする人もいます。しかし、それは40過ぎの男性だって同じこと。女性も男性を評して「あの人すっかりオジサンになったね」などと話題にすることもしばしばあるのです。

 以前に「オバサンと大人女子の境界線」を紹介したことがありますが、今回はその男性版「オジサンとナイスミドルの境界線」と題して調査。20~40代の女性たちの意見を参考に、ナイスミドルであるためのポイントをお伝えしていきます。

これをやったらオジサン認定!ナイスミドルとの境界線は?

<ビジネスファッション篇>
・スーツの型が古く、大きめサイズ
・スーツではなく、ジャケットとパンツの上下別々のコーデが好き
・スーツの上にウールのコートではなく、ダウンやジャンパーを着る
・ビジネスバッグにショルダーを付けて使っている
・歩きやすいソフトな合皮のビジネスシューズを履く
・ワイシャツの下の肌着が透けている
・夏は半袖シャツにスーツのパンツで出勤

 多くの女性は男性のスーツ姿が大好き。その分、チェックは厳しく、許せない着こなしをしていると、オジサン認定されがち。集まった声をまとめると、それは電車の中で見る典型的な中年サラリーマン像という悲しい現実が。今どきの若い男性の着こなし方や小物の選び方を観察して、少し取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

<ボディ、身だしなみ篇>
・ベルトの上にお腹が乗っかっている。そのベルトにブランドロゴ
・加齢臭のケアをしていないので匂い、清潔感がない
・普段着がいつもゴルフウェア風
・パパスやキャプテンサンタなど、若い頃からのお気に入りブランドを着る
・薄毛なのを気にしてはいるが、かっこいいハゲになれない
・マフラーは巻くのではなく、松方弘樹さん風に首にかける
・おしゃれに興味がない
・後ろ姿が疲れている、姿勢が悪い

 単に中年太りや薄毛だからオジサンなのではなく、おしゃれに興味があるか、匂いや清潔感など身だしなみに気を遣っているか、その辺りがナイスミドルとの差が生まれる部分。また、女性は自分がブランド好きでも、男性が派手なブランド物を身につけるのが嫌い。さりげなくいい物をまとう、それがナイスミドルのやり方です。

<会話篇>
・「俺が若かった頃は…」が口癖。武勇伝を語りがち
・「お前はこうだからダメなんだ」と決めつけて上から話す
・どこのお偉いさんと知り合い、昔からの友達、など人脈自慢が多い
・大勢で飲んでいても、仕事や会社の話しかできない
・仕事のグチを肴に飲むのが好き
・自分の知らない話だと興味がない、または否定的になる
・個人的にではなく、人前で部下を叱ったり、なじったりする

 未来を語ることが多い若者にくらべ、オジサンは過去の栄光や、今への不満が話題になりがち。未来や夢を失うと、どうしても現実を知り、そして過去に逃避したくなるのかもしれません。新しいことを始めたり、興味のあることを極めたり、気持ちが若いかどうかを女性は見ています。

<習慣、生活篇>
・派手な女性、できる女性を嫌う
・このご時世に下ネタを平気で言う
・そばをすする音や、飲物を飲んだ後に「あぁ」と出す声が大きい
・おしゃれな店が苦手で、常連になれる店ばかり行く
・普段はやさしくても、タクシーの運転手や店員への態度は横柄
・酒に飲まれやすく、舌が回らなくなるまで飲む
・道路にツバや痰を吐く
・「結婚しないのか」「子どもはいないのか」と、デリケートなことを善意のつもりで女性に聞く

 これくらいなら許されるだろうという小さいセクハラやパワハラをするオジサン、いますよね。そういうオジサンはたいてい保守的で、性別や年齢、立場の違いに敏感。対してナイスミドルは、誰に対しても同じように振る舞え、マナーがある人、という女性の意見が多く集まりました。

自分の「かっこよさ」を、諦めていませんか?

 いかがでしたか?

 ナイスミドルといわれる人たちは、総じて気持ちが若く、柔軟な考え方ができる男性。一方、オジサン認定されてしまう人とは、「かっこよくありたい」「まだまだ成長したい、挑戦したい」という気持ちを諦めてしまった人、という印象を受けました。

 ただ、オジサンのなかでも、忙しく仕事をこなし、守るべき家庭を持ち、自分のことどころではない、というオジサンたちは、ある意味「かっこいい」生き様といえるのかもしれませんね。

~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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