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タバコの害は「がん」でなく「さび」!?
順天堂大学泌尿器科の堀江重郎氏によると、タバコの最大の害は、「がん」でなく「体をさびさせること」だという。一体どういうことなのだろうか?
例えば、リンゴを切るとその切り口が茶色になっていくが、これは糖分が酸化することによって茶色になる“メイラード反応”という化学反応の一種だ。鉄もさびると赤茶色になるが、さびとは「酸化」ということで、私たちの体の中でもこの酸化反応が起きているという。
体内の酸化は「活性酸素」といわれる物質によって引き起こされる。活性酸素はごはんを食べる時にエネルギーの元であるATPという物質と同時に出てくるが、特にタバコを吸った時に大量の活性酸素が出てくるという。
体内の活性酸素が増えると、体の中の分子、例えば、タンパク質や、DNA、脂肪がさび、細胞内の分子の機能が低下する。ひいてはDNA内にも異常が生じて、がん化に繋がったりするのだ。また脳の神経にも影響を及ぼすため“うつ”のような症状や認知症にもなりやすいという。
タバコというと「がん」というイメージが先行しがちだが、それ以上に「体のさびにより引き起こされる様々なリスク」と認識するほうが正しいようだ。
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