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DATE/ 2017.10.18

40代が「若い体」を作るための5つのポイント

 40代はさまざまな点で人生のターニングポイントなります。厚生労働省の調査(2016年)による日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳で、40代はちょうどその折り返し地点です。

 お金のことも体のことも、老後を考えるための大事な時期であり、もし悪い流れに陥っていたとしても、良い方向への転換がきく体力と時間の猶予がまだあるタイミングと言えます。

 「それは40代前半??出世できなかった人が悔しがる『出世の分かれ目』を見逃すな!」(ITmediaビジネスオンライン)、「なぜ『40代は最も危険な年代』なのか」(PRESIDENT Online)など、実際にも多くのメディアが、とくに仕事においては40代が人生の大きな節目になることを伝えています。

40代になると、体質が根本的に変わる!

 さて、仕事もさることながら、健康も40代がターニングポイントとなります。40歳からは、そもそも「体に必要な食べ物がガラッと変わる!」と述べるのは西台クリニックの済陽高穂院長。

 その著書『40歳からは食べ方を変えなさい!』で、「30代までは、体が発達する段階。ごはんなどの炭水化物、つまり、糖質が一番必要とされます」が、「40代からは体を支えるエネルギー源が切り替わる」と述べています。つまり、体が「成熟期」に入り、体質が根本的に変わるということです。

「食事時間が不規則」「ごはん、麺、パン好き」は要注意!

 「食事時間が不規則」「ごはん、麺、パンなど糖質中心の食事が多い」「ごはんなどの主食から食べることが多い」のどれか1つでも当てはまる人は要注意で、該当者は代謝の悪い体となって、老化がどんどん進むとのこと。

 では、代謝のいい体をつくるためにはどうすればいいのでしょうか。「40歳から『若い体をつくる』5箇条」として、5つのポイントが、前掲書に紹介されています。

 ちなみに、この予防法は年齢に関係なく有効だそうです。

「若い体をつくる」5箇条

・01「体の糖化」を防ぐ
 糖質、すなわちご飯やパンや麺など「炭水化物」の摂り方に注意する

・02「塩害」を防ぐ
 体内の塩分が過剰になると、細胞のミネラルバランスが崩れ、代謝異常が起こることを防ぐため、野菜や果物をたくさん食べる

・03「冷え」を取る
 代謝が下がると、冷え性になるので、それを防ぐため、鶏肉や青魚など良質なたんぱく質を摂る

・04「腸の汚れ」を落とす
 免疫力を高めるため、発酵食品や乳製品を摂って、善玉菌を増やし、腸内をきれいに保つ

・05「体内毒素」を消す
 活性酸素や食品添加物、農薬などの有害物質は老化を早める原因になるため、赤、橙、黄、緑、紫、黒、白の7色の野菜をバランスよく摂ってデトックスする

 ちなみに、日経新聞の記事では、済陽院長は元気の源として25年以上毎朝欠かさず飲んでいる済陽流「最強のジュース」があると紹介しています。1人分の材料はレモン2個、グレープフルーツ1個に季節の野菜と果物を数種類。なかでもレモンは免疫力高める効果が強く、必須とのこと。作り方は簡単で、それらジューサーで搾って、好みで蜂蜜を混ぜるだけです。

 ということで、特にいろいろな意味でターニングポイントを迎えている40代の方は、この機会に改めて健康管理を意識してみてはいかがでしょう。

<参考文献・参考サイト>
・『40歳からは食べ方を変えなさい!』(済陽高穂著、三笠書房)
・「野菜ジュース」でがんに負けない体をつくる
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO82440770X20C15A1000000/
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一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授