社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
パワハラの6類型…あなたはどれに当てはまる?
「このハゲーっ!!」と罵声を飛ばしたうえで、元秘書に対して、断続的に暴行行為をも及んでいたとされる豊田真由子議員の驚くべき騒動もあってか、いま、あらためて「パワーハラスメント」、いわゆる「パワハラ」が大きな注目を浴びています。
これほど社会問題になっている「パワハラ」の定義は、いまや一般教養といえるでしょう。みなさんは、具体的にパワハラとは何か、ご存知ですか。
もしかしたら、気づかない間に、あなたもパワハラの被害者(もしくは加害者)になっているかもしれません。
1.身体的な攻撃
「叩く、殴る、蹴るなどの暴行」が当たります。豊田議員の「暴力」もこれに該当するでしょう!?
2.精神的な攻撃
「同僚の目の前で叱責」、「必要以上に長時間にわたり、繰り返し執拗に叱る」などで、精神的なダメージを与える攻撃です。先述の「このハゲーっ!!」と言われた元秘書は精神的なダメージを受けたのではないでしょうか。
3.人間関係からの切り離し
「1人だけ別室に席を移される」「送別会に出席させない」などが、この類型に当てはまります。
4.過大な要求
具体例として、「新人で仕事のやり方もわからないのに、他の人の仕事まで押し付けられて、皆先に帰ってしまった」という例が挙げられています
5.過小な要求
たとえば「運転手なのに営業所の草むしりだけを命じられる」、「事務職なのに倉庫業務だけを命じられる」など。ここでは、「執拗」に、専門とは別の業務「だけ」を命じられることがポイントとなるでしょう。
6.個の侵害
「交際相手について執拗に問われる」「妻に対する悪口を言われる」という例示があります。いわゆるセクハラ、マタハラ、モラハラもこれに当てはまるでしょう。
統計としては、「厚労省がまとめたパワハラ調査では、上司から部下に対するパワハラが圧倒的に多く、76.9%(16年)。一方で、部下から上司へのパワハラはわずかに1.4%(同)だった」そうですが、部下からパワハラされたとはなかなか言い出せない人が多く、実態は表面化しにくいといわれています。
つまり、“時間内に終わらせろ、さもないと評価を下げるぞ”となるわけです。ジャーナリストの溝上憲文氏は、本当の意味で「働き方改革」を進めるのであれば、現場を締め付けるだけでなく、マネジメントの仕組みそのものを考え直す必要がある。そうしなければ、長期的な生産性の向上はおぼつかないだろうと指摘しています。
パワハラを根本的に解決するためには、組織のギスギスを解消することが重要でしょう。ただし、組織の病を個人が解消することは困難です。もし、パワハラを目にしたら、自分だけで抱え込まず、まずは会社や労働組合、もしくは外部の専門窓口などに相談することですね。
これほど社会問題になっている「パワハラ」の定義は、いまや一般教養といえるでしょう。みなさんは、具体的にパワハラとは何か、ご存知ですか。
もしかしたら、気づかない間に、あなたもパワハラの被害者(もしくは加害者)になっているかもしれません。
パワハラには6パターンある
ウェブサイト「あかるい職場応援団」によると、パワハラは大きく6つに分類できるそうです。以下の通りです。1.身体的な攻撃
「叩く、殴る、蹴るなどの暴行」が当たります。豊田議員の「暴力」もこれに該当するでしょう!?
2.精神的な攻撃
「同僚の目の前で叱責」、「必要以上に長時間にわたり、繰り返し執拗に叱る」などで、精神的なダメージを与える攻撃です。先述の「このハゲーっ!!」と言われた元秘書は精神的なダメージを受けたのではないでしょうか。
3.人間関係からの切り離し
「1人だけ別室に席を移される」「送別会に出席させない」などが、この類型に当てはまります。
4.過大な要求
具体例として、「新人で仕事のやり方もわからないのに、他の人の仕事まで押し付けられて、皆先に帰ってしまった」という例が挙げられています
5.過小な要求
たとえば「運転手なのに営業所の草むしりだけを命じられる」、「事務職なのに倉庫業務だけを命じられる」など。ここでは、「執拗」に、専門とは別の業務「だけ」を命じられることがポイントとなるでしょう。
6.個の侵害
「交際相手について執拗に問われる」「妻に対する悪口を言われる」という例示があります。いわゆるセクハラ、マタハラ、モラハラもこれに当てはまるでしょう。
部下が攻撃する「逆パワハラ」もある
パワハラというと、上司から部下に対する攻撃をイメージしますが、日本経済新聞は「部下が上司にパワーハラスメントをする『逆パワハラ』がジワリと広がっている」と報じています。逆パワハラの主犯格は、上司よりもITに強く、英語が堪能など有能なニュージェネレーション。統計としては、「厚労省がまとめたパワハラ調査では、上司から部下に対するパワハラが圧倒的に多く、76.9%(16年)。一方で、部下から上司へのパワハラはわずかに1.4%(同)だった」そうですが、部下からパワハラされたとはなかなか言い出せない人が多く、実態は表面化しにくいといわれています。
「働き方改革」がパワハラを助長する
PRESIDENT Onlineでは、「働き方改革」の影響で労働時間の管理は厳格化しつつある、仕事量が変わらないのに労働時間を減らされれば職場はギスギスしていき、社内にも深刻な影響が出るだろうと「働き方改革」の負の要素を指摘しています。つまり、“時間内に終わらせろ、さもないと評価を下げるぞ”となるわけです。ジャーナリストの溝上憲文氏は、本当の意味で「働き方改革」を進めるのであれば、現場を締め付けるだけでなく、マネジメントの仕組みそのものを考え直す必要がある。そうしなければ、長期的な生産性の向上はおぼつかないだろうと指摘しています。
パワハラを根本的に解決するためには、組織のギスギスを解消することが重要でしょう。ただし、組織の病を個人が解消することは困難です。もし、パワハラを目にしたら、自分だけで抱え込まず、まずは会社や労働組合、もしくは外部の専門窓口などに相談することですね。
<参考サイト>
・あかるい職場応援団
https://no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/pawahara-six-types/
・NIKKEI STYLE:部下から「逆パワハラ」 ネット社会でゆがむ上下関係
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20884800X00C17A9000000
・ PRESIDENT Online:上司の腹の内"残業するな俺の給料が減る"「働き方改革」がパワハラ地獄招く
http://president.jp/articles/-/23160
・あかるい職場応援団
https://no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/pawahara-six-types/
・NIKKEI STYLE:部下から「逆パワハラ」 ネット社会でゆがむ上下関係
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20884800X00C17A9000000
・ PRESIDENT Online:上司の腹の内"残業するな俺の給料が減る"「働き方改革」がパワハラ地獄招く
http://president.jp/articles/-/23160
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(1)史実としての豊臣兄弟と秀長の役割
豊臣と羽柴…二つの名前で語られる秀吉と秀長だが、その違いは何なのか。また、これまで秀長には秀吉の「補佐役」というイメージがあったが、史実ではどうなのか。実はこれまで伝えられてきた羽柴(豊臣)兄弟のエピソードにはか...
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/18
逆境に対峙する哲学カフェ…西洋哲学×東洋哲学で問う矛盾
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
「逆境とは何に逆らうことなのか」「人はそもそも逆境でしか思考しないのではないか」――哲学者鼎談のテーマは「逆境に対峙する哲学」だったが、冒頭からまさに根源的な問いが続いていく。ヨーロッパ近世、ヨーロッパ現代、日本...
収録日:2025/07/24
追加日:2025/12/19
日本の外交には「インテリジェンス」が足りない
インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動
国家が的確な情報を素早く見つけ行動するためには、インテリジェンスが欠かせない。日本の外交がかくも交渉下手なのは、インテリジェンスに対する意識の低さが原因だ。日本人の苦手なインテリジェンスの重要性について、また日...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/07
『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制
「バイアスがかかる」と聞くと、つい「ないほうが望ましい」という印象を抱いてしまうが、実は人間が生きていく上でバイアスは必要不可欠な存在である。それを今井氏は「マイワールドバイアス」と呼んでいるが、いったいどうい...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/09
葛飾北斎と応為の見事な「画狂人生」を絵と解説で辿る
編集部ラジオ2025(31)絵で語る葛飾北斎と応為
葛飾北斎と応為という「画狂親娘」の人生と作品について、堀口茉純先生にそれぞれの絵をふんだんに示しながら教えていただいた講義を、今回の編集部ラジオで紹介しました。
葛飾北斎といえば知らぬ人はいない江戸の絵...
葛飾北斎といえば知らぬ人はいない江戸の絵...
収録日:2025/12/04
追加日:2025/12/18


