社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
経験者が語る「ブラック企業」の特徴
「ブラック企業」というキーワードもかなり一般化し、Google検索すると約861万件リストアップされてきます。対義語「ホワイト企業」が約503万件に対して、約300万件もの差がついているのも興味深いところ。
働いている人であれば、自分の勤めている会社のブラックな側面をどこかに感じるのではないでしょうか。
2014年に公表されたPDFで、「自分の勤務先はブラック企業だと思う」と回答した人は全体の4人に1人、特に20代では3人に1人とのこと。1/4以上の労働者が、自分の務めている会社に何らかの不満を持っていることになります。
こうした、労働者が体感する暗黒面とはどんなものでしょう?
同調査によると、
1位「長時間労働が当たり前」
2位「仕事に見合わない低賃金」
3位「有給休暇が取得できない」
「勤務先がブラック企業だと思う正規労働者の4割が「サービス残業が当たり前」をその理由とする」と大きな見出しをつけています。
労働時間と賃金の問題は、大企業との格差を含めて、あらゆるニュースソースから明らかになっているだけに大きな不満となっているのがよくわかります。
こちらはブラック企業で働いたことがあるとアンケートに答えたユーザー(137人)による「ブラック企業だと感じた理由」についてです。
1位「募集内容と実際の雇用条件・待遇が異なっていた」46%
2位「長時間労働が強要されている・常態化している」40%
3位「パワハラ・セクハラが行われている」40%
4位「充分な研修がされないまま仕事を任される」37%
5位「残業代が支給されない」35%
6位「上司、上層部のコンプライアンス意識が低い」34%
トップにランキングされた雇用条件とのギャップ問題は、「正社員で採用されたのに、初出社の前日に最初の雇用形態は正社員ではないと説明された」など、より多くの働き手を勧誘する企業側の盛り込み、もしくは現場状況が雇用条件に反映されていないという企業体質が浮き彫りになっているといってよいでしょう。
数回の面接ではなかなか見分けるのが難しいブラック企業。といっても一事が万事、ひとつのほころびが全体的に波及しているケースが少なくありません。ユーザーの体験談では、契約内容はしっかりと確認し、面接官だけでなく、働いている人や職場環境をしっかり観察するのがよいとのことです。入社してから慌てないように、事前チェックは慎重に!
働いている人であれば、自分の勤めている会社のブラックな側面をどこかに感じるのではないでしょうか。
連合の調査報告
労働組合の中央組織である連合総研が興味深いデータを発表しています。2014年に公表されたPDFで、「自分の勤務先はブラック企業だと思う」と回答した人は全体の4人に1人、特に20代では3人に1人とのこと。1/4以上の労働者が、自分の務めている会社に何らかの不満を持っていることになります。
こうした、労働者が体感する暗黒面とはどんなものでしょう?
同調査によると、
1位「長時間労働が当たり前」
2位「仕事に見合わない低賃金」
3位「有給休暇が取得できない」
「勤務先がブラック企業だと思う正規労働者の4割が「サービス残業が当たり前」をその理由とする」と大きな見出しをつけています。
労働時間と賃金の問題は、大企業との格差を含めて、あらゆるニュースソースから明らかになっているだけに大きな不満となっているのがよくわかります。
「はたらこねっと」の調査報告
最近の調査で興味深かったのが、求人情報サイト「はたらこねっと」を運営するディップが2017年8月末に公表した調査結果です。こちらはブラック企業で働いたことがあるとアンケートに答えたユーザー(137人)による「ブラック企業だと感じた理由」についてです。
1位「募集内容と実際の雇用条件・待遇が異なっていた」46%
2位「長時間労働が強要されている・常態化している」40%
3位「パワハラ・セクハラが行われている」40%
4位「充分な研修がされないまま仕事を任される」37%
5位「残業代が支給されない」35%
6位「上司、上層部のコンプライアンス意識が低い」34%
トップにランキングされた雇用条件とのギャップ問題は、「正社員で採用されたのに、初出社の前日に最初の雇用形態は正社員ではないと説明された」など、より多くの働き手を勧誘する企業側の盛り込み、もしくは現場状況が雇用条件に反映されていないという企業体質が浮き彫りになっているといってよいでしょう。
数回の面接ではなかなか見分けるのが難しいブラック企業。といっても一事が万事、ひとつのほころびが全体的に波及しているケースが少なくありません。ユーザーの体験談では、契約内容はしっかりと確認し、面接官だけでなく、働いている人や職場環境をしっかり観察するのがよいとのことです。入社してから慌てないように、事前チェックは慎重に!
<参考サイト>
・連合:ブラック企業に関する調査
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20141128.pdf
・はたらこねっと:ブラック企業就業経験者に聞いた!
http://www.hatarako.net/pr/2017/0829/
・連合:ブラック企業に関する調査
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20141128.pdf
・はたらこねっと:ブラック企業就業経験者に聞いた!
http://www.hatarako.net/pr/2017/0829/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
「私をお母さんと呼ばないで」…突然訪れた逆境の意味
逆境に対峙する哲学(2)運命・世界・他者
西洋には逆境は神が与える運命という考え方があり、その運命をいかに克服するかを考えたのがストア派だった。しかし、神道が説くように「ヒトもカミ」であれば、それに気づく瞬間は逆境の中にこそ存在するはずである。「他者で...
収録日:2025/07/24
追加日:2025/12/20
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
2025年8月、米露、米ウクライナ、EUの首脳会談が相次いで実現した。その成果だが、中でもロシアにとって大成功と呼べるものになった。ディール至上主義のトランプ政権を手玉に取ったロシアが狙う「ベルト要塞」とは何か。事実上...
収録日:2025/09/24
追加日:2025/12/21
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
渡部昇一氏には、若き頃に留学したドイツでの体験を記した『ドイツ留学記(上・下)』(講談社現代新書)という名著がある。1955年(昭和30年)から3年間、ドイツに留学した渡部昇一氏が、その留学で身近に接したヨーロッパ文明...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/10/23
豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(1)史実としての豊臣兄弟と秀長の役割
豊臣と羽柴…二つの名前で語られる秀吉と秀長だが、その違いは何なのか。また、これまで秀長には秀吉の「補佐役」というイメージがあったが、史実ではどうなのか。実はこれまで伝えられてきた羽柴(豊臣)兄弟のエピソードにはか...
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/18
ルソーの「コスモポリタニズム批判」…分権的連邦国家構想
平和の追求~哲学者たちの構想(4)ルソーが考える平和と自由
かのジャン=ジャック・ルソーも平和問題を考えた一人である。個人の「自由意志」を尊重するルソーは、市民が直接参加して自分の意思を反映できる小さな単位を基本としつつ、国家間紛争を解決する手段を考えた。「自由の追求」に...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/16


