テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2018.02.03

同級生の近況、やはり一番気になるのは…?

 年末年始やお盆の時期など地元に帰ると、同窓会で再会したり、家族や友人づてに聞いたりして同級生の近況が耳に入ることが多くなります。そんなときに、ふと自分と比べてしまうことはありませんか?

 学生時代とはちがい、それぞれのペースで人生を歩いているものの、結婚や出産、新居を構えるなど、自分より先にライフステージに進んだ同級生を見ると複雑に気持ちになることもあります。

同級生の近況、気になる第1位は

 「婚活支援サービス パートナーエージェント」が25~59歳の男女を対象に行ったアンケート調査で「同級生から近況を聞いて複雑な気持ちになること」を多い順に並べたところ、以下の通りとなりました。

1位「自分よりも高い年収」32.4%
2位「役職についた、部下を持った」21.6%
3位「新居を購入」20.4%
4位「いい会社に入った」20.0%
5位「子どもが生まれた」18.8%

社会的地位を表す「高い年収」「役職」が上位

 1位、2位、4位には仕事にまつわるものがランクイン。特に2位の「役職についた、部下を持った」は男女間でもっとも差が大きく、女性が19.6%に対して男性が23.4%という結果になっています。

 実際に「同級生が自分より高い年収だと聞くと複雑になる。生活にゆとりがあるとうらやましい」(20代男性)という声も聞かれました。成績の優劣があっても学校生活で大きな差はなかった学生時代とは異なり、どんな仕事をしているか、仕事の適性や能力があるかで評価が変わってくる社会人になると、同じ土俵で比較できない分、もどかしく感じるのかもしれません。

 また、仕事にまつわるところでは「その人の能力を生かした特殊な職業についている同級生を尊敬しつつもうらやましく思う」(30代女性)という声も。フリーランスや副業解禁など、働き方も多様になっているなかで「自分らしく働く」ことを考える風潮も出ているようです。

「結婚」「出産」は男性より女性、既婚より独身が気にする

 女性にとっては大きなライフステージの分岐である「結婚」「出産」。ランキングでは5位にとどまったものの、若い女性の間ではもっとも気にする項目でもあります。また、「子どもが生まれた」については男性が17.6%に対して女性が21.2%と、女性が上回っていることが分かっています。

 「既婚の子と恋愛話をしていると昔のように話が合わなくなって、温度差を感じるようになった」(20代女性)「母になった同級生が次のステージに進んでしまった気がする」(20代女性)など、既婚か未婚かで友人関係が変化する声も聞かれました。

 また、これらの項目については独身か既婚かでも気にする割合が異なることがわかっています。「恋人ができた」は独身が20.6%に対して、既婚が7.8%、「結婚した」は独身が26.2%に対して、既婚は3.2%、「子どもが生まれた」には独身が25.8%、既婚が13.3%と、いずれの項目でも倍以上の差が出ています。結婚すると自分の人生で恋愛についてはゴールだと考え、同級生の恋愛事には興味がなくなるのかもしれません。

あまり気にしすぎないで再会を楽しむ

 仕事や恋愛、いずれにしても一人ひとりがそれぞれの人生を、それぞれのペースで歩いていくものです。よく「女は30までには結婚」といわれましたが、ライフスタイルが多様化しているいま、そうして古い考え方にとらわれる必要はありません。人は人、自分は自分と考えて、同級生に会ったときには純粋に思い出話に花を咲かせて、つかのまの再会を楽しむのが良いのではないでしょうか。

<参考サイト>
・婚活支援サービス パートナーエージェント
http://www.p-a.jp
・PRTIMES:同級生の○○を聞くと複雑・・・1位「高い年収」(32.4%)、2位「役職」(21.6%)、3位「新居を購入」(20.4%)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000293.000006313.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

グローバル・ウエスト対中露、努力むなしい日本の現実

グローバル・ウエスト対中露、努力むなしい日本の現実

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(6)グローバル・ウエストと中露の戦略

世界の勢力図を変えつつあるグローバル・サウスの影響力は、G7をはじめとするグローバル・ウエストの国々に深く浸透しつつある。また、中南米や中東、そしてアフリカのグローバル・サウスを取り込もうとする激しい争いは、グロ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/05/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
2

地球儀を俯瞰する!?国際政治を読むために重要な地図の見方

地球儀を俯瞰する!?国際政治を読むために重要な地図の見方

地政学入門 歴史と理論編(2)なぜ地理が重要なのか

国際政治を地理的要素に着目して分析するのが地政学だが、なぜ地理が国家間の政治を考える上で重要な要素になるのか。その理由は地理が持つ「不変性」にあると小原氏は言う。また、地理を考えるときに欠かせないのが地図で、見...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/05/07
小原雅博
東京大学名誉教授
3

法曹界の『人間観』は間違い?脳の働きから考える「善悪」

法曹界の『人間観』は間違い?脳の働きから考える「善悪」

ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として

“ヒトの罪とは何か”――この問題について、法学や哲学的アプローチでなく、進化生物学・進化心理学的視点から考察するのが今回の講義の趣旨である。ヒトが社会的動物として集団生活を送る中で個人間に利害対立が生じ、これを調整...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/25
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長
4

新宿の歴史…かつては馬糞臭い宿場町だった「内藤新宿」

新宿の歴史…かつては馬糞臭い宿場町だった「内藤新宿」

『江戸名所図会』で歩く東京~内藤新宿(1)内藤新宿の誕生と役割

江戸時代後期に書かれた地誌『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)をひもとくと、江戸時代の街の様子や人々の暮らしぶりが見えてくる。今回は、五街道の宿場町として重要な役割を果たした「内藤新宿」を取り上げ、新宿のかつて...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/04/21
堀口茉純
歴史作家
5

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教

ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このよ...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/03/26
橋爪大三郎
社会学者