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DATE/ 2018.04.19

職業別「年収ランキング」TOP20

 2018年も厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」が発表されました。役職者も含めた全産業の平均年収は491.2万円(平均年齢42.5歳、月収33.4万円、年間賞与90.6万円)、男女間の賃金格差は73.4(男性100に対して)まで減少しました。それでは、まず職業別で最も年収の高かったベスト10を見ていきましょう(一般の事務職や営業職などは分類に入っていません)。

医師、パイロット、大学教授は不動のベスト3

<順位/職種/年収合計(平均年齢/月収額/賞与額)>
1位/医師/1,232.7万円(42.1歳/95.2万円/90万円)
2位/航空機操縦士/1,192.1万円(43.2歳/89.4万円/119.9万円)
3位/大学教授/1,051.3万円(57.6歳/64.5万円/277.9万円)
4位/公認会計士、税理士/1,042.5万円(40.7歳/69.2万円/212.3万円)
5位/弁護士/1,029.0万円(39.7歳/63.5万円/267万円)
6/大学准教授/861.8万円(47.8歳/54.3万円/209.7万円)
7/記者/822.1万円(38.8歳/51.7万円/202.2万円)
8/不動産鑑定士/777.7万円(48歳/49万円/189.4万円)
9/歯科医師/757.1万円(37.9歳/60.5万円/31.6万円)
10/大学講師/708.4万円(43.5歳/47万円/144.3万円)

 統計では129の職業に分けて、月収額(残業代・諸手当含む)と年間賞与を記載しています。年収1,000万円を超えるのは上位5つの職種。難関資格である医師、公認会計士、税理士、弁護士に加え、花形の航空機パイロット、「末は博士か大臣か」の大学教授とランク入りしているところ、納得度が高いのではないでしょうか。

 6位以降では、大学教授への道を登る准教授と講師、新聞社などの記者や歯科医師が入っているほか、普段は耳慣れない不動産鑑定士という職種が上位入りしています。不動産鑑定士は公示される地価を判断するほか、公共用地の取得や資産評価など、不動産の経済価値に関する専門家で、国家資格や実務修習が必要となります。

月収なら発破工、ボーナスなら高校の先生!

 さて、11位~20位になると、比較的身近な職種と年収額が並びます。

<順位/職種/年収合計(平均年齢/月収額/賞与額)>
11/自然科学系研究者/674.0万円(39.9歳/44.6万円/139.1万円)
12/高等学校教員/662.3万円(42.6歳/42万円/158.3万円)
13/電車運転士/643.2万円(39.2歳/40.4万円/158万円)
14/一級建築士/642.6万円(50.6歳/42.3万円/134.5万円)
15/電車車掌/584.4万円(35歳/36.5万円/146.7万円)
16/技術士/572.4万円(43.1歳/38.9万円/106.2万円)
17/掘削・発破工/571.2万円(52.1歳/45.5万円/25.1万円)
18/システムエンジニア/550.8万円(38歳/37.5万円/100.4万円)
19/航空機客室乗務員/544.4万円(34.1歳/40.1万円/63.8万円)
20/薬剤師/543.8万円(39歳/38.8万円/77.9万円)

 毎月の給与が40万円前後という高給取りがずらりと並びますが、年収500~600万円台では専門性とともにボーナスや手当の影響が大きくなります。

 たとえば高校の先生は、先の大学講師よりも年間賞与額の高い恵まれた環境です。鉄道会社に勤務する電車運転士・電車車掌などは、駅員から車掌へ、車掌から運転士へとステップアップしていくケースが多く、高年収はまさにOJTの賜物。いずれも夜勤がつきものなのが、月収・賞与とも押し上げています。

 また、掘削・発破工は、採石現場やビルの解体などの現場でダイナマイトを装填し、点火して、後処理まで行う特殊任務。月収は比較的高く、資格手当や危険手当はつくものの、ボーナスははずんでもらえないのが見てとれます。

男女間の賃金比率ランキング1位は?

 最後に、トップ20職種のみで男女間の賃金比率ランキングをつくってみました。とはいえこれらのうち、女性の統計がない(10人に満たない)職種が航空機操縦士、大学教授、大学准教授、記者、自然科学研究者、電車運転士、一級建築士、電車車掌と半数近くを占めます。女性が占有しているのは19位の航空機客室乗務員だけ、男女比で女性が優位を占めているのは薬剤師だけです。以下、企業規模が10人以上の統計で比較してみました。

<順位/職種/平均年収(男女比率※男性100として)>
1/公認会計士・税理士/男性1,041.8万円:女性1,044.2万円(比率100.2)
2/薬剤師/男性575.2万円:女性526.0万円(比率91.4)
3/大学講師/男性736.5万円:女性657.6万円(比率89.3)
4/高等学校教員/男性692.1万円:女性602.0万円(比率87.0)
5/システムエンジニア/男性563.6万円:女性474.4万円(比率84.2)
6/医師/男性1,313.0万円:女性1,041.6万円(比率79.3)
7/歯科医師/男性808.2万円:女性618.5万円(比率76.5)
8/技術士/男性582.2万円:女性431.6万円(比率74.1)
9/掘削・発破工/男性571.4万円:女性368.6万円(比率64.5)
10/弁護士/男性1,097.4万円:女性593.0万円(比率54.0)
11/不動産鑑定士/男性823.7万円:女性240.1万円(比率29.2)

 いかがでしょうか。公認会計士・税理士だけがほんのわずかに女性上位で、以下はすべて男性の給与が高くなっています。医師や弁護士などの難関資格を同じように突破した優秀な女性は、すぐにも開業するのが得策なのでしょうか。それとも、こういった高年収職種は、平均(73.4)よりは男女比が改善されていることに希望を持つべきでしょうか。

<参考サイト>
・厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/index.html
・東洋経済オンライン「最新版! 129の職業別年収ランキング」
https://toyokeizai.net/articles/-/212579
(10MTV編集部)