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DATE/ 2018.05.20

一般的に「退職金」はどれぐらい貰えるのか?

 将来、自分がどのくらい退職金をもらえるのかを把握していますか。サラリーマンなら、退職金のことは知っておいて損はありません。

 退職金ってどのくらいが相場なのか。そもそも、退職金の制度がある会社は全国にどのくらいあるのか。知って得する退職金の基礎知識をお届けします。

3割の会社に退職金制度がない

 いくら退職金をもらえるのかという話に入る前に、そもそも退職金の制度がある会社はどのくらいあるのか。東京都労働相談情報センターが発表している「中小企業の賃金・退職金事情(平成28年版)」では、集計企業の全995社のうち約7割が「制度あり」と回答しています。

 約3割の会社に退職金制度がないというのはすこし驚きですね。995社の会社規模の内訳は、労働者が「10~49人」の企業が60.7%、「50~99人」が24.6%、「100~299人」が14.7%。

 厚生労働省がまとめた「就労条件総合調査」によれば、大企業に比べて規模の小さな企業ほど退職金制度がない傾向が高いようです。

大卒で総合職なら2374万2千円

 次に、退職金はいくらくらいが相場なのか。先ほどの東京都労働相談情報センターの調査によると、卒業後すぐに入社し定年まで働いた場合、支給金額の相場は、高卒が1082万9千円、高専・短大卒が1030万5千円、大学卒が1138万9千円となっています。

 また、日本経済団体連合会と東京経営者協会が発表した「2016年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」によれば、卒業後すぐに入社し60歳まで、総合職で働いた場合、大学卒が2374万2千円、高卒が2047万7千円となっています。

勤続年数30年が大きな節目

 「退職金・年金に関する実態調査結果」では、1歳あたりの増加額のピークも示されていて、大卒も高卒も、勤続年数30年からが数年間にピークがおとずれます。大卒のピークは勤続年数30年からの3年間で年間102万7千円増加します。高卒のピークは勤続年数30年から5年間で、年間93万2千円増加します。

 増価額のピークは年齢に換算すると、だいたい40代後半から50代半ばにあたり。これは転職を考える大きな目安にもなるでしょう。

 退職金の算出方法は知っていますか。従来は退職時の給与から算出されるのが一般的でしたが、いまは評価ポイントに応じて算出されるポイント方式が主流になりつつあります。勤続年数によって多少は異なるものの、ポイントに最も影響があるのが資格・職務要素。このことは、勤続年数30年に退職金の増価額のピークがやってくることと合わせて知っておくべき基礎知識です。

 世の中の相場を知ったうえで、実際に自分の会社や業界についても調べてみることをおすすめします。自分の状況をきちんと把握することが、さまざまな局面において適切な判断をする一助になるはずです。

<参考サイト>
・東京都産業労働局:中小企業の賃金・退職金事情(平成28年版)
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/toukei/koyou/chingin/h28/
・厚生労働省:平成25年就労条件総合調査結果の概況:結果の概要/5退職給付(一時金・年金)の支給実態
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/13/gaiyou05.html
・日本経済団体連合会:2016年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果
https://www.keidanren.or.jp/policy/2017/041.pdf
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