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DATE/ 2019.04.20

ビジネスシーンで「話が上手い」人の特徴

 まわりに「話が上手いな」と思う人が一人はいるはずです。そんな「話が上手い人」のイメージは、誰でもだいたい共通しています。でも、言葉で説明しようとするとなかなか難しいもの。今回は、「話が上手い人」の特徴に具体的に迫っていきます。

聞き上手は話し上手

 「話が上手い人」と一口に言っても、そのシチュエーションによって異なるでしょう。ビジネスシーンにおいては、どんな人が「話が上手い」と思われているのか。別々の職場で働く30~40代の3名の男性に聞き取りを行いました。

 第一に挙がったのが「論理的」で「話が整理されている」ことでした。たしかに、論理的な人は「伝える力」だけではなく、「読解力」も優れています。そのため「聞く力」、すなわち相手に「寄り添う力」があります。「話が上手い」と思われやすいのは必然でしょう。

 「聞き上手は話し上手」と言われますが、まさにその通りです。

「論理力」に勝る「ユーモア力」

 また、「論理力」に加えて「例示の力」という回答もありました。いかに意見にそくした的確な具体例を引き出せるか。シチュエーションによっては、「例示」「たとえ話」のうまさが「論理力」を凌駕することもあるでしょう。プライベートでは、「論理」よりもむしろ「たとえ話」の引き出しが多いほうが好まれるかもしれません。

 「たとえ」の力は、作家やクリエイターも欲しがる非常に創造的な能力です。いくら論理が優れていても、ありきたりな「たとえ」しかできない人は「話がつまらない人」と思われてしまいます。「たとえ」は「メタファー」とも言います。もっと親しみのある言葉で言うなら、「ユーモアの力」と言ってもいいでしょう。

見た目も大事な判断材料に

 ビジネスやプライベートなど、シーンを分けずに考えれば、ユーモアに勝るものはありません。ただし、ビジネスシーンでは、ユーモアがあっても論理力がなければ、ただの「面白い人」と思われるだけでしょう。

 論理やメタファーといった言葉の技術のほか、「話の上手さ」には「話し方」や「見た目」も大きく関わってきます。ぼそぼそと小さな声で話す人を「話が上手い」とは思わないでしょう。はきはきとした口調で、親しみやすいほうが好印象です。

 さらに清潔感があり、ニコニコしているといった見た目の印象も大事な判断材料になります。

まずは聞き上手になろう

 結局のところ、だれもが思うのは「どうすれば話し上手になれるのか」ということ。今回取材した3人も同じことを口にしました。

 とはいえ、簡単に「話し上手」になることはできません。また、「話し上手」といってもシーンによって大きく異なることを理解しましょう。大切なことは、ターゲットを絞って誰にとっての「話し上手」になりたいのかを定めることです。会社の同僚なのか、家族なのか、恋人なのか、それによって「話し上手」として求められる能力は違います。

 もうひとつ大事なことは、「話し上手」になりたい目的は何かということです。たとえば、その目的が「相手を楽しませたい」というサービス精神から生まれたものだとしたら、「相手は自分の話しを求めているのか」という根本的な疑問からスタートしてみるのもいいでしょう。もしかすると、相手は「話し上手」ではなく「聞き上手」を求めているかもしれません。

<参考文献>
・『伝える力』(池上彰著、PHP)
・『聞く力―心をひらく35のヒント』(阿川佐和子著、文藝春秋)
・『たとえる技術』(せきしろ著、文響社)
(10MTV編集部)

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