社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
ハゲは本当に多いのか?お金持ちの特徴とは
多くの人が“なれるものなら”ぜひなりたい状況に「お金持ち」があると思われますが、その反面、多くの人が“なりたくない”と強く思っていると予想される状態に「薄毛」(いわゆる「ハゲ」)があるのではないでしょうか。
しかし、都市伝説かはたまた事実でもあるかのように、「お金持ちに薄毛(ハゲ)の人は多い」など、あたかもお金持ちと頭髪には関連性があるような通説があります。
そこで今回は、薄毛(ハゲ)を糸口としながらも、お金持ちの特徴について考えてみたいと思います。
「テストステロン」は、成人男性では主に睾丸、一部は副腎から分泌されます。血中に流れることで、精子を形成する、筋肉・骨格・大脳皮質の発達を促進する、太りにくくなる、性欲・性衝動を亢進する、明るく前向きになるなど、一般的に良いとされる作用を起こします。また、いわゆる“男性の男らしい部分をつくり上げるホルモン”でもあるため、「テストステロン」は“善玉男性ホルモン”といわれています。
しかし「テストステロン」が多く分泌されるようになると、余分なものは5α-還元酵素により、“悪玉男性ホルモン”とされる「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることにもなります。この「ジヒドロテストステロン(DHT)」は体毛やひげ、皮脂の分泌の増加などをもたらし、中高年になると前立腺肥大症を起こすなどの作用をもたらします。さらには「男性型脱毛症(AGA)」(=薄毛)を引き起こす原因となります。
佐藤氏は、「テストステロン」の量が多く薄毛になる男性を、「筋肉、骨格がしっかりした力強くたくましい肉体を持っており、大脳皮質が発達していて知性にも優れ、性欲が強く生殖能力が高い、優れた人間の傾向が高い、といえる」としています。
そして新幹線の乗客を調査し、「指定席」は「3車両228人中、29人」=「12.7%が薄毛」であったのに対し、「社会的地位が高い人が多いであろうグリーン車」では「3車両42人中、17人」=「40.4%が薄毛」と3倍近くも違いがあり、その結果から「知能が高く、競争心や支配欲が強い薄毛の男性は出世する傾向があり、それゆえ、グリーン車には薄毛の方が乗っている割合が高いと思える」と述べています。
グリーン車の乗車率だけでは「薄毛(ハゲ)=お金持ち」とは一概に判断できませんが、一つの視点としておもしろいと思えます。
そこで、経済評論家の加谷珪一氏が、約150人のお金持ちにヒアリングした内容から執筆した『お金持ちの教科書』から、今はお金持ちでない人(以下、便宜上「一般人」)であっても、今日からまねすることができる、お金持ちの特徴を取り上げてみたいと思います。
1)お金持ちとは素直に「ありがとう」と言える人
お金持ちは「ありがとう」をよく使う人が多いといわれています。良い悪いではなく、多くの一般人は無意識に、お金持ちの方が立場が「上」の人という感覚を働かせてしまいがちです。そして「上」と思っている人が思いのほか親切だったり腰が低かったりすると、受け手は過剰に反応します。お金持ちはそのことを本能的に理解し、積極的に「ありがとう」と言葉にする人も多いと考えられます。
2)お金持ちとは「ムダなお金」を使わない人
お金持ちはよくケチだともいわれています。たしかに必要がないところでは一円も払わないお金持ちは多いと思います。しかし、何でも出費を抑えているわけではなく、お金持ちは自分が必要だと思ったことには大胆に大金を投じることができます。「どこに金を使うべきか」という感覚が一般人とは異なるため、ある視点からではケチに見えてしまうのかもしれません。
3)お金持ちは「ダラダラした付き合い」をしない人
お金持ちは友達が少ないともいわれています。お金持ちがあまり友達付き合いをしない理由には、一般人と過ごすと気まずい雰囲気になる場合があり嫌だということと、時間の価値の変化により誰かとダラダラ過ごすことに興味が湧かなくなることなどがあるといいます。また、お金持ち同士であっても用心深くなってしまい、本当の友達になりにくいなどの理由があるといわれています。
4)お金持ちとは感謝ではなく「お礼」ができる人
1)とは矛盾しているようですが、お金持ちが自分勝手で人に感謝しないという意味ではなく、お金持ちが他人に報いる場合は単に「感謝」という言葉で済ますことはなく、「お礼」という行為をするという意味です。「感謝」を口にすることはタダですが、身銭を切る「お礼」という行為は、自分にも他人にも厳しくなければ実現できません。しかし、「お礼」という行為はおろか、「感謝」の言葉さえ口にできない人は多く存在します。これではお金持ちと一般人の差はひらくばかりです。
5)お金持ちとはすべてを「自分のせい」にできる人
お金持ちになれる人は、一般人にはなかなかできないことを実行している人が多いものです。その中でも加谷氏が「特にすごい」と絶賛していることが「結果をすべて“自分のせい”にできる精神力の強さ」です。多くの一般人は自覚的にも無自覚的にも「他人のせい」にすることにかけては天才的ですが、すべてを「自分のせい」にする、つまり自分に関わるすべてに責任を持って対策し対処すること、すなわち何事にも主体性を持って取り組むことこそが、お金持ちに近付く一歩になるといえます。
いかがでしたでしょうか。薄毛の人は自信を、そうでない人もそれなりの指針をまねることによって、一般人であっても、少しずつお金持ちに近付いていけるのではないでしょうか。
しかし、都市伝説かはたまた事実でもあるかのように、「お金持ちに薄毛(ハゲ)の人は多い」など、あたかもお金持ちと頭髪には関連性があるような通説があります。
そこで今回は、薄毛(ハゲ)を糸口としながらも、お金持ちの特徴について考えてみたいと思います。
ハゲをつくりだす遺伝子がお金持ちに関係する?
東京メモリアルクリニック・平山の院長で、6000人を超える薄毛治療の実績を持つ、頭髪治療の第一人者である佐藤明男氏の『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』によると、薄毛の原因は「テストステロン」という男性ホルモンにあることが、研究でわかってきたといいます。「テストステロン」は、成人男性では主に睾丸、一部は副腎から分泌されます。血中に流れることで、精子を形成する、筋肉・骨格・大脳皮質の発達を促進する、太りにくくなる、性欲・性衝動を亢進する、明るく前向きになるなど、一般的に良いとされる作用を起こします。また、いわゆる“男性の男らしい部分をつくり上げるホルモン”でもあるため、「テストステロン」は“善玉男性ホルモン”といわれています。
しかし「テストステロン」が多く分泌されるようになると、余分なものは5α-還元酵素により、“悪玉男性ホルモン”とされる「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることにもなります。この「ジヒドロテストステロン(DHT)」は体毛やひげ、皮脂の分泌の増加などをもたらし、中高年になると前立腺肥大症を起こすなどの作用をもたらします。さらには「男性型脱毛症(AGA)」(=薄毛)を引き起こす原因となります。
佐藤氏は、「テストステロン」の量が多く薄毛になる男性を、「筋肉、骨格がしっかりした力強くたくましい肉体を持っており、大脳皮質が発達していて知性にも優れ、性欲が強く生殖能力が高い、優れた人間の傾向が高い、といえる」としています。
そして新幹線の乗客を調査し、「指定席」は「3車両228人中、29人」=「12.7%が薄毛」であったのに対し、「社会的地位が高い人が多いであろうグリーン車」では「3車両42人中、17人」=「40.4%が薄毛」と3倍近くも違いがあり、その結果から「知能が高く、競争心や支配欲が強い薄毛の男性は出世する傾向があり、それゆえ、グリーン車には薄毛の方が乗っている割合が高いと思える」と述べています。
グリーン車の乗車率だけでは「薄毛(ハゲ)=お金持ち」とは一概に判断できませんが、一つの視点としておもしろいと思えます。
今日からまねたいお金持ちの特徴
では、佐藤氏の言葉を借りると「女性の方や“不幸にも”薄毛でない男性」は、社会的に成功できなかったりお金持ちにはなれなかったり、またはなりにくいのでしょうか。そこで、経済評論家の加谷珪一氏が、約150人のお金持ちにヒアリングした内容から執筆した『お金持ちの教科書』から、今はお金持ちでない人(以下、便宜上「一般人」)であっても、今日からまねすることができる、お金持ちの特徴を取り上げてみたいと思います。
1)お金持ちとは素直に「ありがとう」と言える人
お金持ちは「ありがとう」をよく使う人が多いといわれています。良い悪いではなく、多くの一般人は無意識に、お金持ちの方が立場が「上」の人という感覚を働かせてしまいがちです。そして「上」と思っている人が思いのほか親切だったり腰が低かったりすると、受け手は過剰に反応します。お金持ちはそのことを本能的に理解し、積極的に「ありがとう」と言葉にする人も多いと考えられます。
2)お金持ちとは「ムダなお金」を使わない人
お金持ちはよくケチだともいわれています。たしかに必要がないところでは一円も払わないお金持ちは多いと思います。しかし、何でも出費を抑えているわけではなく、お金持ちは自分が必要だと思ったことには大胆に大金を投じることができます。「どこに金を使うべきか」という感覚が一般人とは異なるため、ある視点からではケチに見えてしまうのかもしれません。
3)お金持ちは「ダラダラした付き合い」をしない人
お金持ちは友達が少ないともいわれています。お金持ちがあまり友達付き合いをしない理由には、一般人と過ごすと気まずい雰囲気になる場合があり嫌だということと、時間の価値の変化により誰かとダラダラ過ごすことに興味が湧かなくなることなどがあるといいます。また、お金持ち同士であっても用心深くなってしまい、本当の友達になりにくいなどの理由があるといわれています。
4)お金持ちとは感謝ではなく「お礼」ができる人
1)とは矛盾しているようですが、お金持ちが自分勝手で人に感謝しないという意味ではなく、お金持ちが他人に報いる場合は単に「感謝」という言葉で済ますことはなく、「お礼」という行為をするという意味です。「感謝」を口にすることはタダですが、身銭を切る「お礼」という行為は、自分にも他人にも厳しくなければ実現できません。しかし、「お礼」という行為はおろか、「感謝」の言葉さえ口にできない人は多く存在します。これではお金持ちと一般人の差はひらくばかりです。
5)お金持ちとはすべてを「自分のせい」にできる人
お金持ちになれる人は、一般人にはなかなかできないことを実行している人が多いものです。その中でも加谷氏が「特にすごい」と絶賛していることが「結果をすべて“自分のせい”にできる精神力の強さ」です。多くの一般人は自覚的にも無自覚的にも「他人のせい」にすることにかけては天才的ですが、すべてを「自分のせい」にする、つまり自分に関わるすべてに責任を持って対策し対処すること、すなわち何事にも主体性を持って取り組むことこそが、お金持ちに近付く一歩になるといえます。
いかがでしたでしょうか。薄毛の人は自信を、そうでない人もそれなりの指針をまねることによって、一般人であっても、少しずつお金持ちに近付いていけるのではないでしょうか。
<参考文献>
・『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』(佐藤明男著、幻冬舎新書)
・『お金持ちの教科書』(加谷珪一著、CCCメディアハウス)
・『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』(佐藤明男著、幻冬舎新書)
・『お金持ちの教科書』(加谷珪一著、CCCメディアハウス)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
逆境に対峙する哲学カフェ…西洋哲学×東洋哲学で問う矛盾
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
「逆境とは何に逆らうことなのか」「人はそもそも逆境でしか思考しないのではないか」――哲学者鼎談のテーマは「逆境に対峙する哲学」だったが、冒頭からまさに根源的な問いが続いていく。ヨーロッパ近世、ヨーロッパ現代、日本...
収録日:2025/07/24
追加日:2025/12/19
豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(1)史実としての豊臣兄弟と秀長の役割
豊臣と羽柴…二つの名前で語られる秀吉と秀長だが、その違いは何なのか。また、これまで秀長には秀吉の「補佐役」というイメージがあったが、史実ではどうなのか。実はこれまで伝えられてきた羽柴(豊臣)兄弟のエピソードにはか...
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/18
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
渡部昇一氏には、若き頃に留学したドイツでの体験を記した『ドイツ留学記(上・下)』(講談社現代新書)という名著がある。1955年(昭和30年)から3年間、ドイツに留学した渡部昇一氏が、その留学で身近に接したヨーロッパ文明...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/10/23
日本の外交には「インテリジェンス」が足りない
インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動
国家が的確な情報を素早く見つけ行動するためには、インテリジェンスが欠かせない。日本の外交がかくも交渉下手なのは、インテリジェンスに対する意識の低さが原因だ。日本人の苦手なインテリジェンスの重要性について、また日...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/07
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24


