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DATE/ 2015.07.24

猛暑だと安くなる!?ビックカメラや高島屋等のお得情報

 例年、亜熱帯といいたくなる猛暑が続いている日本。そんな暑さをお買い物に結びつけるサービス合戦も熱くなってきているようだ。

 いわゆる「猛暑サービス」と呼ばれ、数年前からニュースやまとめサイトの話題としても事欠かない。最高気温が30度以上となる「真夏日」や、35度以上の「猛暑日」に、家電量販店や百貨店が値引きやポイント還元などを行う恒例行事である。

 今年のニュースでは、家電量販店大手のビックカメラでは、7月26日までの期間限定で、前日の最高気温が30度以上だった場合、気温に応じて商品購入時に付くポイントを1~5%分上乗せするキャンペーンを行うとのこと。

 このサービス、全国それぞれ気温格差があるのでどうなるだろうという素朴な疑問あり。すぐにサイトをチェックしてみると、東京か大阪どちらかの前日の最高気温が基準となるとのこと。しかも、対象はエアコン、冷蔵庫、扇風機、洗濯機と50型以上のテレビとなっている。35度以上は一律10%から5%分のアップとなり、最大15%のポイント還元となる。

 このサービスをニュースのうろ覚えでのぞむと、今日は暑いから何でもポイント還元が高そうだと思ってしまいがちなので注意したい。対象も限られており、かつ、前日の最高気温が今日のポイント還元に反映されるのだ。

 そのほか「猛暑サービス」の例では、プランタン銀座の「その日の最高気温が30℃を越すと予想された日に、限定サービスやプレゼントを進呈」、新宿高島屋の「翌日の予想気温が35℃以上の場合、翌日に先着60人にスイカ1カットを無料で振舞う」など。

 「猛暑サービス」は一括でニュース紹介されがちで、割引やポイント還元からドリンクサービスや先着プレゼントなど、最高気温をメトリックとしたサービスは様々なバリエーションとレギュレーションがあるので、可能性のありそうなショップがあれば、まず詳細を確認することをオススメしたい。

 こうしたマーケティングは、気温が高くなると消費者は外出を控える傾向にあるので、サービスをきっかけにした来店促進からの売上拡大につなげる狙いという見方もあるが、おそらくはユニークなネタとしての話題作りといってよい。ニュース化されることでのプロモーション効果は極めて高いからだ。

 また、家で冷房コストをかけるよりは、家電量販店やショッピングモールなどでまったりと過ごす層をねらったダイレクトな販売促進であるといってもよさそうだ。涼みながら、スマホニュースで割引や還元サービスを知るケースも少なくないだろう。

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