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入浴時に絶対してはいけないこと5選
忙しい毎日、ひとときのリラックスタイムとして入浴を好む人は多いと思いますが、実は家庭内の事故で最も多い場所のひとつが「浴室」だというのをご存じでしょうか。転倒事故はもちろんですが、誤った入浴方法によって体に負荷がかかり、思わぬ病を引き起こすことがあるのです。
今回は入浴の時のNG行為を5点ご紹介し、解説します。
このような急激な温度変化による体への悪影響は「ヒートショック」と呼ばれ、特に脱衣所と浴室のような温度差のある場所で起こりやすい症状です。高齢者や高血圧、糖尿病など基礎疾患がある方は、熱い浴槽にいきなりつかるのは厳禁です。
ちなみにお風呂で眠くなってしまうのはリラックスしているわけではなく、脳の酸欠によって眠さやだるさが引き起こされているせいなのだそう。脳の酸欠状態が長く続くと、脳卒中や脳梗塞のような深刻な病気につながりかねません。お風呂でうたたねをしやすいという人は、生活習慣を見直すことも意識しましょう。
入浴のタイミングとしては食前か、食後でも少なくとも1時間以上経過した後がよいとされています。
また、長ければ長いほど水圧にさらされ続けていることになるので、心臓や肺への負荷がかかりっぱなしになります。そのため、お風呂で体を休めるはずがかえって疲れてしまう……ということも。
ほかにも長くお湯につかることで肌の保湿成分が洗い流されるため肌が乾燥しやすくなる、体が火照りすぎて寝付きが悪くなる……など、長風呂は意外にもデメリットだらけです。浴槽に入っている時間は、長くても30分までがおすすめです。
【1】脱衣所を温めておく
入浴中の事故の原因の多くはヒートショックの影響からなる症状です。特に脱衣所と浴室、浴槽のそれぞれの温度差が激しいほど、その危険度は高まります。
特に寒くなる冬場は入浴前にヒーターを入れるなどして脱衣所を温めておき、体に負荷をかかりにくくする工夫をしておきましょう。
【2】水分補給をする
入浴中は汗を大量にかくため、脱水症状を起こしやすい状態です。入浴前にあらかじめコップ1杯程度の水分をとっておきましょう。
【3】顔のクレンジング
体を温めると汚れが体から浮き上がってきますが、メイクをしたままだと毛穴が塞がれた状態のため、効果が薄れてしまいます。メイクをしている人は、入浴前のクレンジングがおすすめです。
【4】かけ湯をする
浴室に入ったら、ぬるめの温度でかけ湯をしましょう。お湯の温度に体をならしていくように、心臓から遠い場所からかけていきます。シャワーでもOKです。かけ湯は体の汚れを落とす効果もあります。
【5】お湯につかる
体を洗う前に、一度入浴をします。38~41度の温度のお湯で、ゆっくりと入りましょう。心臓や肺への負担が心配な方は半身浴がおすすめです。
【6】全身を洗う
お湯で体を温めたら、髪を含めて全身を洗いましょう。ゴシゴシと洗うと肌や髪を痛め、乾燥の原因になるため、ソープをしっかり泡立ててからなでるようにして洗うのがコツです。
【7】再びお湯につかる
体を洗ったらもう一度お湯につかります。【5】で長めに入った人は、5分程度でさっと入るだけでOKです。
【8】手と足にかけ水をする
最後に手足にシャワーで無理のない温度でかけ水をします。手足にかけ水をすることで、体温を下がりにくくする効果があります。全身にかけるのは負荷が大きいため避けましょう。
【9】入浴後に水分補給をする
体から失われた水分を補うため、風呂上がりにコップ1杯の水を飲みましょう。
お風呂場が最高のくつろぎ場所になるためにも、正しい入浴を心がけていきたいですね。
今回は入浴の時のNG行為を5点ご紹介し、解説します。
いきなりお湯につかる
浴室に入ると、早く湯船につかりたくなるかもしれません。特に寒い冬場は、熱々の温度でしっかり体を温めたいと思うでしょう。しかし気温や体温の急激な変化は血圧の乱高下につながり、心臓や肺に大きな負担がかかります。体調によっては不整脈や心筋梗塞、脳卒中を引き起こし、突然死につながってしまう危険性が。このような急激な温度変化による体への悪影響は「ヒートショック」と呼ばれ、特に脱衣所と浴室のような温度差のある場所で起こりやすい症状です。高齢者や高血圧、糖尿病など基礎疾患がある方は、熱い浴槽にいきなりつかるのは厳禁です。
浴槽で急に立ち上がる
入浴中は、体に水圧がかかった状態です。そこから急に立ち上がって圧力から解放されると、圧迫されていた血管が急に広がり、心臓から脳へ送り出されるはずの血液量が低下。脳が貧血を起こし、たちくらみやめまいといったヒートショックを引き起こしてしまいます。浴槽で寝てしまう
連日の疲れから、つい浴槽でうたたねしてしまうことはありませんか。しかしこれもNG行為です。浴槽で寝てしまうと、脱力したはずみで溺れてしまったり、のぼせて脱水症状を起こしてしまったりと、思わぬ事故のもととなります。ちなみにお風呂で眠くなってしまうのはリラックスしているわけではなく、脳の酸欠によって眠さやだるさが引き起こされているせいなのだそう。脳の酸欠状態が長く続くと、脳卒中や脳梗塞のような深刻な病気につながりかねません。お風呂でうたたねをしやすいという人は、生活習慣を見直すことも意識しましょう。
飲食、服薬直後に入浴する
食後や飲酒後は一時的に血圧が下がっている状態のため、すぐに入浴をするとやはり血圧に悪影響を及ぼします。また食事後は食物の消化のために血液が胃腸に集中している状態のため、血のめぐりがよくなる入浴をすると消化不良を起こす可能性も。ほか精神安定剤や睡眠薬、そのほか眠気を引き起こす副作用があるような薬を飲んでから入浴するのも控えましょう。入浴のタイミングとしては食前か、食後でも少なくとも1時間以上経過した後がよいとされています。
長風呂をする
ぬるめの温度でゆっくりとお風呂につかることは体にいい反面、あまりに長すぎると悪影響を及ぼします。よくある例としてはのぼせや脱水症状、熱中症などで、高齢者に限らず若い人でもなりやすい症状です。また、長ければ長いほど水圧にさらされ続けていることになるので、心臓や肺への負荷がかかりっぱなしになります。そのため、お風呂で体を休めるはずがかえって疲れてしまう……ということも。
ほかにも長くお湯につかることで肌の保湿成分が洗い流されるため肌が乾燥しやすくなる、体が火照りすぎて寝付きが悪くなる……など、長風呂は意外にもデメリットだらけです。浴槽に入っている時間は、長くても30分までがおすすめです。
おすすめの入浴手順
ここまで入浴時の NG行為を挙げてきましたが、それでもやはり入浴による健康効果は見逃せないものです。正しい方法で入ればより効果を高められますので、ぜひ下記の入浴手順を参考にしてみてください。(参考:東京ガス「ウチコト」ほか)【1】脱衣所を温めておく
入浴中の事故の原因の多くはヒートショックの影響からなる症状です。特に脱衣所と浴室、浴槽のそれぞれの温度差が激しいほど、その危険度は高まります。
特に寒くなる冬場は入浴前にヒーターを入れるなどして脱衣所を温めておき、体に負荷をかかりにくくする工夫をしておきましょう。
【2】水分補給をする
入浴中は汗を大量にかくため、脱水症状を起こしやすい状態です。入浴前にあらかじめコップ1杯程度の水分をとっておきましょう。
【3】顔のクレンジング
体を温めると汚れが体から浮き上がってきますが、メイクをしたままだと毛穴が塞がれた状態のため、効果が薄れてしまいます。メイクをしている人は、入浴前のクレンジングがおすすめです。
【4】かけ湯をする
浴室に入ったら、ぬるめの温度でかけ湯をしましょう。お湯の温度に体をならしていくように、心臓から遠い場所からかけていきます。シャワーでもOKです。かけ湯は体の汚れを落とす効果もあります。
【5】お湯につかる
体を洗う前に、一度入浴をします。38~41度の温度のお湯で、ゆっくりと入りましょう。心臓や肺への負担が心配な方は半身浴がおすすめです。
【6】全身を洗う
お湯で体を温めたら、髪を含めて全身を洗いましょう。ゴシゴシと洗うと肌や髪を痛め、乾燥の原因になるため、ソープをしっかり泡立ててからなでるようにして洗うのがコツです。
【7】再びお湯につかる
体を洗ったらもう一度お湯につかります。【5】で長めに入った人は、5分程度でさっと入るだけでOKです。
【8】手と足にかけ水をする
最後に手足にシャワーで無理のない温度でかけ水をします。手足にかけ水をすることで、体温を下がりにくくする効果があります。全身にかけるのは負荷が大きいため避けましょう。
【9】入浴後に水分補給をする
体から失われた水分を補うため、風呂上がりにコップ1杯の水を飲みましょう。
お風呂場が最高のくつろぎ場所になるためにも、正しい入浴を心がけていきたいですね。
<参考サイト>
・【お風呂のはなし7話】知っておきたい! 入浴手順のキホン│ウチコト(東京ガス)
https://tg-uchi.jp/topics/4587
・交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!(政府広報オンライン)
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202111/1.html
・ヒートショック対策について(滋賀県)
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kenkouiryouhukushi/kenkou/15062.html
・【お風呂のはなし7話】知っておきたい! 入浴手順のキホン│ウチコト(東京ガス)
https://tg-uchi.jp/topics/4587
・交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!(政府広報オンライン)
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202111/1.html
・ヒートショック対策について(滋賀県)
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kenkouiryouhukushi/kenkou/15062.html
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