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DATE/ 2016.12.13

東大前総長が教える暖房費を半分にする方法

 寒さが本格的になり、暖房を使いはじめた方も多いのではないだろうか?冬場の暖房コストは、多くの人が気になる出費のひとつだろう。

 コストだけでない。限りある地球エネルギーをどう活用するかは、これからの知恵のしぼりどころ。省エネ派の中には「着る毛布」で冬を乗り切ろうとする強者もいる。もっとスマートな方法はないか。エアコンの設定温度を変えてみたり、部屋の色彩で心理的に訴えたり、さまざまにアイディアは出るものの、根本的な解決には遠い。

 結果、「省エネに決め手はない」と思われているが、それを覆すのが、工学者である小宮山宏氏(三菱総合研究所理事長、第28代東京大学総長)の根本的な思考だ。

 「いったん温度を上げた室内の空気を外に逃がさないこと」が、理にかなった省エネの王道だと小宮山氏は言う。逆に、いくらがんばって部屋を暖めても、満足に暖まらないのは、どこかに逃げ道があるからだ。

 「今、暖房をしている、部屋の中を暖めていると思っていますが、あれは外を暖めているに過ぎません。つまり全部無駄なわけで、無駄なエネルギーが、家庭での最大のエネルギー消費になっているわけです」と、なかなか手厳しい。

 部屋を断熱して「魔法瓶化」すれば、冷暖房に費やすエネルギーはたちまち半減するというのが、小宮山氏の持論だ。最大のエネルギー消費を「無駄な消費」に終らせないために、わが家の熱の「逃げ道」を塞ぐ方法を模索してみよう。
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