テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2016.03.02

備えあれば憂いなし!意外と知らないおすすめ防災グッズ3選

 自然災害からテロの脅威など、何かとニュースで不安にさせられる今日この頃、防災グッズはしっかりと用意しておきたい。懐中電灯、電池、マスクといった基本的な備えはよく知られており、すでに用意されている方も多いのでは。今回は、重大な災害時に役に立つアイテムを3つ紹介しておきたい。

火事のときに命を救う「けむりフード」

 火災のとき、何が人の命を奪っていくのか。それは煙である。炎によって焼けるよりももっと早く、煙の中の一酸化炭素によって中毒を起こしてしまうのだ。

 そんなときに役立つのが、市民防災研究所から発売されている「SBKけむりフード」。ポケットに入るサイズで持ち運びができるほどにまとめられているが、空気を入れると何倍にも膨らんで、頭をすっぽり覆える。「火事だ!」というときに、すかさず新鮮な空気を取り込み頭からかぶれば、三分間から五分間呼吸ができるというもの。いわば時間制限つきのバリアーのような役割なので、かぶっているだけで気持ちが安定して、冷静な判断ができるだろう。

かさばらずに頭を守る「タタメット」

 地震で建物が揺れたときに危険なのは、上からの落下物。特にビル近くの屋外を非難するときなど、ガラスの破片でケガをする人が多いという。また、強力な台風のときにも風でとばされてきた看板にぶつかるといった事故がある。頭は特に災害時危険にさらされやすい。

 そんなとき守ってくれるのがヘルメットだ。難点はかさばるということ。使わないときには邪魔でしかない。狭い部屋においておくこと、特に会社では人数分の管理に場所をとることから、用意していないところも少なくない。

 そんな会社におすすめなのが、株式会社イエローから出している「タタメット」シリーズ。35ミリの幅にまでひらたく折り畳めるので、収納スペースをとらない。瞬時に立体化するすぐれものだ。しかし強度は普通のヘルメットと同じほどだという。防災頭巾の中にヘルメットが内蔵されていて、幅広い年齢層にサイズを合わせられる「タタメットズキン」というものもある。

あらゆる水を飲料水に!ストロー型浄水器「mizu-Q」

 避難先ではしばしば、苦しい生活を強いられる。特に飲料水の衛生管理の不安は大きい。特に菌やウイルスに弱い人、お年寄りや子供の健康リスクが高まる。

 安心して飲める水が確保できない状況においては、携帯型浄水器「mizu-Q」が使えそうだ。魚が住めるほどの水であれば、どんな水でも飲めるようになる。除菌剤を入れてから濾す(こす)ことで川やプールなどの水も飲めるようにできるというのだから驚き。ストローのように吸い上げて使用するので手間入らず。ここぞというときの助けとなるだろう。ただし、劇物や化学物質を含む水、海水はNGとのこと、気をつけて使用したい。

 いつ何が起こるか分からない状況下、我々ができることは危険にさらされたり、衛生環境が失われることを想定し、より便利で質の高い防災グッズを用意しておきたいところ。これらは意外と知られていない防災便利グッズだが、何を用意するにも、こだわりをもって準備しておきたい。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

相互依存で平和は保てるか…EUの深化・拡大の難題とは

相互依存で平和は保てるか…EUの深化・拡大の難題とは

地政学入門 ヨーロッパ編(9)EUの深化・拡大とトルコの問題

国際政治の理論として国同士の経済交流、相互依存が安全保障、つまり平和を維持できると伝統的に考えられてきたが、今般の国際政治ではそれは必ずしも当てはまらないようだ。そこでEUの問題である。国の垣根を越えて世界国家に...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/30
小原雅博
東京大学名誉教授
2

最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか

最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか

第2次トランプ政権の危険性と本質(8)反エリート主義と最悪のシナリオ

反エリート主義を基本線とするトランプ大統領は、金融政策の要であるFRBですらも敵対視し、圧力をかけている。このまま専門家軽視による経済政策が進めば、コロナ禍に匹敵する経済ショックが世界的に起こる可能性がある。最終話...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/28
柿埜真吾
経済学者
3

江藤淳と加藤典洋――AI時代を生きる鍵は文芸評論家の仕事

江藤淳と加藤典洋――AI時代を生きる鍵は文芸評論家の仕事

AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(1)AIに代わられない仕事とは何か

昨今、生成AIに代表されるようにAIの進化が目覚ましく、「AIに代わられる仕事、代わられない仕事」といったテーマが巷で非常に話題となっている。では、AIに代わられない事とは何であろうか。そこで、『江藤淳と加藤典洋』(文...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/06/25
與那覇潤
評論家
4

遍歴とアバター…多様な仏、多様な菩薩が変容する面白さ

遍歴とアバター…多様な仏、多様な菩薩が変容する面白さ

おもしろき『法華経』の世界(5)遍歴するアバター

『銀河鉄道の夜』の著者・宮沢賢治にとってもそうだが、『法華経』の重要なテーマは「遍歴」であると考えられる。遍歴や修行の旅は、仏教的には方便を用いて悟りに向かうことだが、『大日経』住心品には悟りと大悲こそが究境と...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/06/29
鎌田東二
京都大学名誉教授
5

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス

「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授