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4人に1人は生涯未婚!結婚したいけどできない理由とは…
今や男性の約3割近く、女性の約2割近くが「生涯未婚」であり、その割合は増えていく一方だと言われています。
「生涯未婚」とは、50歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合。1990年には男性5.6パーセント、女性4.3パーセントだった生涯未婚率が、2010年には男性20.1パーセント、女性10.6パーセントに達しており、2020年には男性28.3パーセント、女性17.8パーセントなっています。つまり男性は3~4人に1人、女性も5~6人に1人が結婚しないまま人生の大半を過ごしているという計算になるのです。
今回は「生涯未婚」について、その実態と原因、さらに未婚の何が悪いのかなどを探ってみました。
「するつもり」が「しない」や「できない」に変わるのは、なぜなのでしょう。同調査の「一年以内に結婚するとした場合、何らかの障害があるか」という質問に対して、男女ともに「結婚資金」を挙げる声が最も多い意見となりました。次いで多いのが「住居」、そして「職業や仕事上の問題」となります。
彼らは「結婚したい」から「したくない」に変わったのではありません。「したい」のに障害のために「できない」のです。
結婚どころか、今や恋愛体験も減っているようです。20代前半では男性37.3パーセント、女性45.7パーセント、30代前半で男性36.5パーセント、女性30パーセントが「交際経験なし」と明言しています。
高度経済成長期までなら「見合い結婚」に頼るという手がありました。実際に1945~49年には、結婚したカップルの6割は見合い結婚でした。恋愛結婚VS見合結婚の割合は1960年代後半に逆転し、2005年以降の「見合い結婚比率」は、5.3パーセントのレッドゾーンまで下がっているのです。
次世代人口が確保できなければ、国の収入は激減するし、年金も保険も破綻します。「生涯未婚」は、国や自治体にとって「待ったなし」の大問題なのです。
結婚していない当人にとってはどうなのでしょう。気になる単語は「老後」「介護」「孤独死」などです。未婚の場合、すべての土台にある「健康」をむしばむ可能性とともに将来に不安を感じざるを得ない状況にあるのです。
「生涯未婚」を大々的に特集した『週刊東洋経済5/14号』には、40歳~79歳の男女約10万人の婚姻と死亡の状況を追跡調査した結果が掲載されました。順天堂大学の池田愛准教授と大阪大学の磯博康教授らの研究によるもので、未婚男性を既婚男性と比べると、心筋梗塞による死亡が3.5倍、呼吸器系疾患によるものが2.4倍、自殺を含む外因死で2.2倍など、さまざまな原因で死亡リスクが高いことが、警告されています。
同誌の特集では、「未婚時代を生き抜く知識と知恵を学ぶ」として、これからの婚活事情、世帯タイプ別マネー計画などを紹介しています。今後、生き抜くのが大変な時代に向けて、結婚と次世代を作らない選択はどうあるべきか、「生涯未婚」はよくよく考えていきたいテーマになっているのです。
「生涯未婚」とは、50歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合。1990年には男性5.6パーセント、女性4.3パーセントだった生涯未婚率が、2010年には男性20.1パーセント、女性10.6パーセントに達しており、2020年には男性28.3パーセント、女性17.8パーセントなっています。つまり男性は3~4人に1人、女性も5~6人に1人が結婚しないまま人生の大半を過ごしているという計算になるのです。
今回は「生涯未婚」について、その実態と原因、さらに未婚の何が悪いのかなどを探ってみました。
結婚したくないの?したくてもできないの?
「結婚なんて、する気ないんじゃないの」「家族に縛られたくないんでしょ」などは、独身者の周りでよく聞く感想です。では、当事者は結婚したくないのか?というと、そうではありません。2021年に国立社会保障・人口問題研究所が18~34歳の未婚男女を対象に調査したところでは「結婚意向」にYesすなわち「いずれ結婚するつもり」と答えた男性は81.4パーセント、女性は84.3パーセントに上るのです。「するつもり」が「しない」や「できない」に変わるのは、なぜなのでしょう。同調査の「一年以内に結婚するとした場合、何らかの障害があるか」という質問に対して、男女ともに「結婚資金」を挙げる声が最も多い意見となりました。次いで多いのが「住居」、そして「職業や仕事上の問題」となります。
彼らは「結婚したい」から「したくない」に変わったのではありません。「したい」のに障害のために「できない」のです。
女性が安定を求めても、恋愛も見合いもできない現実って
一方で、「三高時代」は終わったものの、女性が結婚相手に求めているのは、「話・価値観が合う」「一緒にいて楽しい」に次いで「収入等の経済力」が根強くあります。明治安田生命の調べでは、女性が結婚相手に希望する年収は500万円以上が約30パーセントを占める最多回答。しかし、現実の未婚男性の年収は、400万円の壁を突破できている割合でさえ20パーセント強に過ぎません。結婚どころか、今や恋愛体験も減っているようです。20代前半では男性37.3パーセント、女性45.7パーセント、30代前半で男性36.5パーセント、女性30パーセントが「交際経験なし」と明言しています。
高度経済成長期までなら「見合い結婚」に頼るという手がありました。実際に1945~49年には、結婚したカップルの6割は見合い結婚でした。恋愛結婚VS見合結婚の割合は1960年代後半に逆転し、2005年以降の「見合い結婚比率」は、5.3パーセントのレッドゾーンまで下がっているのです。
「生涯未婚」は何が悪いの?
結婚するかしないかは、あくまで個人の自由です。それなのに、国がここまで「生涯未婚」を問題視するのは、結婚と出生率が深く関わっているからなのです。フランスや英国を始めとする欧米諸国では「結婚」と「出産」を必ずしも結び付けない風潮が進んでいますが、それは人口動態に影響が少ないからです。日本では98パーセントの子供が婚姻を届けた男女の嫡出子となっている事実との違いにあるといってよいでしょう。次世代人口が確保できなければ、国の収入は激減するし、年金も保険も破綻します。「生涯未婚」は、国や自治体にとって「待ったなし」の大問題なのです。
結婚していない当人にとってはどうなのでしょう。気になる単語は「老後」「介護」「孤独死」などです。未婚の場合、すべての土台にある「健康」をむしばむ可能性とともに将来に不安を感じざるを得ない状況にあるのです。
「生涯未婚」を大々的に特集した『週刊東洋経済5/14号』には、40歳~79歳の男女約10万人の婚姻と死亡の状況を追跡調査した結果が掲載されました。順天堂大学の池田愛准教授と大阪大学の磯博康教授らの研究によるもので、未婚男性を既婚男性と比べると、心筋梗塞による死亡が3.5倍、呼吸器系疾患によるものが2.4倍、自殺を含む外因死で2.2倍など、さまざまな原因で死亡リスクが高いことが、警告されています。
同誌の特集では、「未婚時代を生き抜く知識と知恵を学ぶ」として、これからの婚活事情、世帯タイプ別マネー計画などを紹介しています。今後、生き抜くのが大変な時代に向けて、結婚と次世代を作らない選択はどうあるべきか、「生涯未婚」はよくよく考えていきたいテーマになっているのです。
<参考サイト>
・公益財団法人 生命保険文化センター:ライフイベントから見る生活設計
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/805.html
・国立社会保障・人口問題研究所:現代日本の結婚と出産
https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_reportALL.pdf
・明治安田総合研究所:2023年 恋愛・結婚に関するアンケート調査
https://www.myri.co.jp/research/report/2023_01.php
・公益財団法人 生命保険文化センター:ライフイベントから見る生活設計
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/805.html
・国立社会保障・人口問題研究所:現代日本の結婚と出産
https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_reportALL.pdf
・明治安田総合研究所:2023年 恋愛・結婚に関するアンケート調査
https://www.myri.co.jp/research/report/2023_01.php
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