社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
20~40代の正社員600人聞いた長時間労働の実態
自分は人より働き過ぎ?それとも楽をしている方?ウチはブラック企業に当てはまるの?そんな疑問を覚えたことのある人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は気になる「長時間労働」に関する実態を、インターネットを用いた最新調査からまとめてみました(株式会社マクロミルの調査より/調査対象:20代~40代の正社員600人、調査日時:2016年7月25日~7月27日、調査地域:全国)。
もとは暴力団系の会社などを指す言葉でしたが、現在では企業規模や知名度とは関係なく、グローバル化やダウンサイジングに伴うブラック化を進行させる企業が増えているようです。
明確な定義はないものの、「合法か否か」の境目をはるかに超えた「劣悪な労働」「峻烈な選別」「非情な使い捨て」が特徴。入社3年以内の離職率の高さや社員の年齢構成(30~40代が極端に少ない等)が一つの指標とされています。
20代~40代の正社員600人に聞いた結果では、「一年を通じて始業・終業時刻が固定されている」人が68.5パーセントで1位、「区切られた業務時間内を交代で勤務(シフト制など)」する人が16.3パーセントで2位、「時期や自分の意志で始業・終業時刻が変動する(フレックス制など)が9.5パーセントで3位というものでした。また、「裁量労働制」など定められた勤務時間のない人も4.3パーセントいます。専門職やクリエイティブな仕事など、労働時間とその成果が直結しない職種などがこれに当たりますが、残業代カットの方便としても使われていることが多いと言われます。
しかし、一方で残業をどう考えているかについては、「仕事ばかりでプライベートの楽しめない人生はもったいない」と答える人が84.3パーセントで圧倒的。「残業を考慮に入れて仕事の計画を立てるのは間違っている」や「長時間労働が習慣化している日本はおかしい」という人もほぼ80パーセントを占めます(複数回答)。
答えを働き盛りの40代に絞っても、1位「20時間以内」68.9パーセント、2位「21~40時間」17.4パーセント、3位「41~60時間未満」6.1パーセントでした。残業時間は、やはり減る傾向が明らかです。
ちなみに会社を出る時間は、17時台から19時台に退社する人が7割を占めています。「残業で遅くなったよ」の言い訳、もう家庭では通じにくい時代なのかもしれませんね。
そこで、今回は気になる「長時間労働」に関する実態を、インターネットを用いた最新調査からまとめてみました(株式会社マクロミルの調査より/調査対象:20代~40代の正社員600人、調査日時:2016年7月25日~7月27日、調査地域:全国)。
ブラック企業の境目はどこにあるの?
「ブラック企業」が流行語大賞にノミネートされたのは2013年。「知恵蔵2015」によると、「労働者を酷使・選別し、使い捨てにする企業」。主な特徴は過重労働、長時間労働、不規則な勤務時間で、重たいノルマ、パワハラやセクハラが伴うこともしょっちゅうです。もとは暴力団系の会社などを指す言葉でしたが、現在では企業規模や知名度とは関係なく、グローバル化やダウンサイジングに伴うブラック化を進行させる企業が増えているようです。
明確な定義はないものの、「合法か否か」の境目をはるかに超えた「劣悪な労働」「峻烈な選別」「非情な使い捨て」が特徴。入社3年以内の離職率の高さや社員の年齢構成(30~40代が極端に少ない等)が一つの指標とされています。
働き方は多様化している?
本来、日本では1週間に40時間・1日あたり8時間(休憩時間を除く)を超える労働は認められていません。また、10人未満の職場では、かなり多く(卸売・小売・理美容・旅館・飲食店・病院・診療所等)の業種が特例を認められているとはいえ、1週44時間が上限です。20代~40代の正社員600人に聞いた結果では、「一年を通じて始業・終業時刻が固定されている」人が68.5パーセントで1位、「区切られた業務時間内を交代で勤務(シフト制など)」する人が16.3パーセントで2位、「時期や自分の意志で始業・終業時刻が変動する(フレックス制など)が9.5パーセントで3位というものでした。また、「裁量労働制」など定められた勤務時間のない人も4.3パーセントいます。専門職やクリエイティブな仕事など、労働時間とその成果が直結しない職種などがこれに当たりますが、残業代カットの方便としても使われていることが多いと言われます。
残業は「なるべくしたくない」がみんなの本音!
残業に対する姿勢を聞いてみたところ、「なるべく残業はしたくないが、どうしても必要な場合は仕方がない」とする人が42.2パーセントで1位です。これに「多少は残業してもいい」32.8パーセント(2位)、「積極的に残業したい」6.8パーセント(4位)を合わせると、残業を受け入れる姿勢が8割以上に上ることがわかります。しかし、一方で残業をどう考えているかについては、「仕事ばかりでプライベートの楽しめない人生はもったいない」と答える人が84.3パーセントで圧倒的。「残業を考慮に入れて仕事の計画を立てるのは間違っている」や「長時間労働が習慣化している日本はおかしい」という人もほぼ80パーセントを占めます(複数回答)。
結局みんなはどのぐらい働いている?
今回の調査は20代~40代の正社員600人が対象でしたが、残業時間の実際は、6割以上が「月間20時間以内」、8割以上が「月間40時間以内」となっています。細かく見ると「1~20時間」が65.6パーセントで1位、「21~40時間」が20.1パーセントで2位、41時間を超える人は残りの14.3パーセントにとどまっています。答えを働き盛りの40代に絞っても、1位「20時間以内」68.9パーセント、2位「21~40時間」17.4パーセント、3位「41~60時間未満」6.1パーセントでした。残業時間は、やはり減る傾向が明らかです。
ちなみに会社を出る時間は、17時台から19時台に退社する人が7割を占めています。「残業で遅くなったよ」の言い訳、もう家庭では通じにくい時代なのかもしれませんね。
<参考サイト>
・ホノテ
http://www.macromill.com/honote/
・ホノテ
http://www.macromill.com/honote/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
ネット古書店で便利に買える時代…「歴史探索」の意義とは
歴史の探り方、活かし方(3)古書店巡りからネット書店へ
古本のインターネット書店が充実し、史料探しはずいぶん楽になった現在だが、地方にある書店の地元出版コーナーも見逃せない。新書などの文献目録を参考にするという手もあると中村氏は言う。ではそうして歴史を調べ、たどって...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/21
密教の世界観は全宇宙を分割せずに「つないでいく」
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(4)全てをつなぐ密教の世界観
岡本浩氏、長谷川敏彦氏の話を受けて、今回から鎌田氏による講義となる。まず指摘するのは、空海が説く『弁顕密二教論』の考え方である。この著書で空海は、仏教の顕教は「中論」「唯識論」「空観」など世界を分割して見ていく...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/20
日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
アメリカは一体どうなってしまったのか。今後どうなるのか。重要な同盟国として緊密な関係を結んできた日本にとって、避けては通れない問題である。このシリーズ講義では、ほぼ1世紀にわたるアメリカ近現代史の中で大きな結節点...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/10
島田晴雄先生の体験談から浮かびあがるアメリカと日本
編集部ラジオ2025(28)内側から見た日米社会の実状とは
ある国について、あるいはその社会についての詳細な実状は、なかなか外側からではわからないところがあります。やはり、その国についてよくよく知るためには、そこに住んでみるのがいちばんでしょう。さらにいえば、たんに住む...
収録日:2025/10/17
追加日:2025/11/20


