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DATE/ 2016.12.15

開封率100%!最強の営業ツールは〇〇だった!

 年末は忘年会やら大掃除やら、やらなければいけないことがたくさんありますが、年賀状もその一つ。「やらなければいけない」と面倒なことのように書いてしまいましたが、実は大きなメリットがあるのです。

当然の開封率100%!実はこれってスゴイ

 まず年賀状の特徴は、とりあえずは目を通す媒体だということ。「そんなこと当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、読みもせずに捨てられてしまうチラシやダイレクトメールがあることを考えれば、読んでもらえることのハードルは意外に高いとわかってもらえるのではないかと思います。

 それを踏まえると、営業ツールとして非常に有効です。100%売り込みの内容にすると引かれてしまう可能性が高いので、その加減に気を付ける必要はありますが、売り込みたい品物やサービスを年始のあいさつに付け加えるのは効果的ではないでしょうか。名刺交換したお客様や仕事上の関係者にアピールするチャンスともいえます。

 「俺は営業じゃないから関係ないな」なんてことはありません。社内の上司や先輩にだって有効です。先ほど書いたように、年賀状はかなりの確率で目を通す媒体。日ごろ面と向かって話すことがない相手に自分を売り込むいい機会です。仕事のやる気をアピールするも良し、それとなく媚びを売るも良し。その人だけにしたためたと思わせる文言にすることも大事です。「なんだ、みんなと同じ内容を送っているだけか」と思われたらプラスにならないですからね。手書きで一言あるだけでも印象は変わるものです。

出さないことでリスクも 上司から叱責…

 逆に年賀状を出さないリスクも考えてみましょう。

・「同僚が皆部長に年賀状を出していたのに、私だけ出さなかったので年明けに嫌味を言われた」(40代、流通)
・「『お客様に年賀状を出さないなんてありえない!』と上司に叱責された。異動一年目で勝手がわからなくて…」(30代、出版)

 これらはほんの一例ですが、一枚あたり数分、金額にして52円を惜しんだがゆえに仕事に響くこともあるわけです。個人情報の取り扱いが厳重になっている今、送りたい相手の住所がわからないこともあるかとは思いますが、SNSのアカウントやメールアドレスがわかれば送れるサービスもあります。

 年末の面倒な作業も、こうして考えたら書きたい、あるいは書かなきゃという気持ちになってきませんか。最近ご無沙汰だった人に出してみるのも良いですね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授