プラチナ社会へのビジネス創造
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
高齢者の健康のために仕事をつくりだす
プラチナ社会へのビジネス創造(5)高齢社会の問題と対策
小宮山宏(東京大学第28代総長/株式会社三菱総合研究所 理事長/テンミニッツ・アカデミー座長)
高齢者の健康支援のために仕事をつくり出し、高齢社会問題に対処することができる。また、脳科学に基づく技術の発達により、高齢者が自立することも可能になるだろう。そこで重要になってくるのは、高齢者の経験と若い力を結び付ける仕組みづくりである。(2018年12月12日JBC日本ビジネス協会朝食会講演「プラチナ社会へのビジネス創造」より、全8話中第5話)
時間:6分58秒
収録日:2018年12月12日
追加日:2019年5月9日
≪全文≫

●高齢者の健康支援のために仕事をつくり出す


 高齢社会に向かって医療と介護が大変だといわれています。それはそうなのですが、その前に健康ビジネスと自立ビジネスがあります。この2つでどのように医療や介護の負担を軽減できるかということ。一番いいのはジョブをつくることなのです。

 徳島県の上勝町では「葉っぱビジネス」というものがあります。高齢者が葉っぱを京都の料亭に販売し、それなりの収入を得るというものです。もうすぐ日本の高齢者1人当たりの医療費の平均は120万円になる見通し(後期高齢者の場合)で、それまで上勝町も大体それぐらいだったのですが、約60万円に減りました。それは、高齢者が医者に行かなくなったからです。医者に行くよりもお金を稼ぐ方が面白い(忙しい)ということです。一方、退職して特に行くところや居るところがないと、医者に行く人が多くなるということです。

 一番いいのはお金を稼ぐ方法をつくることです。金額が少なくても構いません。こうした少しのことで高齢者が生きがいを持てるようにすれば、例えば医療費が120万円から60万円というように一気に減ることもあるのです。


●脳科学の発達で高齢者の自立が可能になる


 もう一つの問題は自立です。例えば、何歳になっても高齢者が一人でトイレに行けるようにすることです。いわば、人間の尊厳産業とでもいうべきものです。人間の脳の仕組みがかなり解明されてきています。人の頭が生きている限り、ニューロンという脳細胞から電気のパルスがピッピッピッピと出ることが明らかになっています。


 人間の身体には、この電気のパルスが神経を通じて流れ、脳に戻ってくるという電気回路が非常に多くあります。それから電気のパルスが出ているということは、電磁波が出るということを意味します。ニューロンから電気のパルスが出ると、電磁波が出ますが、この電磁波を脳波といいます。ですから、全ての動作のスタートはニューロンで電気がピッピッピッピとパルスを出していることです。

 そうであるならば電磁波を測ればいいわけです。人間と離れていても、その人の脳波を測ることによって、「あの人はあそこにあるものを取ろうとしている」と感じたら作動するロボットの実験が世界のさまざまなところで出てきています。

 左の写真はHALという世界的なベンチャーの...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(1)生成AIとは何か
10年で劇的な進歩を遂げた生成AIと日本の開発事情
岡野原大輔
もっと知りたいイヌのこと(1)イヌの歴史を振り返る
オオカミはいつイヌになったか…犬の起源と家畜化の歴史
長谷川眞理子
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
レアメタルの光と影(1)イントロ
イノベーションがレアメタルをコモンメタルにする
岡部徹
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之
進化的人間考~ヒトの性質と異様な現代社会(1)進化のスパンと現在の人間生活
ヒトの進化史を文明の発展の時間軸から考える
長谷川眞理子

人気の講義ランキングTOP10
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(1)米を食べる日本人と『分裂病と人類』
日本人の生きづらさの特徴は?~中井久夫著『分裂病と人類』
與那覇潤
編集部ラジオ2026(8)10分解説!第二の人生の仕事革命
年金の「働き損」解消時代!第二の人生を充実させる方法とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(6)自由は大切だが叡智が必要
弱者を抑圧する自由より、叡智によって制約される自由を!
賴住光子
『孫子』を読む:地形篇(3)逆命利君の教えと絶対的勝利の条件
逆命利君か従命病君か――漢の時代から伝わる重要な戦略論
田口佳史
『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(1)定年制は要らない
仕事をするのに「年齢」は関係ない…不幸を招く定年型思考
出口治明
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
徳岡晃一郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博