現代人に必要な「教養」とは?
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
どうすれば「知識の構造化」ができるか…本質を捉える方法
現代人に必要な「教養」とは?(8)本質を捉えるための「知識の構造化」
「知識の構造化」のためにどんな方法があるのだろうか。検索社会といわれる現在、断片的知識はあふれるほどインプットされるが、いくつかの軸を立てて全体の構造を立体的に捉えることで、それらが生きた知識として役立つものに変わる。そうすれば、学ぶスピードも大きく変わっていくのだ。質疑応答編第3弾。(全8話中第8話:2022年6月29日開催ウェビナー〈現代人に必要な「教養」とは?〉より)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分33秒
収録日:2022年6月29日
追加日:2022年11月18日
≪全文≫

●膨大な知識も「軸」で分ければ怖くない


―― それでは、また次の質問にまいります。これは、長谷川先生が以前の講義(〈「今、ここ」からの飛躍のための教養〉)で話された「知識の構造化」──先ほど小宮山先生も触れられました──をより深掘りして、具体的にはどのようにすればいいのですか、という質問です。あの講義を振り返っていただくと、いろいろな話(情報)が来たときに(どうすればいいのでしょうか)。

長谷川 (インプットした)知識が自分の中でちゃんと整理されるためには、単なる断片的な呪文としていっぱいガラクタが入っているという状態では駄目でしょうというのが、まず言いたかったことです。

 断片的情報は今、本当に検索などで簡単かつ山のように入るようになりましたが、それらを自分の中で本当に知識にするためには、いくつかの軸が必要ではないか。その軸はいろいろと、たくさんあると思います。

 例えば、「役に立つ」ということを(軸に)取るにしても、何が役に立つといえるのかについて、たくさん「役に立つ軸」があると思います。それから、そのことは世の中についてのことなのか、自然の物体についてのことなのかなど、軸はいっぱいあります。

 このように、なんらかの形で軸の中に知識の断片を落とし込み、おさめていく。そうすると、いくつも軸があるから立方体とはいえないだろうけれども、大きな塊になってきます。すると、その中の「ここにこういう情報がある」「そこにそういう情報がある」ということで、関係ないと思っていた情報同士がパッとつながったりして、新しい地平線が開けるようなことがあります。

 そういうこととして自分の中で生きた知識にしないと、なかなか使いものにならない。それではガラクタが集まっているだけではないか。そういうイメージを言いたかったわけです。

 私がそのことを最初に思いついたのは、高校の生物学の教科書の編集に関わった時です。物理などと違って生物では、山のように事実が出てくるため、暗記科目だといわれ、みんなに敬遠されます。確かに読んでみると、葉緑体の中のなんとか構造などの記述でいっぱいで、「なに、これ?」と思うのです。

 私が考えたのは、「でも、生物というのはたぶん立方体で書ける」ということでした。例えば1辺は、何の種類かということ。人間か、猿か、魚か、ばい菌かという「種」の軸です。次の1...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体
「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る
川合伸幸
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
橋爪大三郎
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(1)ニューリベラリズムへの異議
ハーバート・スペンサーとダイシー…20世紀の危機の予言者
柿埜真吾
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品
納富信留
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(10)戦後の「五族」の運命
「五族協和」の真実と満洲国崩壊後の五族の悲劇…満洲人、朝鮮人、露人、蒙古人、漢人らの戦後悲史を直視せよ
宮脇淳子
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から
釘貫亨
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
本番に向けた「心と身体の整え方」(1)ディテールにこだわる
トップアスリートが実践する「自分の高め方」とは…まず集中のスイッチを入れる方法は?
為末大
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(4)認知症と共生社会の実現に向けた対策
その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと
小川純人
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
大国主神に学ぶ日本人の生き方(8)求婚の歌と縁結びの力
大国主神が詠んだ歌…『古事記』の歌の意味と縁結びの力
鎌田東二
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
『源氏物語』を味わう(3)形容詞からの楽しみ方
美しい形容詞の使い分け…『源氏物語』の表現を味わう
林望