現代人に必要な「教養」とは?
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
決断に必要な「パッション」の欠如と「大きすぎる」問題
現代人に必要な「教養」とは?(4)社会を変えるためには
社会を本気で変えるためにはどうすればいいか。江戸時代は停滞した発展性のない社会だったと思われがちだが、鎖国の中でモノを考える素地が育まれた。そのため幕末に危機感を持ち、西洋の科学技術を取り入れる藩が相次いだ。物事を変革し、前進させるためにはパッションが必要である。ただ、そこに立ちはだかるのは「大きすぎる」という問題だ。(全8話中第4話:2022年6月29日開催ウェビナー〈現代人に必要な「教養」とは?〉より)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12分26秒
収録日:2022年6月29日
追加日:2022年10月21日
≪全文≫

●鎖国の中でモノを考える基礎をつくった江戸時代


長谷川 日本の政策を決めたりするときにも専門家が意見を述べますが、「どうしてそういう分析になったのか」ということはあまり問題にしないままなのか。有職者会議や専門家集団といったものが非常にたくさんあるにもかかわらず、それらは言っていることの「本質」をちゃんと説明してくれないような気がします。

小宮山 そうですね。あと私が思うのは、本当に社会を変えられると思っていないのではないかという気がします。例えば、グレタ・トゥーンベリさんですが、彼女はある種の天才と言っていいのではないかと思います。やはり変わると信じている。だって、確かに一人の力は小さいけれども、人類全体として未来を、例えば2050年に何度になるのか決めるのはやはり人間です。そうしたら、少し変わってくるのではないか。

 そこで、私が思ったのはソビエトが崩壊した時のことで、あの頃に地球温暖化の問題が政治的に出てきました。本当かどうかは分からないけれども、ミッテランとサッチャーの2人が、「ソ連がなくなると敵がいなくなる」というので、まとまるための求心力を求めて温暖化問題を政治的イシューにしたのだと言う人がいます。

長谷川 次は環境問題だというふうにね。

小宮山 これは本当かもしれない。あの時、おそらく日本の政治家は「ソ連が駄目になって、これからどうなるのだろう」としか考えなかったと思う。「どうしよう。どうしていこうか」という思いには至っていないと思います。ここが、意外と日本の弱点というか。

 明治維新のあと、「坂の上の雲」の時代があって素晴らしく前進した。戦後についての目的はもう明白で、だから奇跡の成長を遂げました。どちらも「なにをするか」の目的があった。だから、(日本は)力はあるけれども、自分でモデルを作っていない。

長谷川 そうですね。

 明治維新の頃にどうやって日本が近代科学を取り入れたかということに関しては、JICA(国際協力機構)が留学生向けのコンテンツ(編注:シリーズ番組『日本の近代化を知る』)をつくった際に、だいぶ調べました。

 明治維新より前の幕末の頃から、鎖国しているにもかかわらず西洋のものをずいぶん多量に取り入れています。日本のさまざまな地方(藩)で「これは大変なことだ」と思った人がたくさんいたわけです。例えば、細々と入ってくる蘭...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
世界の語り方、日本の語り方(1)なぜ「語り方」なのか
今後身に付けるべき知性として「新しい語り方」を考える
中島隆博
西郷南洲のリーダーシップ(1)薩長同盟と江戸城無血開城
江戸城無血開城で日本の危機を救った西郷隆盛の問題解決力
田口佳史
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
「禅とは何か」藤田一照師が禅と仏教の心を説く…自発性を重んじる
藤田一照
プラトンの哲学を読む(1)対話篇という形式の哲学
ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ
納富信留
ラカンの精神分析~心の謎を解き明かす(1)精神分析の概念とその起源
なぜ心の病にかかるのか?ラカンの精神分析とその起源
斎藤環
「教養」と「リベラルアーツ」の違いとテンミニッツ・アカデミー
教養とリベラルアーツの違い…一般教養からWhy、Howへ
曽根泰教

人気の講義ランキングTOP10
老子の神髄(1)「絶対自由の境地」を求めて
『老子』が求める「絶対自由の境地」とは?…そして創造長寿へ
田口佳史
中国春秋戦国時代と始皇帝(4)秦と周辺国の激烈な戦い
秦と周辺国の激戦の真実に迫る…各国の兵力と秦の戦略とは?
鶴間和幸
編集部ラジオ2026(23)上半期人気ランキングBest30
【編集部ラジオ】令和8年上半期人気ランキングBest30
テンミニッツ・アカデミー編集部
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(4)5人の皇帝と現代中国
特筆すべき5人の皇帝…中国史を知らなければ現代中国もわからない
宮脇淳子
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
日本の財政の真実を検証する(4)日本の台所事情と財政の本義
「1秒間に41万円?」…この数字はいったい何を意味するか?
宮本弘曉
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(4)福田恆存とは誰か?
「一匹と九十九匹と」…政治と文学の関係を問うた福田恆存
浜崎洋介