電脳社会の未来
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「人間の健康にとって何がいいか」の答えが「読書」?
電脳社会の未来(3)再び中世のような時代になる
執行草舟(実業家/著述家/歌人)
あるとき、テレビでAIが質問に対して答えを出していく番組をやっていたが、そのとき、「人間の健康にとって何がいいですか」と質問すると「読書」という答えが出され、「では健康によくて長生きする方法は何ですか」と尋ねたら「一人暮らし」という答えが出された。そのような答えは、すでに、固定観念に縛られて、思考能力が停止した現代人には思いもつかないところにまで行っていたといえる。(全9話中第3話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:12分10秒
収録日:2023年8月2日
追加日:2023年9月29日
カテゴリー:
≪全文≫

●「人間の健康にとって何がいいか」の答えが「読書」


執行 (キリスト教の狂信的な信者とゲルマン兵は)今流に言えば、魂を持っていた。では魂を持っていた人間が何をつかさどったかというと、ローマ帝国の常識で言うと「悪いこと」です。

―― 確かにそうですね。

執行 ローマ帝国の人たちが言う「いいこと」とは遊びであり、教養であり、みんなで楽しく時間を過ごすことや、うまいものを食うことです。それが善で、これは歴史的事実です。ローマ帝国は極端なところまで行ったのですが、それが一度に崩壊して、ヨーロッパ全部が田舎になった。都会は一つもなく、今で言えば喧嘩が一番強い人を中心とする村落共同体があっただけ。それが中世です。

―― それは分かりやすいですね。

執行 あとは、学問的で高度な文明を維持した修道院だけです。修道院は山の中にぽつんと1軒だけあって、信仰だけで皆が生きて、文明をつないで死んでいった。あの中世が800年以上、1000年ほど続いたのです。

―― 確かにそうですね。800年以上、1000年、山の中にある教会がつないでいったわけですね。

執行 全部そうです。今われわれはそれが美しい思い出になっていますが、出た頃は悪の権化で野蛮で、くだらないことだったのです。

―― 確かにそうでしょうね。

執行 そうなのです、ローマ人から見たら。だから、それがもう少し大きい形で来るのだから、われわれは、魂を保持しようと思ったら、人間が持つ悪いものを受け持つことになるのです。

 愛でも多分、愛のいいものはコンピュータになる。(つまり)AIが保持して、(それが)正しい人類になる。でも、愛には「恨み」など、どうしても悪いというところもいろいろあるでしょう。そちらをわれわれはやることになるのです。

―― なるほど。

執行 これは形としては、悪くなるわけではない。欲目でなく、科学的に見て言うのですが、私は絶対、武士道的、騎士道的な時代に戻っていくと思います。その武士道を主導するのが、今度はロボットになるということです。

―― 面白いですね。ロボットになるのですね。

執行 今はっきりしたことを言えるのは、もうAIしかないですから。NHKの番組か何かで見たのですが、何か情報を入れて答えを聞くと、AIが答えを出す。その答えをのみ込める人間はいませんでした。私があの番組を見たのは5年ぐらい前かな。例えば「人間...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(34)『オデュッセイア』の秘密と愉しみ
【10min解説】大ヒット映画『オデュッセイア』がもっと楽しくなる神話講義
テンミニッツ・アカデミー編集部
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(2)高齢者総合機能評価とフレイル
“マッチョな老衰”はいない!?若い頃からいかに骨格筋肉量を蓄えるかが健康長寿の鍵
小川純人
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」
門田隆将
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
核DNAからさぐる日本のルーツ(1)人類の起源と広がり
核DNAデータで日本人のルーツを探る…アフリカから日本まで来た行程と時期は?
斎藤成也
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(6)漢字と理性と想像力
漢字と理性と想像力…いま日本人が考えるべきこととは?
橋爪大三郎
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子