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「反生命論」とは「生命=人間ではない」という思想である

反生命論(1)「反生命論」とは何か

執行草舟
実業家/著述家/歌人
概要・テキスト
反生命論とは「真の人間とは何か」「真の人間の未来とは何か」を問うものである。まず根本的な思想として大事なのは「生命=人間ではない」ということだ。生命よりも、もっと上位の概念にあるのが人間だからだ。たとえば人間は「神」や「忠義」など魂や理念のために、自分の生命をなげうつことさえできる。これが典型的に肉体(=生命)よりも人間が上位に位置していることを示すものである。また、生命は、反発するエネルギーによって生じることが哲学的に証明されているという。はたして、どういうことなのか。それらの詳細について解説していく。(全10話中第1話)
時間:15:22
収録日:2024/05/16
追加日:2024/07/26
カテゴリー:
キーワード:
≪全文≫

●「真の人間とは何か」を追求する


 執行草舟です。よろしくお願いします。今日は私の根本的な思想の中心の一つである「反生命論」について簡単に解説したいと思っています。

 私も講演会をたくさんやっているのですが、現代人にとって「精神論」は、わからないものになっています。皆さんが講演会やインターネットなどで聞いている話は、全部、物質的な社会の解説です。「これがああなっている。こうなっている」といった解説ばかりを聞く時代になっています。そのため精神論がわかりづらくなっていると思います。

 簡単に言うと精神論は、昔なら「文学論」です。私の世代までの文学青年は、高校、大学と、文学論や哲学論を、友達などと徹底的に徹夜でやっていました。だから、精神論を聞き慣れています。

 ところが、今の70歳以下の人は、ほとんど物質の話を「思想」と思って聞いています。だから、この(私の作成した)レジュメ(資料スライド)を見ながら聞いて頂かないと、私の話も流れていくと思います。

 活字は物質なので、活字を見ると頭の中に、魂の問題や精神の問題も入ってきます。ぜひ、そのようにして聞いてください。現代人は精神論を聞き慣れないことがわかると、今後いろんな問題を考えるときに、皆さんのためになると思います。

 例えば、「愛とは何か」。これを一生涯考え、一生涯、議論していくのが「精神論」です。「義とは何か」もそうです。今はそういうものは、ほとんどありません。例えば、昔の文学論は、その文学の中に書かれている「愛の問題とは何か」をみんなで延々としゃべりました。それが今は「この物語はどのような物語か」というものが文学論になってしまっている。そういう違いがあります。私がやるのは全部精神論なので、皆さん、ぜひ聞いてください。

 前置きが長くなりましたが、今日お話しする「反生命論」は、私の思想の中心であり、人間論に結びつく思想です。「真の人間とは何か」、そして、これからの社会の一番大きな問題である「真の人間の未来とは何か」ということです。

 「反生命論」に入るにあたり、1番目の項目は「反生命論とは何か」です。この「反生命論とは何か」を考える場合、まず「真の人間とは何か」を考えることから始めなければダメです。これは、人間の本質や我々人類の役目が何かを考え直すとい...
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