テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2016.01.14

指の変形も!長時間のスマホ使用がおよぼす現代病とは

 友達とメッセージのやり取り、SNSで近況報告、隙間時間にはゲームを楽しみ、ニュースのチェックも…日常生活と切っては切れない関係になっているスマホ。だが、スマホの長時間利用で体の様々な場所に不調が現れる「スマホ現代病」が現在流行っているのだ。

・わかりやすいのは目から来る症状。

 スマホに限らずパソコンなどディスプレイを長時間見続けることでかかる可能性があるのは「VDT症候群」。画面を集中して見つめている時はまだたきの回数が減り、目にかかる負担が増加する。そこから目の疲れや痛みを感じ、視力が落ちたり、首、肩、腰の痛み、さらには食欲減退や抑うつ症状など心にまで影響を及ぼすことまである。会社の行き返りは電車でスマホをチェック、出勤してからはパソコンでデスクワーク、帰宅後もタブレットで動画を、なんて生活をしていたら目は休む暇がない。

・スマホを見る姿勢から発生する2つの症状。

 1つ目は「スマホ巻き肩」だ。スマホを見る時、背中を丸めて頭が下がる姿勢になることで肩が丸くなり、肩関節が内側に巻き込まれる形になってしまうかもしれない。すると神経が圧迫され血流が悪くなることで肩こりが起こりやすくなり、悪化すると肩を動かしただけで痛む「五十肩」のような症状にまでなりかねない。

 2つ目は首がまっすぐになってしまう「ストレートネック」。「まっすぐならいいことじゃないか」と思ってしまいがちだが、首を支える頸椎は本来緩やかなカーブを描いているもの。「スマホ巻き肩」でも書いたスマホを見る姿勢は人間の体にとって不自然な姿勢で、首のカーブが本来の角度よりまっすぐになってしまうことを「ストレートネック」と呼ぶ。するとこれも肩こりや首の痛み、さらには頭痛やめまいを呼ぶこともあるという。

・スマホの持ち方から発生する2つの症状。

 1つ目は「上腕骨外側上顆炎」いわゆるテニス肘だ。スマホとテニス肘、一見何の関係もなさそうだが、長時間スマホが宙に浮いた状態で持ち続けることで、少しずつ肘はダメージを受ける。さらにはゲームをやる時など利き手で強くタップする一方でスマホを持つ手にも力が入っていないだろうか?ただスマホを持っているだけの状態よりも大きな負担がかかっているので注意しよう。放っておくとスマホを持つだけ、ドアノブを回しただけ、物をつかんだだけで肘が痛むようになってしまう。

 2つ目は指が変形したり、痛みやしびれを感じる「テキストサム損傷」と呼ばれるもの。サム(thumb)は親指のことだが、スマホを片手で持った時に端末の下部を支える小指に大きな負担がかかって変形してしまう症状を「テキストサム損傷」と呼ぶことが多い。今年3月にはドコモ公式サポートのツイッターアカウントが画像付きで紹介したことから一気に知名度が高くなった。

 小さなスマホを片手で持ってじっと眺める、なんて行為は人類の歴史上ごくごく最近やり始めたこと。体の様々な場所に負担を強いていることは間違いないので、同じ姿勢が長時間続かないようたまにはスマホを持つ手を変えてみたり、時折休憩時間を入れたり、ストレッチをしたりして、体をいたわってあげよう。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

55年体制は民主主義的で、野党もブレーキ役に担っていた

55年体制は民主主義的で、野党もブレーキ役に担っていた

55年体制と2012年体制(1)質的な違いと野党がなすべきこと

戦後の日本の自民党一党支配体制は、現在の安倍政権における自民党一党支配と比べて、何がどのように違うのか。「55年体制」と「2012年体制」の違いと、民主党をはじめ現在の野党がなすべきことについて、ジェラルド・カ...
収録日:2014/11/18
追加日:2014/12/09
2

5Gはなぜワールドワイドで推進されていったのか

5Gはなぜワールドワイドで推進されていったのか

5Gとローカル5G(1)5G推進の背景

第5世代移動通信システムである5Gが、日本でもいよいよ導入される。世界中で5Gが導入されている背景には、2020年代に訪れるというデータ容量の爆発的な増大に伴う、移動通信システムの刷新がある。5Gにより、高精細動画のような...
収録日:2019/11/20
追加日:2019/12/01
中尾彰宏
東京大学 大学院工学系研究科 教授
3

マスコミは本来、与野党機能を果たすべき

マスコミは本来、与野党機能を果たすべき

マスコミと政治の距離~マスコミの使命と課題を考える

政治学者・曽根泰教氏が、マスコミと政治の距離を中心に、マスコミの使命と課題について論じる。日本の新聞は各社それぞれの立場をとっており、その報道の基本姿勢は「客観報道」である。公的異議申し立てを前提とする中立的報...
収録日:2015/05/25
追加日:2015/06/29
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授
4

BREXITのEU首脳会議での膠着

BREXITのEU首脳会議での膠着

BREXITの経緯と課題(6)EU首脳会議における膠着

2018年10月に行われたEU首脳会議について解説する。北アイルランドの国境問題をめぐって、解決案をイギリスが見つけられなければ、北アイルランドのみ関税同盟に残す案が浮上するも、メイ首相や強硬離脱派はこれに反発している...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
5

健康経営とは何か?取り組み方とメリット

健康経営とは何か?取り組み方とメリット

健康経営とは何か~その取り組みと期待される役割~

近年、企業における健康経営®の重要性が高まっている。少子高齢化による労働人口の減少が見込まれる中、労働力の確保と、生産性の向上は企業にとって最重要事項である。政府主導で進められている健康経営とは何か。それが提唱さ...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/09/21
阿久津聡
一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授