社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
心に不安を抱えない!イヤなことを忘れるには?
5月といえば、進学や就職など、新しい環境に入っていき、ようやく少し周りが見渡せるようになってきた時期ではないでしょうか。それは、精神的なストレスを感じやすいときでもあります。なぜストレスを感じるかというと、知らず知らずのうちに「怖い」と思っているからです。
では、私たちは何を恐れているのか。それは「失敗」です。
「ちゃんと確認しておけばよかった」
「もっと予習しておくべきだった」
「あのとき、あんなことを言わなければ」
後悔は心の中にずっと根を張り、なかなか出て行ってくれません。次もまた失敗するのではないか、と緊張して動きが悪くなり、さらに失敗を重ねてしまうという方は少なくないのでは。そんなあなたは、まじめな人です。でも、この悪いスパイラルに陥りがちなのは、実はまじめでひたむきな人間なのです。
『「イヤなことがなかなか忘れられない人」のための本』の著者・生月誠先生は、イヤなことや失敗があったとき、気持ちを切り替え、「忘れる」ことが大事と言っています。
まじめな人間は、イヤなことから目を背けてはいけない、問題は解決しない、無責任なことだと思いがちですが、ここで言う「忘れる」というのは一時的なもので、そこから学ばないという意味ではありません。まじめさ一本で勝負するということに、イヤな気持ちを引きずる根本的な原因があるというのです。
心に不安を抱えたままがんばると、「がんばること」と「不安」が結びついてしまいます。そんなとき、音楽を聞いたり本を読んだりして気を紛らわそうとしますが、それでも頭の中にイヤな出来事が残り続けてしまうことがあります。そんな場合、どうすれば良いでしょうか。
心から歪んでしまった体調は、良くなればまた心の好調へと帰っていきます。深呼吸をし、首をゆっくり回すことで、感じていたプレッシャーや嫌な記憶から一時的に解放されます。このことが、次の成功につながるといっても過言ではありません。
一時的なんて何の意味もないのでは?という方も、それを続けていくと次第に落ち込みにくくなるのです。
また、何か言われて傷ついたとき、仕事なり勉強なり、行動のテンポを上げてみると、イヤな気持ちを断ち切りやすいそうです。仕事の効率も上がり、余計な記憶を留めておかなくて済むので一石二鳥。それに、何より特別な動作がいらないので手軽にできますね。
「暗示」「催眠」というと、眉唾もののように聞こえますが、かかりやすい人には大きな効果が期待できる、自己暗示という方法。生月先生は、ポジティブな言葉をつぶやくだけで、それが可能だと言います。
「気持ちがとても落ち着いている」
「まじめであることは長所である」
というように、つぶやくことによって状況が好転していくという例もあります。
まじめで気にする性格で得してきたこともあるはずです。あなたのその性格で、人が心地よく過ごせたかもしれません。
「だめだけど、これでいいんだ」「気にしてもいいんだ」と、どんなこともポジティブに考えていけば、おのずと自分をしばりつけている「こうでなくてはならない」という心から解放されていくのではないでしょうか。
では、私たちは何を恐れているのか。それは「失敗」です。
私たちは失敗する
勉強不足、ケアレスミス、判断違い、その他さまざまな要因によって、私たちは失敗をします。「ちゃんと確認しておけばよかった」
「もっと予習しておくべきだった」
「あのとき、あんなことを言わなければ」
後悔は心の中にずっと根を張り、なかなか出て行ってくれません。次もまた失敗するのではないか、と緊張して動きが悪くなり、さらに失敗を重ねてしまうという方は少なくないのでは。そんなあなたは、まじめな人です。でも、この悪いスパイラルに陥りがちなのは、実はまじめでひたむきな人間なのです。
「忘れる」ことが成功への道
多くの失敗は、頭の中に「失敗体験」だけを残し、過去にとらわれたまま次に進もうとする心を妨げます。『「イヤなことがなかなか忘れられない人」のための本』の著者・生月誠先生は、イヤなことや失敗があったとき、気持ちを切り替え、「忘れる」ことが大事と言っています。
まじめな人間は、イヤなことから目を背けてはいけない、問題は解決しない、無責任なことだと思いがちですが、ここで言う「忘れる」というのは一時的なもので、そこから学ばないという意味ではありません。まじめさ一本で勝負するということに、イヤな気持ちを引きずる根本的な原因があるというのです。
心に不安を抱えたままがんばると、「がんばること」と「不安」が結びついてしまいます。そんなとき、音楽を聞いたり本を読んだりして気を紛らわそうとしますが、それでも頭の中にイヤな出来事が残り続けてしまうことがあります。そんな場合、どうすれば良いでしょうか。
カラダから治すココロの傷
健全な精神は健全な肉体に宿る、といいます。生月先生によれば、心の安定は体を落ち着かせることによって取り戻すことができるそうです。「失敗ばかりだ」「次は失敗できない」と思い込んでいる人は、緊張で体全体に力が入り、呼吸が浅く、情緒不安定になっています。心から歪んでしまった体調は、良くなればまた心の好調へと帰っていきます。深呼吸をし、首をゆっくり回すことで、感じていたプレッシャーや嫌な記憶から一時的に解放されます。このことが、次の成功につながるといっても過言ではありません。
一時的なんて何の意味もないのでは?という方も、それを続けていくと次第に落ち込みにくくなるのです。
また、何か言われて傷ついたとき、仕事なり勉強なり、行動のテンポを上げてみると、イヤな気持ちを断ち切りやすいそうです。仕事の効率も上がり、余計な記憶を留めておかなくて済むので一石二鳥。それに、何より特別な動作がいらないので手軽にできますね。
暗示をかける
もう一つ方法があります。「暗示」「催眠」です。「暗示」「催眠」というと、眉唾もののように聞こえますが、かかりやすい人には大きな効果が期待できる、自己暗示という方法。生月先生は、ポジティブな言葉をつぶやくだけで、それが可能だと言います。
「気持ちがとても落ち着いている」
「まじめであることは長所である」
というように、つぶやくことによって状況が好転していくという例もあります。
「それでいい」で、心から解放されていく
最後にもう一つ。色々やってみてもやはり忘れられず、失敗を繰り返してしまうことがあります。そんな人に向けて言いたいことは、「それでいい」ということです。持って生まれた気質、育ってきた環境、人の感じ方は様々です。まじめで気にする性格で得してきたこともあるはずです。あなたのその性格で、人が心地よく過ごせたかもしれません。
「だめだけど、これでいいんだ」「気にしてもいいんだ」と、どんなこともポジティブに考えていけば、おのずと自分をしばりつけている「こうでなくてはならない」という心から解放されていくのではないでしょうか。
<参考文献・参考サイト>
『「イヤなことがなかなか忘れられない人」のための本』(生月誠著、青春出版社)
http://woman.mynavi.jp/article/140806-44/
http://matome.naver.jp/odai/2141570569201253801
『「イヤなことがなかなか忘れられない人」のための本』(生月誠著、青春出版社)
http://woman.mynavi.jp/article/140806-44/
http://matome.naver.jp/odai/2141570569201253801
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
「見せかけの相関」か否か…コロナ禍の補助金と病院の関係
会計検査から見えてくる日本政治の実態(2)病床確保と補助金の現実
コロナ禍において一つの大きな課題となっていたのが、感染者のための病床確保だ。そのための補助金がコロナ患者の受け入れ病院に支給されていたが、はたしてその額や運用は適正だったのか。事後的な分析で明らかになるその実態...
収録日:2025/04/14
追加日:2025/07/18
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このよ...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/03/26
胆のう結石、胆のうポリープ…胆のうの仕組みと治療の実際
胆のうの病気~続・がんと治療の基礎知識(1)胆のうの役割と胆石治療
消化にとって重要な臓器「胆のう」。この胆のうにはどのような仕組みがあり、どのような病気になる可能性があるのだろうか。その機能、役割についてあまり知る機会のない胆のう。「サイレントストーン」とも呼ばれる、見つけづ...
収録日:2024/07/19
追加日:2025/07/14
3300万票も獲得した民主党政権がなぜ失敗?…その理由
政治学講座~選挙をどう見るべきか(5)政権交代と民主党
民主党は、2009年の衆議院選挙で過半数の議席を獲得し、政権交代に成功した。しかし、その後の政権運営に失敗してしまった。その理由についてはいまだ十分な反省が行われていないという。ではなぜ民主党は失敗してしまったのか...
収録日:2019/08/23
追加日:2020/02/12
印象派を世に広めたモネ《印象、日の出》、当時の評価額は
作風と評論からみた印象派の画期性と発展(2)モネ《印象、日の出》の価値
第1回印象派展で話題となっていたセザンヌ。そのセザンヌと双璧をなすインパクトを与えた作品があった。それがモネの《印象、日の出》である。印象派の発展において重要な役割を果たした本作品をめぐる歴史的議論や当時の市況を...
収録日:2023/12/28
追加日:2025/07/17