ゴーン改革の反省とグローバル経営の教訓
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
ゴーン改革のなかで経営者人材はいかに育ったのか?
ゴーン改革の反省とグローバル経営の教訓(3)経営者人材の育成
西川廣人(株式会社西川事務所代表/日産自動車株式会社 元代表執行役社長兼CEO)
 組織運営では、あまり当初の指標にこだわると、前に進みにくくなる。ゴーン改革の妙味は、短期で達成できる具体的な成功体験を全社的に味あわせるところにあった。また、ヨコ軸とタテ軸のクロスファンクショナルな経営を進めていくなかで、それをリーダーとして率いたメンバーたちが、次世代の経営者人材として育っていき、次の発展段階で大いに役立つことになる。(全9話中第3話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:10分08秒
収録日:2020年11月10日
追加日:2021年5月17日
≪全文≫

●ショートタームでスモールサクセスをつくる方法


―― オックスフォードで西川さんが講義をした資料が私の手元にありますが、これは本当に驚くべき速さですね。最初の2年間で第一ステップを超えて、それで第二ステップに回していくという。

西川 そうですね。その段階では、中にいたわれわれも、あるいは当時の社長であったゴーン社長自身も、どんなペースで事を進められるのか、100パーセント確信があったかというと、そうではないと思います。ただ、「こっちに行こうね」と方向性があり、「最初はまず、ここまでやろう」というやり方をしたわけです。

 ところが、ある程度スピード感をもって進められたので、途中であまり迷わずにできた 。マトリクスによる仕事のしかた、軸を通していく仕事のしかたが、最初の段階、次の段階というかたちでスムーズに進めた背景に、それがあったのではないかと思います。

―― 最初の1年が経った段階で、もう半期で黒字が出ました。まずショートタームでスモールサクセスを作ってしまうという、このやり方もすごいですね。

西川 ゴーン社長自身、全体を大きな場と見て、そういう仕事をされましたし、われわれも同様です。仕事のしかたが整理されていないときには、ある部分で、ある目標を持つ。「この目標に向かってやろう」というなかで、小さい成功でもいい、「できたね」ということがあれば、 プロセスをさかのぼって「どういうことをすればよかったのか」と整理することができます。

 組織運営である以上、取り組む前には当然「プロセス・アンド・プロシージャ(process and procedure: 何をどのようにするのか)」をきちんとして、KPI(Key Performance Indicator: 重要業績評価指標)を決めます。しかし、ここにあまり細かくこだわっていると、なかなか進まない。ざっくりと決めて、まず成功体験を積み 、「こういうやり方をすればいいんだね」と実感することです。そのほうがおっしゃった通り、速いし、現実的だし、具体的だという感じがします。そういうことを全社的に体験させようという仕掛けで動かせた のだと思います。


●機能をまたいで成果を出すための方法を経験した人材


―― 西川さん自身もそうですが、新しい改革チームのメンバーの人選を急がれました。そのメンバーの人たちが2年で経営者人材として育たれたということなのですね。

西川 その段階で育...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳

人気の講義ランキングTOP10
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!
堀口茉純
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(3)稲作社会と頑張る日本人
悲惨な戦争だったけど頑張った…稲作社会が作る日本人の心
與那覇潤
編集部ラジオ2026(7)10分解説!新撰組の魅力とは?
「新撰組」の真の魅力は史実と物語の隙間にあり
テンミニッツ・アカデミー編集部
『孫子』を読む:地形篇(2)敗戦に至る「6つの特性」
「敗の道」と「上将の道」――現場のリーダーの心得として
田口佳史
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(3)祖先崇拝の5つの特徴
夢魔の重圧?…なぜ「バチあたりの人間」が村八分になるのか
賴住光子
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
大谷翔平の育て方・育ち方(8)目標に向かう力
なぜ毎日練習したくなるのか?大谷翔平の目標に向かう力
桑原晃弥
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二
高市政権の進むべき道…可能性と課題(3)外交への懸念と経済復活への提言
「強い経済」へ――実現への壁は古い日本と同調圧力!?
島田晴雄