ゴーン改革の反省とグローバル経営の教訓
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
なぜ「日産リバイバルプラン」を前倒しで達成できたのか
ゴーン改革の反省とグローバル経営の教訓(2)最初のステップ
西川廣人(株式会社西川事務所代表/日産自動車株式会社 元代表執行役社長兼CEO)
 西川氏が振り返るのは、ゴーン体制の最初のステップの鮮やかさだ。個別に抱える複雑な問題を解決するために、グローバルな横軸を通し、さらに地域毎の「マネジメントコミッティ」をつくった。そして「共通の定義」による「共通の目標」を設定し、一貫性のある仕事に向けて「まず一歩」を進め出したのである。その結果、最初の2年で当初の全体目標を達成。みんなが仕事の進め方をつかみ、自信を抱くようになった。(全9話中第2話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:10分32秒
収録日:2020年11月10日
追加日:2021年5月10日
≪全文≫

●あとから見ると単純だが、中の人からは分からなかったこと


西川 ゴーン体制になって、生産、物流、購買というものづくりの軸を(地域横断でグローバルに)通し、それとは別に、販売を直接つなげた地域ごとの「マネジメントコミッティ」をつくりました 。これで少なくとも仕組みとしては、「そうか。そう仕事をすればいいのか」ということが、もう少し、はっきりと見えてきました。

 (ゴーン体制で)やったことは、あとから考えてみると、比較的単純なことだと思うのですが、当時の日本人の目には「どこから手をつけていいか、なかなか見えてこなかった」ということではないでしょうか。

―― あとから見ると単純だけれど、実際に中の人から見ると分からなくて、いろいろ試行錯誤しながら、どんどん悪化していく。そのときに、ちょうどいいタイミングでゴーンさんが出てくるという。

西川 そうだと思います。

―― そうですね。深刻な反省はしていたけれども、自分たちはどうしていいかわからないという、ちょうどいいタイミングだったわけですね。

西川 ですから、「その力をある方向に持っていけば絶対にすぐ回復するはずだ」という確信は、相当早い段階で持ったのではないでしょうか。

―― そうでしょうね。やはりそれだけ苦しんできたからですよね。

西川 そうだと思いますね。日産の場合は、海外投資は非常に早かったです。その分、他の皆さんより先へ行かなくてはならなかったのですが、逆になってしまった。収益がこうなって(下降して)しまったということですから、そのキャッチアップがかなりのスピードで進んだということでしょうね。


●分かりやすい共通の定義で、分かりやすい共通の目標を設定する


―― (ゴーン体制では)クロスファンクショナルチーム(Cross Fuctional Team: 経営課題を解決するため、部門や役職を横断して人材を集めて構成されるチーム) をつくってから、リバイバルプラン(日産リバイバルプラン: NRP)の発表まで、ものすごい速さですよね。最初に面談をして、クロスファンクショナルチームを選んで、リバイバルプランに持っていくまでを、半年くらいの時間軸で行く。しかも削ぎ落として削ぎ落として、ものすごくシンプルなかたちにしていく。あそこが、経営者のある種の技法なのでしょうか。

西川 技法というか、いろいろと抱えている状況には、やはりいろいろ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭

人気の講義ランキングTOP10
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(2)タタールのくびきと「第三のローマ」
なぜロシアが「第三のローマ」なのか?…東ローマ帝国とモンゴル帝国の根深い影響を探る
上月豊久
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
編集部ラジオ2026(37)長谷川眞理子先生の公開収録!
【アンケート&公開収録】長谷川眞理子先生:男と女でどう違う?能力の高め方
テンミニッツ・アカデミー編集部
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(6)認知症予防と健康寿命の延伸に向けて
フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
小川純人
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(7)幸福度を高める方法
幸せも不幸せも伝染する――幸せの輪を広げて世界平和へ
前野隆司
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(1)国守・大伴家持と地方社会の日常
『万葉集』でわかる奈良時代の貴族と地方豪族の関係と日常…歌人・大伴家持の歌に秘められた国守時代の苦労話
上野誠
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎