勢いと余白
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人が好き…「人のために喜んでもらう」ことが一番の快感
勢いと余白(6)単純なものこそ感動する
コシノジュンコ氏は自分が女性であることも、あまり意識しないという。意識するのは仕事や時代など、見えるものだけである。コシノ氏の著書『56の大丈夫』の核心も、「人のために喜んでもらう」ことだという。「自分が好かれたい」ではなく「相手にどうしてあげるか」ということでもある。そして、今、目の前にあることを楽しんで大切にすることが人生の成功だという。また、人は単純なものこそ感動する。その精神は、おもてなしにもつながると、美空ひばりのエピソードを紹介しつつ語る。(全11話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12分29秒
収録日:2022年10月6日
追加日:2023年1月20日
カテゴリー:
≪全文≫

●今、目の前にあることを楽しんで大切にすることが、人生の成功


―― 以前「テンミニッツTV」で執行さんがコシノさんの『56(ごろく)の大丈夫』という本を紹介されたことがありました。

コシノ そうですか。

―― その話をお聞きになった視聴者の女性から質問をいただきました。

 「日々の仕事の中で、頭が固い人がいたり、融通が利かない人がいたりする。そういうものを女性の力で、どう突破していくか。その力をコシノさんが非常にお持ちのような気がしました。ぜひその秘訣を知りたいのですが」という質問でした。周りにそういう人がいた場合、どう突破していけばいいとお考えですか。

コシノ 「女性」ということを意識し過ぎていますね。私はあまり自分が女性だと意識していないです。男性ではないけれど、女性を意識していないですね。意識するのはやはり仕事とか、時代とか、目の前のこととか。

執行 対象物ですよね。

コシノ 見えるもの。見えるものは意識しますよ。見えないものは意識のしようがないですね。だから意識の仕方が違うのではないでしょうか。

 私は自分が女性だから、やっているわけではない。気がついたら「女性かな」などと思いますし、やっぱり女性ですけれども。無視はしていないのですが、でも、女性は独特の現実文化を持っているのです。男性と、そこが少し違うように思います。

 男性はすごく大きな理想論を持っています。女性は目の前の現実に強いんです。いざとなったら、ものすごい強いのです。

執行 原始性ですよ。

コシノ 現実のものなんです。

執行 これが女性の一番の(強さです)。だからコシノジュンコさんは最も女性的だとも言えるのです。

コシノ だから、女性が持っていた潜在的な意識みたいなものがあります。早く言えば、目の前の現実のものには、ものすごく強いし、そこに敏感だし。未来や先のことは分からないけれど、「今、大切じゃないの?」みたいなことが私は好きなんです。

 『(56の)大丈夫』は全部、人、人、人なんです。「人のために喜んでもらう」。これが、やはり一番の快感ですね。

 そして「大丈夫」の「大」は「一人(「一」と「人」)」からなるのです。やっぱり一人一人が大切で、「みんな一緒くた」ではないと思うのですね。

執行 あの本はもともと「岸和田思想」ですからね。

コシノ そうですね(笑)。...

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