本当のことがわかる昭和史《6》人種差別を打破せんと日本人は奮い立った
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
非アウタルキー国家といわれた日本。アウタルキーとは?
本当のことがわかる昭和史《6》人種差別を打破せんと日本人は奮い立った(13)アジア独立こそ日本の生きる道だった
渡部昇一(上智大学名誉教授)
アメリカやイギリス、ソ連など自給自足国家は、他国との貿易を制限して自国経済を守るために、どんどん関税障壁を高め、ブロック経済化を推し進めた。しかも、日独伊三国同盟やシナ事変などによって態度を硬化させた英米は対日禁輸策を打ち出してきていた。これを打開するため、日本はアジア諸国を独立させることによって自由貿易を進め、資源を確保しようと考えた。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第六章・第13回。
※本項には該当映像がありません。
時間:9秒
収録日:2015年2月2日
追加日:2015年9月17日
≪全文≫
 ちなみに、共同宣言の最後の条目に「進んで資源を開放し、以て世界の進運に貢献す」とあるのも、このときの日本の思いをよく象徴している。

 当時、アウタルキーという言葉があった。これは「自給自足国家」「自己完結経済」というほどの意味である。つまり、他国から輸出入をしなくてもやっていける国ということを意味する。

 イギリスやオランダ、フランスなどは多くの植民地を抱えていたから、もちろんアウタルキーである。アメリカやソ連も広大な領土に資源がたくさんあるからアウタルキーだ。一方で問題なのは、非アウタルキー国家の日本やドイツ、イタリアであった。

 ホーリー・スムート法が成立したために世界貿易が縮減し、景気が急激に冷え込んでくると、アウタルキーの国々は他国との貿易を制限して自国経済を守るために、どんどん関税障壁を高め、ブロック経済化を推し進めた。こうなると、非アウタルキー国家はたまったものではない。

 しかも、日独伊三国同盟やシナ事変などによって態度を硬化させた英米は対日禁輸策を打ち出してきていた。

 これを打開するには日本はアジアに資源を求めざるをえない。だが日本は、アジア侵略によって資源を入手しようと考えていたのではなかった。アジアを解放して、アジア諸国を独立させることによって自由貿易を進め、資源を確保しようと考えたのである。その思いが、共同宣言の最後の条目に込められているのである。

 アジアの独立こそが、日本の生きる道であったことは、きちんと踏まえておかねばならぬ点である。

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(1)話し上手な天下人
織田信長と豊臣秀吉の関係…信長が評価した二つの才覚とは
小和田哲男
最初の日本列島人~3万年前の航海(1)日本への移住 3つのルート
最初の日本列島人はいつ、どうやって日本に渡ってきたのか
海部陽介
明治維新から学ぶもの~改革への道(1)五つの歴史観を踏まえて
明治維新…官軍史観、占領軍史観、司馬史観、過誤論の超克
島田晴雄
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
中村彰彦
天下人・織田信長の実像に迫る(1)戦国時代の日本のすがた
近年の研究で変わってきた織田信長の実像
柴裕之

人気の講義ランキングTOP10
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
逆境に対峙する哲学(6)分別からの超越
ネガティブ・ケイパビリティとは?信じて待つことの意味
津崎良典
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(5)羽柴軍団の戦い方
長期包囲戦が得意!?“軍事的天才”秀吉の戦い方の特徴
黒田基樹
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(2)機械学習と大規模言語モデル
常識を初めて知った!?生成AIの大規模言語モデルとは
岡野原大輔
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(3)DSA化した民主党と今後の展望
DSAの民主党乗っ取り工作…世代交代で大躍進の可能性
東秀敏
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
編集部ラジオ2025(33)2025年を振り返る
2025年のテンミニッツ・アカデミーを振り返る
テンミニッツ・アカデミー編集部
メンタルヘルスの現在地とこれから(4)3つの予防と4つのケア
「1on1」の効果は?メンバーの不調を見逃さないためのケア
斎藤環