本当のことがわかる昭和史《6》人種差別を打破せんと日本人は奮い立った
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
東條英機が東京裁判での供述書に込めた静かな怒りとは?
本当のことがわかる昭和史《6》人種差別を打破せんと日本人は奮い立った(14)最後まで失われなかった誇り
渡部昇一(上智大学名誉教授)
日本は、人種差別をしアジア侵略をしてきた英米に立ち向かうという意義を掲げて戦ったが、相手から「世界制覇を目指していた」「侵略国だった」などと断罪される。結果として、日本は敗戦を迎えることになるのだが、最後まで誇りは失われなかった。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第六章・第14回。
※本項には該当映像がありません。
時間:9秒
収録日:2015年2月2日
追加日:2015年9月17日
≪全文≫
 この大東亜共同宣言に掲げられた「万邦共栄の楽を偕にする」「大東亜の安定」という言葉は、米英開戦時に渙発された「米国及英国ニ対スル宣戦ノ詔書」でも使われている言葉である。

 〈抑々東亜ノ安定ヲ確保シ、以テ世界ノ平和ニ寄与スルハ、丕顕ナル皇祖考丕承ナル皇考ノ作述セル遠猷ニシテ、朕カ拳々措カサル所。而シテ列国トノ交誼ヲ篤クシ、万邦共栄ノ楽ヲ偕ニスルハ、之亦帝国カ常ニ国交ノ要義ト為ス所ナリ〉

 この文章にも関連することであるが、開戦当時の首相であった東條英機が、東京裁判での宣誓供述書で次のように述べている。長文になるが、本章で見てきた日本人の思いがよく伝わるものであるので抜粋引用したい。

 〈東條内閣が大東亜政策を以て開戦後之を戦争目的となした理由につき簡単に説明いたします。従前の日本政府は東亜に於ける此の動向に鑑み又過去に於ける経験にも照らして、早期に於て東亜に関係を有する列国の理解に依り之を調整するのでなければ永久に東亜に禍根を為すものであることを憂慮致しました。そこで一九一九年(大正八年)一月より開催せられた第一次世界大戦後の講和会議に於ては我国より国際連盟規約中に人種平等主義を挿入することの提案を為したのであります。しかし、此の提案は、あえなくも列強に依り葬り去られまして、その目的を達しませんでした。依って東亜民族は大いなる失望を感じました。一九二二年(大正十一年)の「ワシントン」会議に於ては何等此の根本問題に触るることなく寧ろ東亜の植民地状態、半植民地状態は九ケ国条約に依り再確認を与えられた結果となり東亜の解放を希う東亜民族の希望とは益々背馳するに至ったのであります。次で一九二四年(大正十三年)五月米国に於て排日移民条項を含む法律案が両院を通過し、大統領の署名を得て同年七月一日から有効となりました。これより先、既に一九〇一年(明治三十四年)には濠州政府は黄色人種の移住禁止の政策をとったのであります。斯の如く東亜民族の熱望には一顧も与えられず常に益々之と反対の世界政策が着々として実施せられました。そこで時代に覚醒しつつある東亜民族は焦慮の気分をもってその成行を憂慮いたしました。その立場上東亜の安定に特に重大なる関係を有する日本政府としては此の傾向を憂慮しました。歴代内閣が大東亜政策を提唱致しましたことは此の憂慮より発したのであって、東條内閣はこれ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!
堀口茉純
織田信長と足利義昭~検証・本能寺の変(1)はじめに
新史料の発見で見直される「本能寺の変」
藤田達生
概説・縄文時代~その最新常識(1)縄文時代のイメージと新たな発見
高校日本史で学んだ縄文時代のイメージが最新の研究で変化
山田康弘
天皇のあり方と近代日本(1)「人間宣言」から始まった戦後の皇室
皇室像の転換…戦後日本的な象徴天皇はいかに形成されたか
片山杜秀
最初の日本列島人~3万年前の航海(1)日本への移住 3つのルート
最初の日本列島人はいつ、どうやって日本に渡ってきたのか
海部陽介

人気の講義ランキングTOP10
新撰組と幕末日本の「真実」(8)戊辰戦争~明治期の新撰組の魂
受け継がれる魂…戊辰戦争での奮戦と自由民権運動の情熱
堀口茉純
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(5)美の裏に潜む恐ろしい側面
恐ろしい日本…常に何者かに見られ、個性が抑圧される社会
賴住光子
性はなぜあるのか~進化生物学から見たLGBT(1)有性生殖と無性生殖
なぜ雄と雌の2つの性別があるのか…「性」の謎とLGBT
長谷川眞理子
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
数学と音楽の不思議な関係(2)リズムと数の不思議と変拍子
童歌「あんたがたどこさ」は何拍子?変拍子の不思議な魅力
中島さち子
変化する日本株式市場とPEファンド(1)近年急増するPE投資
プライベート・エクイティ・ファンドとは何か…その手法は?
百瀬裕規
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(4)日本の特性と心理的安全性の誤解
心理的安全性を阻む「集団主義」と「権威勾配」
青島未佳