本当のことがわかる昭和史《7》歴史を愛する日本人の崇高な使命
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
強硬なナショナリストだと批判されても歴史を見直すべき
本当のことがわかる昭和史《7》歴史を愛する日本人の崇高な使命(10)太平洋戦争における最大のリビジョニストはマッカーサー
渡部昇一(上智大学名誉教授)
第二次世界大戦の対日戦、すなわち太平洋戦争における最大のリビジョニストはマッカーサーである。事実、アメリカ議会での証言で自ら東京裁判をひっくり返してしまったのだから、マッカーサーほど完全なリビジョニストはいないだろう。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第七章・第10回。
時間:3分53秒
収録日:2015年2月2日
追加日:2015年9月24日
≪全文≫
 さらにいえば、日本の外交官でも、民間の海外駐在員でも、この証言を世界に広めてもらいたいものである。こんなに重要なことを、いまのアメリカの政治家や外交官は知らないし、学校でも教えるわけもなく、勉強するはずもない。外交官の場合、外交ルートを通じて公の場でこのようなことばかりをいうのは角が立つ場合が多いが、プライベートな範囲でいろいろな人に会えるだろう。ぜひこのマッカーサー証言から始めてもらいたい。マッカーサー証言は「歴史戦争」に勝つ鍵であり、そこから日本の弁明は始まらなければならないのだ。

 ところがいま、海外でうっかり順序を間違えて「日本の大東亜戦争は自存自衛のための戦争だった」と表明すると、すぐに修正主義者を意味する「リビジョニスト(revisionist)」といわれかねない。英語圏で「リビジョニストだ」といわれると、人種差別的な意味も含めて強硬なナショナリストだという、非常に悪いイメージで見られてしまうから、たじろぐ人も多いだろう。

 リビジョニストという言葉は、19世紀後半頃のイギリスで、教会の儀式をどうするかといった議論の中で使われた。その古い言葉が再び流行り始めたのは、1900年頃にドイツの社会主義者ベルンシュタインなどに対して、マルクス主義の用語として修正主義者なる批判が使われるようになったことによる。日本でも1960年代に、モスクワと北京が出した統一見解に日本共産党が反対し、修正主義者として批判されている。リビジョニストはいつも批判される側なのである。

 第一次世界大戦後のアメリカでもリビジョニストという言葉が使われていた。第一次世界大戦にアメリカが参戦する際、参戦の理由がいろいろ掲げられたが、国民にはあまり理解されなかった。それでいてアメリカは同大戦で多数の死傷者を出したので、戦後になって「これはおかしい」という声が出てきたのである。敗戦国のドイツだけが悪いのではない、フランスのレイモン・ポアンカレ大統領も悪かったというように、プラスでもマイナスでもなく、歴史をきちんと見直そうという人たちをリビジョニストといったのだ。

 ところが、そういう歴史見直し主義が一定の支持を得始めた頃に、ナチス・ドイツが台頭してきたため、歴史の見直しが誤ってナチス擁護と取られるようになってしまった。そのため、いまでもリビジョニズム(修正主義)といえば、ナ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
イスラエルの歴史、民族の離散と迫害(1)前編
古代イスラエルの歴史…メサイア信仰とユダヤ人の離散
島田晴雄
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
織田信長と足利義昭~検証・本能寺の変(1)はじめに
新史料の発見で見直される「本能寺の変」
藤田達生
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(1)決断と信念のユダヤ人救出
毅然として人道を貫き、命を救う…樋口季一郎のユダヤ人救出
門田隆将
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
歌舞伎の魅力とサバイバル術…市川團十郎の歴史から考える
堀口茉純
百姓からみた戦国大名~国家の本質(1)戦国時代の過酷な生存環境
戦国大名と民衆の過酷な課題…飢饉の常態化をどう生き延びるか
黒田基樹

人気の講義ランキングTOP10
日本の財政の真実を検証する(2)なぜ財政危機は起きていないか
なぜ財政危機は起きていないのか…国債の金利のトリックを読み解く
宮本弘曉
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
ラカンの精神分析~心の謎を解き明かす(7)ベイトソンの学習理論とコンテクスト
ダブルバインドとは?ベイトソンの学習理論から解き明かす
斎藤環
ポスト国連と憲法9条・安保(4)自衛隊と憲法改正の問題
「憲法9条に自衛隊を書き込む」という改憲案は「姑息」
橋爪大三郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か
地政学をわかりやすく解説…地政学の「3つの柱」とは?
小原雅博
認知症とは何か(1)疾患の種類と対応
多くの認知症の原因は「脳のゴミ」の蓄積
遠藤英俊
老子の神髄(2)達人の境地と「無為」
無為とは「絶対なる喜びを得る」こと…その境地こそ長寿への秘訣
田口佳史