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国の名誉を貶めた罪で、もう一人、腹を切ってもらいたいのが朝日新聞の社長である。
どうしても腹だけは切りたくないというならば、せめて海外に行ってもらい、同社がこれまで行なってきた、いわゆる「従軍慰安婦」や「強制連行」といった歴史の捏造および歪曲報道を取り消してもらいたい。まずは「従軍慰安婦」の銅像が立っているアメリカの街を一つひとつ回り、市長に会ってこう話してほしいのである。
「貴市に設置されたいわゆる『従軍慰安婦像』は、韓国系市民の運動によって建てられたものでしょう。しかし、彼らの主張はすべて、私どもの新聞に掲載されたインチキ記事が発端になっているもので、事実無根です。まことに恥ずかしいことですから撤去してください。その費用は弊社で持たせていただきます」
ここまでいったら市長も否定できないだろう。
それからアメリカの議会でも、できることなら外務省の斡旋でスピーチまたは公聴会を開いてもらい、こう述べてもらうのだ。
「アメリカ議会でも、あの『アメリカ合衆国下院一二一号決議』をはじめとする、いわゆる『従軍慰安婦』謝罪要求決議および非難決議が可決されましたが、それも、私どもの新聞のインチキ記事によるものです。それらの決議の中で述べられていることは、事実ではありません」
国連人権委員会に任命された特別報告者のクマラスワミ女史も、世界のどこの軍隊にでもいた慰安婦の問題も、日本だけの強制連行によるセックス・スレイブ(性奴隷)の問題として、「軍隊によって、または軍隊のために性的サービスを強要された」「戦時中の軍の性奴隷」だったと、裏付けのない証言や事実誤認などに基づき、日本に対して不当な批判を行なっている。外務省が訂正を求めても応じなかったという。
朝日新聞の社長がクマラスワミ女史に会い、「あなたが日本の批判の根拠として挙げられたことは、すべて私どもの新聞のインチキ記事によるものです」といっても、「朝日新聞だけではなく、オーストラリア人作家のジョージ・ヒッグス氏の『The Comfort Woman』も参照しました」というかもしれない。ところが「その『The Comfort Woman』に書かれている『慰安婦奴隷狩り』も、当社がすでに捏造だと認めて取り消した吉田証言によるものです」と朝日新聞社の社長にいわれたら、クマラスワミ女史も「そういう事実は間違いなくあります」とはいえないだろう。
もう一つ、マグロウヒル社が出版したアメリカの歴史教科書もひどいものである。これも日本の外務省が抗議したにもかかわらず、まったく聞く耳を持たないらしい。
なにせ、日本軍が20万人もの若い朝鮮人女性を拉致してセックス・スレイブにしたという、世紀の大虚報が朝日新聞の記事を発端にして広まり、世界をあっといわせたわけだから、一大センセーショナルである。こうした虚報を崩壊させるには、さらなるセンセーションが必要だ。
そのために朝日新聞社の社長に腹を切れとはいわないまでも、世界各国を行脚し、いわゆる「従軍慰安婦」や「強制連行」といったインチキを一つひとつ否定して、「大東亜戦争を戦った日本国と日本人祖先を貶め、いま生きている日本国民の名誉と誇りを傷つけ、それを国内の日本国民だけでなく、世界中に歴史事実の捏造歪曲を振り撒き、世界各国に住む在留邦人の名誉を棄損し、人権を侵害し、その生命財産の安全をも脅かした」罪を償ってほしいのである。
朝日新聞は何十年にもわたり、根拠のない記事で、われわれの先祖や先輩、われわれ自身、われわれの子供、孫などのすべての世代に、日本人が外国人の前に顔も上げられないような恥をかかせた。本来、これは十分に切腹に値する。
そうでなければ、彼らは「日本人の恥」というものを、いったいどう考えるのか。
朝日新聞は紙面で何やら検証めいたことをしているが、それらは単なる言い訳にしか聞こえてこない。彼らが謝罪したとしても、それは朝日新聞読者に謝っているだけであり、日本人に謝罪していないばかりか、朝日新聞のインチキ記事を信じ込んでいる海外の人たちには何の説明もしていないに等しいのである。


