本当のことがわかる昭和史《7》歴史を愛する日本人の崇高な使命
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
アメリカの禁書が教えてくれる歴史の本当の姿
本当のことがわかる昭和史《7》歴史を愛する日本人の崇高な使命(18)歴史を取り戻そう
渡部昇一(上智大学名誉教授)
東京裁判史観は過去の問題ではなく、現在進行形で続いている現代の問題である。平成18年、経済同友会は小泉首相に靖国参拝を自粛するよう求めた提言を行なっているが、その幹事会の中で、「戦勝国の裁判が間違っていたと学んだとしても、六十年前には戻れない」と発言している。だが、歴史は取り戻すことができるし、戻らなければ、日本の精神的な再建はあろうはずがない。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第七章・第18回。※本項には該当映像がありません。
時間:9秒
収録日:2015年2月2日
追加日:2015年9月24日
≪全文≫
 残念ながら、東京裁判史観は過去の問題ではなく、現在進行形で続いている現代の問題である。

 たとえば平成18年(2006)、小泉純一郎元首相が靖国神社を参拝したが、当時の経済同友会は首相に靖国参拝を自粛するよう求めた提言を行なっている。

 その幹事会の中で、こういう発言があった。

〈靖国神社も絡め、東京裁判は妥当だったかという話もあるが、戦勝国の裁判が間違っていたと学んだとしても、六十年前には戻れない〉
(平成18年〈2006〉6月8日付、産経新聞)

 だが、戻ることができる。

 いや、戻らなければ、シナや韓国が日本に仕掛けている歴史戦争に負けてしまう。その大きなポイントになる一つが、先のマッカーサー証言である。

 歴史とは非常に面白いもので、ある出来事が起きてから6、70年ぐらい経つと新しい史料が数多く出てきて、思わぬ方向に展開していくものである。

 たとえば米国では、日米開戦当時の米大統領であるルーズベルトに対する批判もかなりある。ジョージ・ナッシュというアメリカの歴史家が、これまで非公開にされていたフーバー元米大統領のメモなどをまとめた『FREEDOM BETRAYED(裏切られた自由)』という本を発刊した。

 フーバーはルーズベルトの前の大統領で、同書によれば、彼はルーズベルトを「対ドイツ参戦の口実として、日本を対米戦争に追い込む陰謀を図った『狂気の男』」と批判したという(2011年12月8日付、産経新聞朝刊)。同記事は、「マッカーサーも、『ルーズベルトは四一年夏に日本側が模索した近衛文麿首相との日米首脳会談を行い、戦争回避の努力をすべきだった』と批判していた」と指摘している。

 アメリカで最も尊敬されている歴史家と呼ばれたチャールズ・A・ビーアドの著書(邦題『ルーズベルトの責任──日米戦争はなぜ始まったか』〈藤原書店〉)も、昭和23年(1948)に出版されてまもなく禁書になっていた。

 ところが、戦後も半世紀以上が経つと、こういう本が出版されるようになってくる。同様にマッカーサー証言も、再びそれを世に出せば、少なからぬ人たちが反応してくれるような土台ができつつあるといってもいいだろう。

 歴史は取り戻すことができるし、70年前に戻ることもできる。戻らなければ、日本の精神的な再建はあろうはずがない。戻らなければならないのである...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
百姓からみた戦国大名~国家の本質(1)戦国時代の過酷な生存環境
戦国時代、民衆にとっての課題は生き延びること
黒田基樹
「三国志」の世界とその魅力(1)二つの三国志
三国志の舞台、三国時代はいつの・どんな時代だったのか?
渡邉義浩
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
歌舞伎の魅力とサバイバル術…市川團十郎の歴史から考える
堀口茉純
本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(1)「客観的かつ科学的な歴史」という偽り
半藤一利氏のベストセラー『昭和史』が持つ危険な面とは?
渡部昇一
明治維新から学ぶもの~改革への道(1)五つの歴史観を踏まえて
明治維新…官軍史観、占領軍史観、司馬史観、過誤論の超克
島田晴雄
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(1)弥生時代はいつ始まったのか
なぜ弥生時代の始まりが600年も改まった?定説改訂の背景
藤尾慎一郎

人気の講義ランキングTOP10
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
高市政権の進むべき道…可能性と課題(1)高市首相の特長と政治リスク
歴史的圧勝で仕事人・高市首相にのしかかるリスク要因
島田晴雄
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
こどもと学ぶ戦争と平和(2)「本当の平和」とは何か
「平和」には2つある…今の日本は本当に平和なのか?
小原雅博
いま夏目漱石の前期三部作を読む(9)反知性主義の時代を生き抜くために
なぜ『門』なのか?反知性主義の時代を生き抜くヒント
與那覇潤
AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(6)『閉された言語空間』の問題意識
江藤淳と喧嘩…加藤典洋『テクストから遠く離れて』の意味
與那覇潤
大谷翔平の育て方・育ち方(9)大きな使命感を持って
「野球人気の回復に貢献したい」――大谷翔平の強い使命感
桑原晃弥
新しいアンチエイジングへの挑戦(6)ビタミンとお米とアンチエイジング
日本人に必要な栄養素は?幹細胞治療をどう考える?
堀江重郎
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉