本当のことがわかる昭和史《7》歴史を愛する日本人の崇高な使命
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アニメや漫画だけじゃない。外国人はもっと日本を知りたい
本当のことがわかる昭和史《7》歴史を愛する日本人の崇高な使命(15)日本の情報を世界に発信する重大性
渡部昇一(上智大学名誉教授)
歴史問題についての日本の主張が世界に広まらず、中韓の荒唐無稽なプロパガンダを真に受けている人が多いのは、日本が世界に向けた情報活動を真剣に行なってこなかったからだ。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第七章・第15回。
時間:5分10秒
収録日:2015年2月2日
追加日:2015年9月24日
≪全文≫
 歴史問題についての日本の主張が世界に広まらず、中韓の荒唐無稽なプロパガンダを真に受けている人が多いのは、日本が世界に向けた情報活動を真剣に行なってこなかったからだ。そこで私は、日本政府は、かつてあれだけの軍艦を建造したぐらいの熱心さや予算をもって、専門の翻訳会社をつくるべきだと思う。

 もちろん、政府が直接つくった会社だと問題があるかもしれないから、政府の意向を受けた一般の会社でもいいだろう。その会社では、マッカーサー証言の解説書や、主にシナ・韓国による不当な誹謗中傷を正す歴史資料を英訳し、世界各国の大学や各種機関に配布する。

 なぜ、そんなことが必要かといえば、現在、英語の小説を日本語に訳して出版する会社はいくらでもあるが、日本語を英語に翻訳して出版する会社や組織はほとんどないのが実情だからである。だいいち、日本語を英語に訳してくれる会社も、なかなかない。そうなると個人に頼むしかないが、大学の先生などはなかなか忙しく、そううまく事は運ばない。

 だから日本語を英語に翻訳することがキャリアになり、朝から晩まで訳しても食うに困らない仕組みや組織が必要である。やはり外務省が本当に、ODAの10%でも使うぐらいの気構えで翻訳および海外への情報発信の仕組みを整えるべきだ。

 何よりも、私の知る限り外国人たちは、日本のことを本当に知りたがっている。

 現在は多くの国が近代国家になったが、戦前は欧米の列強以外に近代国家になれそうな国は日本以外にどこもなかった。ある意味で、日本は西洋文化を吸収したあと、シナや韓国などの外国に、〝電圧〟を落としてそれを紹介する変圧器のような存在だった。

 しかも日本は数多くの漫画やアニメ作品を世界に送り出しているばかりか、歴史も非常に古く、独自の文化・文明を発展させてきた。戦争で国土の多くが焼け野原になり、どうにもならない小さな島国だと思われたが、あっという間に復興し、一時は一人当たりGNPがアメリカを超えていた。それゆえ外国人は、日本は不思議な国だと思っていて、日本のことをもっと知りたがっているのだ。

 ところが残念なことに、日本について書かれた英語の本がほとんどない。少しは出ているが、その内容を見ると、左翼系のものが多いのが実情だ。

 外国人に日本語の本を読めといっても、とても無理である。私よりもずっと長く大学にい...

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