がん治療になぜナノマシンを活用したDDSが有効なのか
ナノテクノロジーでがんに挑む(3)ナノマシンを使ったがん治療
ナノマシンを使ったドラッグデリバリーシステム(DDS)によるがん治療は現在、有効性と安全性を調べる第2相まで臨床試験が進んでいる。この仕組みを使えば、がん細胞に直接薬を届けることが可能になる。そこで、特に研究開発が...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/03/12
マルチスケールエンジニアリングによる安心で安全な未来
教養としてのナノテクノロジー(10)界面現象とマイクロ流体システム
ナノメートルスケールの発見をメートルサイズスケールの人間の生活に役立てるには、実用に供するデバイスをつくり出す必要がある。近年、マイクロ流体システムを使用したデバイスの開発により、医療効率が格段に上がることが予...
収録日:2021/03/29
追加日:2021/09/23
ナノマシンによる投薬は抗がん剤の副作用すら緩和する
ナノテクノロジーで創る体内病院(3)副作用なきがん治療
ナノマシンを用いたがん治療は、膵臓がんや脳腫瘍のような薬が届きにくいがんにも有効だ。また抗がん剤で問題となる副作用も、ナノマシンによる投薬ならば解決可能だ。研究を進める東京大学政策ビジョン研究センター特任教授で...
収録日:2016/10/24
追加日:2017/03/08
水滴にみる表面張力の分子起源とその制御について考える
教養としてのナノテクノロジー(9)水とナノテクノロジーの関係
地球を地球たらしめるもの、それが「水」である。水は他の物質と比較してもその性質は特異だ。その理由は、水の熱的性質と強力な表面張力にある。前者はナノスケールで起こる「水素結合」、後者はナノスケールでの制御である「...
収録日:2021/03/29
追加日:2021/09/16
核酸医薬が抱える課題解決へ、進む「ユニットPIC」研究開発
ナノテクノロジーでがんに挑む(5)脳腫瘍治療のためのDDS活用<後編>
脳腫瘍治療のためドラッグデリバリーシステム(DDS)を用いた3つ目のアプローチはサイズチューニング、言い換えると「キャリアシステムの正確なナノサイズ制御」である。抗体サイズの「ユニットPIC」の開発によって、核酸医薬が...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/03/26
TEMPO酸化によってどんなセルロース関連物質が得られるか
セルロースナノファイバーとは(5)TEMPO酸化の革新性
磯貝明氏の研究室は、「TEMPO酸化」と呼ばれる手法を用いたセルロースナノファイバーの生成について研究している。セルロースを工業素材として実用化するためには、安全で安価な反応経路を突き止める必要があったが、TEMPO酸化...
収録日:2019/11/08
追加日:2019/12/25
抗がん剤をナノマシンでいかにがん細胞に送り込むか?
ナノテクノロジーでがんに挑む(2)ナノマシンとは何か
体内病院の実現に向けて注目されるナノマシン。ウイルスほどの非常に小さいサイズであるそれは、どのような仕組みと働きを持っているのか。また、体内に入れたとき、どんなことが重要になるのか。生体内外の「信号」を適切に検...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/03/05
ナノテクノロジーで『ミクロの決死圏』の世界を実現させる
ナノテクノロジーで創る体内病院(1)ナノマシンの作り方
ハリウッド映画『ミクロの決死圏』のように、体内に病院を創る。東京大学政策ビジョン研究センター特任教授でナノ医療イノベーションセンター長の片岡一則氏は、自動的に診断や投薬、手術までも行えるナノマシンの研究開発に取...
収録日:2016/10/24
追加日:2017/02/22
ナノセルロースへの注目度が高まった4つのブレイクスルー
セルロースナノファイバーとは(3)ナノセルロースへの変換
木質セルロースから実際に素材として使えるナノセルロースへの変換過程には、安全性、コスト、質の高低など、さまざまな問題がある。そんなセルロースには大きく分けて4つの種類があり、それぞれ形状や生成方法に短所と長所があ...
収録日:2019/11/08
追加日:2019/12/11
量子コンピュータの転機となった1990年代の発見とは何か
本当によくわかる「量子コンピュータ入門」(2)コンピュータの歴史
量子コンピュータは1980年代まだ概念的なものであり、何の役に立つのかすらよく分かっていなかった。その後、1990年代に価値のあるものだという認識が広がり、2000年代以降、研究機関で基礎研究が本格化、さらには企業も開発に...
収録日:2022/03/09
追加日:2022/08/02
エアロゾルが気候にもたらす多様な影響
異常気象と気候変動・地球温暖化(3)エアロゾルの影響
過去の気候を再現する、あるいは将来の気候を予測する際、「エアロゾル」と呼ばれる大気中の微粒子の効果が、再現・予測のばらつきを意味する不確実性をもたらすという。エアロゾルはどのようなメカニズムで、どのような影響を...
収録日:2019/03/26
追加日:2019/05/25
日本と海外で異なるセルロースナノファイバー研究開発事情
セルロースナノファイバーとは(4)世界の研究開発の動向
日本ではさまざまな分野の企業が、セルロースナノファイバーに大きな期待を寄せ、その研究開発に投資を行っている。また、その実用化に際して生じる問題を乗り越えるため、経済産業省を中心とした国家機関のイニシアティヴによ...
収録日:2019/11/08
追加日:2019/12/18
きわめて特異的な「ウイルスと宿主の関係」
ウイルスの話~その本質と特性(1)生物なのか、そうではないのか
ウイルスとはいったい何なのか。彼らは生物とは異なり、自分でエネルギーを生み出して生存するわけではなく、遺伝情報のみを持ち、他の生物の機能を利用して自らを複製している。そうした「ウイルスと宿主の関係」はきわめて特...
収録日:2020/02/17
追加日:2020/03/12
熱を電気に変える新素材「カーボンナノチューブ」とは何か
教養としてのナノテクノロジー(8)ナノの力で熱を電気に変える
身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながれるIoT時代の到来は、私たちにこれまでにない便利な生活をもたらしてくれる。しかし、それは同時に膨大な量のセンサーや電気エネルギーを必要とするものでもある。そこで注目さ...
収録日:2021/03/29
追加日:2021/09/09
「脳の透明化」…飛躍的進展を遂げた脳の構造への理解
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(3)脳活動の測定技術
脳障害や遺伝子に着目することで発展してきた脳研究だが、脳の活動を観察する手法はそれだけではない。1700年代、生物の肉体が電気を発しているという、いわゆる「生体電気現象」の発見をきっかけに、電気的な測定法が開始され...
収録日:2022/10/21
追加日:2023/07/17
悪と善とが交互になって、初めて物事が転がっていく
電脳社会の未来(5)善の魂と悪の魂
物事は陰と陽の関係で進む。「陰と陽」を「悪と善」と言い換えれば、悪がなければ善はない。悪と善は交互になって初めて物事が回転していくということだ。悪といわれる場から希望という善が生まれる。悪にはそれぐらい何かを生...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/10/13
オートファジーを蛍光顕微鏡で確認!栄養飢餓状態で活発に
オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(2)プロテアソームとオートファジー
細胞内のタンパク質を分解する仕組みには、タンパク質を個別に選択して分解するユビキチン・プロテアソームという方法と、ある領域のタンパク質を丸ごと分解するオートファジーという方法の2つがある。両者の具体的な仕組みや違...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/03/24