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DATE/ 2017.03.18

50代で始めるFacebook…やってはいけない行為とは?

 「フェイスブックをやっているのは、オジサンとオバサンだけ」という若者のSNS評を聞くことがありますが、そんなことはないと思いつつも、確かにフェイスブック利用者は他のSNSと比較しても高年齢層の人が増えています。50代でも仲間との交流や情報収集にフェイスブックを活用している人も頻繁に見かけるようになりました。

 ところが、SNSやインターネットが生活の一部として生きてきたデジタルネイティブ世代とくらべると、50代からフェイスブックを始めた人の中には「その投稿や使い方はちょっと…」と思われてしまう利用者もちらほら。特に、匿名ではなく実名で発信・交流するフェイスブックは、実は最も使いこなすのが難しいSNSであり、そこには守らねばならぬ「暗黙のルール」があります。

 そこで今回は、20~30代の人たちに、気になる高年齢層のフェイスブック利用方法についてお話を伺いました。これから始めるという50代の人も、機能やマナーはあまり気にせずなんとなく使っている人も、この機会に嫌われないフェイスブックの利用法を確認してみませんか。

知ってた?やってた?フェイスブックで嫌われる行為とは。

1.いろいろ「多過ぎる」人は要注意
 懐かしい友人とつながったり、仲の良い知人と密にコミュニケーションがとれたり、なんだかフェイスブックを始めてから毎日が楽しい!と思っている人も多いはず。コメントやいいね!の反応がもらえますから、ついつい投稿数が増えるのは仕方ありません。しかし、1日に何度も投稿していると「暇なのかな」「またアイツか」と呆れられ、相手にされなくなることも。また、投稿の文章が長文過ぎるのも嫌われがち。

 どんなに仲が良い友達でも毎日会っていたら飽きてくるのと同じように、基本的に知り合いの間でコミュニケーションをするフェイスブックには「程良さ」が求められる傾向があるのです。

2.自分大好きオジサンの「自分推し」
 50歳を超えたオジサンが「自分大好き」な言動をするのは痛いものがあり、それはフェイスブックでも同じこと。羨ましがられたい、褒められたい、という気持ちがミエミエな自慢投稿が多いオジサンは嫌われます。仕事を絡めて、おのれの熱い想いを綴っているオジサンもよく見かけますが、「なにもフェイスブックで公言しなくても」と思われている可能性があります。

 また女性陣から「やめてほしい!」との声をよく聞くのは、オジサンの自撮り写真。ジムのトレーニング中に、ゴルフのラウンド中に、同窓会の席でパチリ。そんな自撮り写真を頻繁にアップしている人は控え目に。

3.意識が高いアピールが鼻につく!
 「今日何を食べた」「大好きな阪神戦を観に来た」というような日常をアップする人を見て、もっとSNSを有意義に使うべきだと思っている人も要注意。皆の役に立つ話題を広めようと記事をシェアしたり、政治的な発言をしたり、そんな社会派なアピールも度重なると読むほうはうっとうしいもの。特にシェアする記事はその信憑性を確認してから行わないと、嘘の情報を垂れ流して拡散してしまうこともあるので慎重に。

 また、友人の投稿のコメント欄で議論をふっかけたり、知識を語ったり、他のコメント者に過剰に絡むのも考えもの。フェイスブックには社会と同じく、色々な考え方、捉え方があることを認識して利用しましょう。

4.機能やルールを学ばないのはマナー違反
 フェイスブックには様々な機能があり、それを知らずになんとなく利用している50代が目立つようです。公開範囲設定や写真へのタグ付けなど、気にせずに使うと他人に迷惑をかけてしまうことも。たとえば、一緒に食事した友人はそれを他人に知られたくない事情があるのに、あなたがタグ付けするとそれがその友人の友人にも公開されてしまうのです。またフェイスブックに現れるアプリの中には、使用する際に友人リストの情報まで提供してしまうものもあるので気をつけて。

 そして気になる他人に突然メッセージや友達申請をしたり、ナンパのようなことをする人も高年齢層に多い印象があるとのこと。あくまでフェイスブックは友人・知人間での使用が基本ルールで、それを無視して他人に馴れ馴れしく絡むのは越権行為。せめて「誰々の友人です」「こういうものですが、良かったらお友達に」など一言メッセージを送って相手の反応を待ってからコンタクトしたいものです。

「知り合いでは?」に部下を発見してもそのままがマナー!?

 いかがでしたか。今回20~30代の人たちに話を伺ってみて、高年齢層とは反対にこの世代のフェイスブック離れが進んでいるような印象も受けました。ある若手サラリーマンがフェイスブックから離れた理由は「上司や取引先の人に友達申請をされて仕方なく承認したが、書きたいことが書けなくなってしまった」というものです。上司と友達になったが、自分の投稿は見せないような設定をしているという人も多くいました。

 こうした状況から考えると、「知り合いでは?」に部下や仕事先の若者を発見しても、向こうから申請が来るまでそのままそっとしておくことが、50代のフェイスブック利用者のマナーかもしれませんね。
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